場所:原宿Blue Jay Way
出演:Trio Lebertad
ヴァイオリン:石田泰尚
サックス:松原孝政
ピアノ:中岡太志
曲目:
ミケランジェロ'70
天使のミロンガ
ブエノスアイレス午前0時
ブエノスアイレスの夏
レヴィラート
悪魔のタンゴ
悪魔のロマンス
タンガータ
休憩
デカリシモ
タンゴアパショナート
三人の為のミロンガ
ミロンガ・ピカレスク
孤独のサイリス(Sax&pf)
チキリン・デ・バツィン(Vn&pf)
タンゲリアV
アディオス・ノニーノ
リベルタンゴ
アンコール
鮫
ミロンガ・ピカレスク
★先行発売で売り切れたら一般発売無しと言う強気のスペシャルライヴ。チケットは売り切れとの話だったけれど、
演奏中に大きな声で喋るような普通の人も混じってたから(リベルタファンなら黙ってるはずだし)案外先行発売
だけでは売り切れにならなかったのかも。
さて、本日1曲目は私の大好きな「ミケランジェロ'70」。繰り返しのリズムとメロディで今日の演奏を期待させる曲目なので
幕開けにはぴったり。このわくわくする感じが大好きです。
続く「天使のミロンガ」では冒頭のヴァイオリンがわざと音を歪ませてずり上げたりしてあって、音に色が付いていて
とっても雰囲気が良いです。石田様の音って色気があるんですよね。
ブエノスアイレスのシリーズからは「午前0時」と「夏」の2曲。どちらも情景が思い浮かぶ様な雰囲気をもった曲で、聴いているだけでひきこまれてしまいました。
うねるグリッサンド、盛り上がった所の躍動感、めちゃめちゃカッコ良いです。
今回も石田様はマイクの位置が気になった模様。たまに弓が当ってしまうんですよね。前半はそれでマイクを気にする
シーンが何度か。音が入るより何より弓が傷つかないかが私は心配でした(<大きなお世話)。
これ、なんとかならないんですかね。前の方の席だとスピーカが近すぎて大音量になってしまって五月蝿いと感じるし、
後ろの方だとマイクが無いとライヴハウスの様な場所だと音が飲み込まれてしまうのでマイクは必要不可欠。演奏者にとっては邪魔以外の何ものでもありませんからね。
もっと画期的なマイクが出れば良いのに〜と思います。
「レヴィラート」はサックスとヴァイオリンのメロディの差が面白い曲。サックスのポップな躍動感溢れるメロディとヴァイオリンの哀切漂うメロディの入れ替わりが面白く、
そのギャップが激しいのはやっぱりリベルタだから?全てのベースになるピアノがしっかりしているから上に乗るメロディが引き立つんですよね。
本日は新曲の嵐!もしかして最近のアンケートで「新曲が聴きたい」と書き続けたからかなぁ??(笑)。
ただ、やっぱり聴いた事が無い曲もあるので(勿論リベルタでは初めてだし)感想が上手く書けません。これからのライヴで何度も出てきて定着させて欲しいです。
後半の「タンゴアパショナート」、「三人の為のミロンガ」、「ミロンガ・ピカレスク」はどれも良い曲で、好きになりました。
先日リリースされた石田様の2ndアルバムですが、そちらにリベルタの演奏でピアソラの曲が4曲(この3曲では無いですが)入っているのですね。
改めてライヴを聴くとリベルタのCDが欲しいナァ……と思ってしまいます。まあ、毎日聴ける環境に!と言うのもあるんですが、館風的には
やっぱりライヴでより楽しむ為に!と言う観点が大きいです。
で!
そんなリベルタのCDも計画進行中。どうも秋に録音があるみたいです。中岡氏が「トリオも秋に……」と言ったら石田様が「え?とるの?!」と言う感じの
反応でした。あれ?知らなかったのかな……?(笑)
ちなみに松原氏の個人CDも渡辺雄一氏プロデュースで制作進行中。7月15日リリース予定★
「孤独のサイリス」はリベルタが3人になる前のレパートリーだとか。もともとの曲はバリトンサックスで、それが歌詞をつけられ歌になって、
今回は松原氏のアルトサックスで。
サックスが歌うようにメロディを演奏し、その盛り上がりの劇的な事と言ったら!転調が劇的で感動できる曲目でした。松原氏は今日も絶好調。松原氏の
指さばきも見ていて素晴らしく速いですよね。特殊な奏法を用いるタンゴでこれだけ素晴らしい演奏なのですから、
クラシックを演奏する松原氏も見たくなりました。どこで出演しているのかしら。。。
今回は松原氏、石田様ともにデュオの曲は一曲ずつ。それでもそのそれぞれが素晴らしくて良かったです。
「チキリン・デ・バツィン(タイトル、合ってます?)」では冒頭に中岡氏がスペイン語の朗読を。石田様は「なんちゃってスペイン語」と呼んだらしいのですが、
館風はスペイン語が分からないので判断できず(苦笑)。
最後はピアノソロが美しい「アディオス・ノニーノ」と「リベルタンゴ」。これを演奏しなきゃライヴは終わりません。
久し振り(…だよね?)の「アディオス・ノニーノ」は中岡氏のソロがパワーアップ。そして今日最もアツい演奏は「リベルタンゴ」。
いつになく大迫力の演奏で、石田様のオーラが違う!なんと言うか、演奏中の雰囲気がいつもと違うのです。それが他の2人にも伝わったのか
松原氏と中岡氏の2人も凄い集中力の演奏になりました。こう言う演奏をしてくれると観客としては大満足です。ブラボー!
アンコールは「鮫」と「ミロンガ・ピカレスク」。
「鮫」もリベルタの得意とする曲で、鮫を追い詰めるぞくぞく感。逃げられてしまった瞬間のあっけなさ。そう言ったものが伝わる
演奏はやっぱりリベルタだから。石田様の奇跡の様に速い運指も健在。これはもう、是非生で見て頂きたい。
おそらくCDでもこの興奮は伝わるけれど、できるならDVDが欲しい(笑)。リベルタは演奏面において「ヴィジュアル系」ですから。
今日の演奏はどの曲もその曲の作られた背景や雰囲気を余す所無く伝える演奏ばかりでした。
リベルタの演奏の世界に引き込まれる二時間は本当に幸せでした。
さて、このトリオ・リベルタ、なんと無料で聴く事が出来るイベントが予定されています。まぁ太っ腹!
と言うわけで告知。8月7日夜、神奈川県民ホール前の噴水広場で無料コンサートです。雨が降ったら屋内だそう。
野外の場合ピアノをどこから持ってくるのかとても気になります(笑)。
と言うわけで皆様8月7日は横浜へGO★