2005年12月4日
Torio Libertad Special Live at KAMOME
&
トリオ・リベルタ5周年記念パーティ
場所:KAMOME
出演:トリオ・リベルタ
ヴァイオリン:石田泰尚
サックス:松原孝政
ピアノ:中岡太志
パーティ出演
・トリオ・リベルタ
・ピアノ:金井紀子
・カルテット・スピリタス
Alt Sax:波多江 史朗
Ten Sax:松井 宏幸
Bar Sax:東 涼太
Sop Sax:松原 孝政
・クラリネット:品川 秀世
曲目:ライヴ(表示が無い物は基本的にアストル・ピアソラ作曲)
デカリシモ
ブエノスアイレスの冬
ブエノスアイレスの夏
鮫
スール―甦る愛
ミロンガピカレスク
ミルトンの肖像
バリリシモ
タンゴの歴史 1900‐酒場
ラ・クンパルシータ/ロドリゲス
タンゲディアV
タンガータ [孤独]
[タンガータ]
アンコール
ミケランジェロ'70
リベルタンゴ
パーティ
・トリオ・リベルタ
ミケランジェロ'70
悪魔のロマンス
タンゲディアV
デカリシモ
ミロンガ・ピカレスク
鮫
・中岡氏&金井嬢
ドリー/フォーレ
1「子守唄」
2「ミ・ヤ・オ」
3「ドリーの庭」
6「スペインの踊り」
アンコール「タイタニック」
・カルテット・スピリタス
カルメン幻想曲
涙そうそう
ラテン・メドレー
アンコール「森のくまさん」
・石田氏solo(ピアノ:中岡太志)
懐かしい浜辺/渡辺雄一
・トリオ・リベルタ+品川秀世
レオノーラの愛のテーマ
五重奏の為のコンチェルト
リベルタンゴ
★トリオ・リベルタの結成まる5周年記念ライヴ。2000年12月5日に初演奏だったとの事なので本当にまる5年ですね。
プログラムはデカリシモから。続いてブエノスアイレスを2曲とおいしいところ取りなプログラムが続く。この曲の冬がいつの間にか明けて春になるところが大好きで、毎回震えるような感動を味わっています。
5年目を終えて、これからは様々な曲にチャレンジしたいと言う彼ら。ロドリゲスのラ・クンパルシータの演奏もありました。あまりごてごてしないスタイリッシュな演奏で、クール。この辺りはリベルタらしい演奏と言えるかも。でも弾きこんでいったら演出も変わるかもしれないし、これからが楽しみな曲です。
最後のほうのMCで中岡氏が乾杯をしたり、普段のライヴよりもなごやかなムードになっていました。今回は石田様はあまり喋らず。残念です。
それにしても、石田様はこちらが心配になるぐらいの飲みっぷり(しかも赤ワイン)だったのですが、演奏には全く影響なし。むしろいつもの演出が殺ぎ落とされた切味の鋭い演奏でした。いつもはかなり観客の「目」を意識した演奏なんだなと思い知りました。
今回のコンサートはリベルタを聴きこんでいる人にはリベルタの成熟っぷりを楽しめただろうし、初めての人にはこんなピアソラがあるのかと新鮮な驚きと感動を味わえただろう。
パーティは演奏の合間合間に食事が入る構成で、基本的に演奏中はみんな席を立たない。
マネージャーさんのリベルタ5周年の挨拶があったのでうsが、緊張したのかカミカミで、中岡氏にからかわれていました。
演奏は私の大好きなミケランジェロ'70から始まり、ドキドキするオープニングになった。この曲はなんだか始まりを予感させる曲調にピッタリ。てゆか大好きだからとにかく嬉しい。
パーティでは昼に演奏した曲目も一部あったのだが、なんだか雰囲気が違う。客層が違うからなのか、夜だからなのか、お酒が入ってノって来たからなのか(笑)とにかく昼より良い演奏だった。昼が悪かったのではなく、夜が良すぎたと言えるかもしれない。
食事はバイキング形式で1人一切れずつみたいな料理が続いたが、これがまたおいしいのだ!!シェフの田中威平氏は中岡氏の親友らしい。素敵な親友をお持ちですね。
食事の後は中岡氏と中岡氏の師匠の金井嬢による連弾。フォーレを4曲。アンコールはタイタニックで、それを練習する2人をイメージして微笑ましい気分になりました(笑)。
その後は松原氏率いるカルテット・スピリタスの登場。スピリタスはサックスのみの男4人と言う少々珍しい編成。
かなり遊んだパフォーマンスで登場したのですが、これがかなり上手い。カルメン幻想曲は絶品でいした。
バリトンサックスはベース担当のはずなのに無駄に動き回ってたり(笑)、テナーサックスが甘く色っぽかったり、アルトサックスが技巧派で流し目(それは演奏に関係ない)だったり、ソプラノサックスがやたら技巧的な部分を軽くやってのけたり。
松原氏って実は凄い人なんだ・・・!!!と今更気付きました(大失礼)。そしてスピリタスは全員松原氏に負けない技術とパワーを持っていました。しかも「体重が80キロ過ぎたらソプラノからアルトへ降格ね。」との発言も飛び出す始末。松原氏危うし!(笑)
最後に登場の石田様は中岡氏のピアノでオリジナルアルバムから「懐かしい浜辺」を。そうかー。石田様が組んでるアンサンブルはリベルタ以上にスケジュールを合わせにくいアンサンブルばっかりだもんなぁ。来る訳ないか……残念。
久し振りに生で聞く石田様の「懐かしい浜辺」は本当に懐かしさをかもし出す優しい演奏でした。あるはずのない海辺の風景が見えるようでした。
最後にはリベルタの名前の由来でもある「リベルタンゴ」を演奏。中岡氏は「結構飲んでるし、食べてるのでヘロヘロかもしれません。」と言ってピアノの前へ。ホントにヘロヘロだ!(笑)中岡氏はとにかく飲んでいるのか指が回らなくて、同じ所を2度弾いたりして松原氏にサックスでからかわれていました。石田様は妙にかっちりしたスタイルで淡々とヴァイオリンを弾いていました。いつも小技をきめる所でも小技が無かったりしたし。あまり変化が無いので気付かなかったのですが、石田様、実は酔ってました??(笑)。
トリオ・リベルタが5年活動する事は当人達にとっても驚きだった様です。これからも10年、20年の演奏活動が当然と思われる様なトリオにして行って貰いたいです。