場所:三鷹市芸術文化センター(風のホール)
指揮:小崎雅弘
ソプラノ:柴山陽子
オーケストラ ゼッフィロ
1stVn.:石田泰尚 村井俊明
2ndVn.:福井啓太 小松美穂
ヴィオラ:榎戸崇浩 内山隆達
チェロ:阪田宏彰 宮坂俊一郎
コントラバス:青木賢一郎
オーボエ:藪恵美子 名雪あかね
ファゴット:加藤秀一 森田信子
チェンバロ:平塚洋子
編曲:上田真樹
曲目:第1部
カルダーラ/親愛なる森(Sop,Cen,Vc.)
カッチーニ/アマリッリ(Sop,Cen,Vc.)
スカルラッティ/すみれ(Sop,Cen,Vc.)
ヴィヴァルディ/わたしはジャスミン
ヘンデル/歌劇「ジュリアス・シーザー」より
私は運命に涙するでしょう(Sop,Strings,Cen.)
「メサイア」より、br>
喜べ、シオンの娘よ(Sop,Strings(-Vl),Cen.)
第2部/モーツァルト
ディヴェルティメント ヘ長調、K138 第1楽章(Strings)
コンサートアリア
私は行くわ、でもどこへ?(-Cen)
愛しい人よさようなら
ディヴェルティメント ニ長調、K136 第2楽章(Srg)
モテット
踊れ、喜べ、幸いなる魂よ
アンコール
カッチーニ/アヴェマリア
ちいさい秋
ヘンデル/私を泣かせて下さい
(特別に書いていない物はフルメンバでの演奏。)
★初めての三鷹市芸術文化センター風のホール。こぢんまりとした綺麗なホールでした。
舞台の大きさも広すぎず、狭すぎず、今回くらいの編成のオケに丁度いいですね。
オケの編成は低音重視で、とても歌いやすかったのではないかと推測。第1部の前半は
チェンバロとチェロが伴奏で、チェロはYAMATOでもおなじみの阪田様。結局ソプラノの柴山嬢よりも
多い曲目に出演した事になりますね(笑)。
柴山嬢は「すみれ」くらいになってやっと上り調子になったのか、1段階音量が上がったような感じで、
中音域から高音域の声がノって素晴らしい歌声でした。とても楽しそうだったのでもしかしたらこの曲が
好きなのかも。それまでの曲と明らかに笑顔が違う(笑)。
オーケストラがフルで出てくると我らが(笑)石田様と共に、YAMATOの榎戸氏も。
噂の宮坂氏はあのイラストそっくりでした(Tune The Cello!参照)。
ソプラノの柴山嬢はヘンデル等がお得意とだけあって、
メリスマが素晴らしかった。あの音量を保ちつつのあの歯切れの良い
メリスマには感動。合唱をやっている手前思わず視線はお腹に集中(笑)。
もう、ブレスが凄いんですよ。息の使い方がとても効率が良くて、お腹を見ているだけでも演奏の素晴らしさがわかりました。
柴山嬢は藤原歌劇団所属だけあって、ソプラノと言ってもひよったりしないかなりしっかりとしたソプラノで、
安定感がありました。
後半には弦楽のみのディヴェルティメントが2曲あって、私のような邪道な聴衆には嬉しい所。でも実際には
歌手にとってもしっかり休憩が出来て良いのでしょうけど。前半がオケの椅子並べの時間くらいしか休む時間が
無かった方がおかしいんですよね。
スタンダードな曲目ですけど、それだけにしっかりとしていて聴いていて安心感がありました。
モーツァルトってやっぱり良いなぁ。
今日の石田様はソプラノの伴奏オケらしくちょっと控えめ。なのですが、この2曲だけは思い切り弾いていた様に
見えました。こう言う使い分けが出来るのがやっぱりプロですねぇ……。
最後の曲の前に阪田様と宮坂氏がチェロを取り替えて居ました。何故??と思ったのだけれど、その曲で阪田様は
ソロがあり、おそらくその関係ではないかと推測。本当の所はどうなのかしらないけれど(爆)。
阪田様は着実に演奏するタイプなのか、ソロの所でもその他大勢の部分と同じ表情で弾いていて、オケとは言え、もっと目立っても良いのに!と
ファンならではの感想も(笑)。
あ、でも音はバッチリおいしい所持っていってましたね。演奏で持っていってればそれはそれで良いのか(笑)。
と言うか、ヴィジュアル重視になってしまっているのは石田様を見慣れているからか(笑)。
最後の曲はフルメンバなのでオケも歌手も全力!と言う感じで、迫力のフィナーレでした。これだけの曲を歌ってきてここまで体力が
残っているって言うのも、プロですから当たり前なんですけど、やはり凄いなぁ、と言う風に思ってしまいました。柴山嬢は全曲暗譜ですしね。
アンコールのカッチーニのアヴェ・マリアでは近くに座っていたお爺さんが感動のあまり泣き出してしまって、ちょっとびっくりしましたが、
それ程素晴らしい演奏だったと言う事。
ソプラノもオケも聴き応えのある演奏で、聴きに行って良かったです。