2004年石田日記-6月〜

6月20日 TRIO LIBERTAD PLAYS PIAZZDLA@Blue Jay Way
6月24日 横浜シティ合唱団第七回演奏会@MMH
7月3日 神奈川フィル第208回定期演奏会@KH
7月9日 第22回クラウン・クラシックコンサート@MMH
8月21日 石田泰尚ソロコンサート@多摩市民館
8月27日 みんなのコンサート@MMH

2004年6月20日
TRIO LIBERTADスペシャルライヴ
 2nd Stage(19時より)


場所:Blue Jay Way
演奏:トリオ・リベルタ
ヴァイオリン:石田泰尚
サックス:松原孝政
ピアノ:松原太志
ゲスト:クラリネット:品川秀世
曲目:第1部
 トード・ブエノスアイレス
 ミケランジェロ70
 デカリシモ
 レオノーラの愛のテーマ(+Cl)
 むかしむかし(pf&CL)
 オブリビオン(pf&Vn)
 天使の死
 天使の復活
第2部
 ベリッシモ(pf)
 タンゴエチュード 3番(Sax)
 アディオス・ノニーノ
 リベルタンゴ
 ブエノスアイレスの冬
 鮫
 五重奏の為のコンチェルト(+Cl)
アンコール
 悪魔のロマンス
 レビラード
 レオノーラの愛のテーマ  リベルタンゴ
※プログラムは耳で聞いたものなのでタイトルがアヤシイものがいくつかございます。その辺はご了承下さいませ。
 また、無印がトリオ、「+Cl」はトリオにクラリネット、その他の楽器が書いてあるものはデュオ、又はソロという意味です。

★さて、石田的週末生活2日目。原宿何て言う場違いな場所に降り立った私は5時15分過ぎに会場に到着。 既に階段の上まで人が並んでいて、やっぱり人気だなぁ…と実感。
 会場内は小学生らしき女の子から結構な歳のおじ様まで、幅広い年齢層で、男女共に人気があるのね・と嬉しくなりました。 会場は満員かな。

 演奏に中岡氏の軽妙なMCを挟みつつの進行はいつもと変わらず。でもいつもよりMCが和やかな雰囲気だったのはやっぱり ライヴハウスだからでしょうか。会場内も自然に笑いが零れたりして、とても居心地が良かったです。
 中岡氏は松原氏&石田様に向かって「何か喋ってよ。俺ばっかりじゃなくて。」と言ったのですが、おもむろにマイクを取った松原氏が 言ったのは「振って下さい。」でした。そして話を振ったら中岡氏が口を挟む余裕すらなく喋り倒す松原氏。もしかして天然でしょうか(笑)。
 石田様も中岡氏にバシバシ突っ込みを入れられつつ「最近仕事であった良い事」を話して下さいました。 って、例の長渕剛氏と録音でご一緒した、と言う話なのですが、中々話が進まない上に結局長渕氏の名前も出ないので中岡氏は「で、それ誰なの?」と 観客の代弁をして下さいました。
 石田様はそのレコーディングの日、黒スーツを着てサングラスをかけていたらしいのですが、初対面でホストに間違えられたそうです。 ほ、ほすと……うん……確かに、解らないでもないけれど(笑)。でも実際のホストってもっとカッコ悪いですよね……(うわぁ問題発言だ)。

 始めの3曲はどれも勢いのある曲で、3人の演奏に圧倒されました。途中クラリネットを入れた曲目では音に厚みが出て、 音色が豊かになって良かったです。やっぱりタンゴを三つの楽器でやるっていうのは結構大変な事なのだなぁと感じました。 それでもいつも3人で音を充実させているのだから、それだけ演奏も良いし、編曲も良いって事なのでしょう。

 前半ラストは天使シリーズから死と復活。これは2曲セットでやるとやっぱりいいですね。 復活の方は始めは天使が死んだところから始まる訳ですからとても暗いのですが、その後段々と明るく変化していくのが とても凄かったです。

 ここで休憩が入ったのですが、これは観客にとっても良かったです。どうも息を詰めて聴いてしまうので凄く精神的に緊張しているんですよね。 だから休憩で精神的にリラックス出来て後半に備えるぞ!と言う風に仕切りなおしできたので助かりました。

 後半は3人とも衣装チェンジ。前半は全員黒でそろえていたのですが、後半は中岡氏が銀、松原氏が赤、石田様が青紫(しかも見る角度によって色が変わる)の シャツを着ていました。素材がサテンか何かなのでライトの加減で色んな色に見えて、これぞライヴハウス!と言う感じ。

 後半の半ば、リベルタンゴではヴァイオリンソロの部分、石田様はノリノリ。指が回る回るって感じで遊びの音も結構入っていた様に感じました。 やっぱり有名な曲は聞き応えがあって楽しい。有名になるって事はいい曲だって事を改めて実感しました。

 鮫はヴァイオリンがガシガシ弾きまくるのでとても好きな曲ですが、今日も石田様は魅せてくれました!本当にカッコイイ!演奏後にはクルっとヴァイオリン回しちゃったりして、会心の出来?

 時折スタンドマイクを気にしながら演奏されていた石田様ですが、それを忘れて演奏に没頭していた時、ゴッと鈍い音が。弓が真下から突き上げる様にマイクに当たって しまったのです。うーん、スタンドマイクはもう少し高かった方が良かったかも知れない……。
 個人的にはマイク無しの生演奏が好きですが、ピアノとサックスに対抗する為に(と言ってもピアノにもサックスにもマイクはついているんですが)マイクが あったのも仕方が無いかな、と言う感じ。今日は音響がとても上手く行っていて、スピーカーの存在を意識させられるのはヴァイオリンソロの時のみ。 とても良いバランスだったと思います。

 アンコールを2曲やった所で三度目に出て来てしまった3人。中岡氏は「セカンドステージで三度目のアンコールで僕らも何やろうか困ってるんですよ。」
 すると客席から「リベルタンゴ!」との声。するとそれに呼応するように他の観客も「リベルタンゴ!」と声。中岡氏が「じゃあ リベルタンゴで。」と言って松原氏と二人で 楽譜を用意し始める。そこへ石田様。
「何?」
 目が点になる松原氏&中岡氏。ぷっと吹き出す観客(<それはお前だけだ)。中岡氏が苦笑いしながら曲目を教えてあげると 「全然聞いてなかった、今。」と石田様は少し笑いながら仰っていました。
 このトリオ、練習とか見てる分には楽しそうですよね。ツッコミの中岡氏は二人にツッコミ入れなければいけないので大変かもですけど(笑)。

 ラストのリベルタンゴでも石田様のヴァイオリンは勢いが衰える事無く、迫力の演奏でした。
 3人とも約2時間弾きまくって最後の最後までこの演奏って言うのは、やっぱりプロ。 トリオ・リベルタがまたカッコ良くなったなぁと感じました。














2004年6月24日 横浜シティ合唱団第7回演奏会
ベートーヴェン ミサ・ソレムニス


場所:横浜みなとみらい大ホール
指揮:佐藤功太郎
ソプラノ:島崎智子
アルト:青木美稚子
テノール:川上洋司
バス:谷 茂樹
合唱指揮:鈴木竜哉
合唱:横浜シティ合唱団
オーケストラ:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:L.V.ベートーヴェン
 ミサ・ソレムニス

★実は横浜シティ合唱団の演奏を聴くのは初めて。横浜シティ合唱団は石田様が大好きなので 神奈フィルとやる時は必ずコンマスは石田様・と言う情報は前々から入っていましたけど、何故だか 行った事は無かったのでした。

 さてミサ・ソレ。以前聞いた時と全然印象が違います……。と言うか、以前聞いた時、 全然興味が無かったんだな……と言うのがバレバレ(<読み返したらしい)。
 何が言いたいって?勿論4曲目「Sanctus」です。

 その衝撃は休憩の直後の「Sanctus」で訪れた。石田様はおもむろに立ち上がり、指揮者の脇へ。 指揮者とコンマスが妙に離れていたのはこの為だったのである。石田様はそこで譜面台を整えるとソロが始まった。
 プログラムには「精霊(独奏ヴァイオリン)が天使(フルート)と共に舞い降りる」とあるが、まさに その通り。石田様の音色は優美で軽やかで、繊細な高音を何の気なしにやってのけるも、オケや合唱団には決して負けない。 この絶妙なバランスが石田様なのだ。
 リベルタの時と同じスタンディングでの演奏ですが、演出が全く違う。ミサ曲に相応しく、すっとしたシンプルな演奏で、 厳粛な雰囲気に包み込まれている。空気までも演出してしまう石田様の演奏への想いには脱帽だ。
 管理人がそんな石田様の素晴らしい演奏に圧倒され、感動のあまりこの曲の間中、阿呆の様に口を開けっ放しにしていたのは秘密である。
 惜しむらくはこの曲が全体の途中の曲だったので石田様にむけて拍手が出来ない事だが、それも最後に指揮者の佐藤氏が石田様を 立たせてくれたおかげで無事石田様に拍手を贈る事が出来た。
 石田様が指揮者よりもソリストよりも拍手を貰っているように感じたのは気のせいではない。 石田様の演奏はそれほどに多くの人の琴線に触れる演奏だったと言う事だろう。
 今日はこの演奏を聴けただけで満足である。実はこの曲に至るまで合唱団のテノールが健闘していたとか、 アルトのソリストの声が好きだとか色々書こうと思っていたのだけれど、この曲で全て吹っ飛んだ。本当に、聴きに行って良かったです。 いつか神奈川フィル合唱団でもやりたいなぁ……(勿論コンマスは石田様で)。









2004年7月3日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第208回定期演奏会『浪漫派の巨匠』


場所:神奈川県民ホール
指揮:現田茂夫
語り:村田健司
テノール:経種廉彦
バリトン:星野淳
ソロ・コンサートマスタ:石田泰尚
演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合唱団音楽監督:近藤政伸
合唱団:神奈川フィル合唱団
曲目:ベルリオーズ
 幻想交響曲 作品14
「レリオ、生への復帰」作品14bis

★今回館風は合唱団で参加。なので残念ながら前半の幻想交響曲はまるっと聴けませんでした。良い演奏だったらしいので 歯噛みする程悔しいですが、まあ、合唱団としての自分を選んだので仕方有りません。

 という訳で今回は「レリオ」の感想のみで申し訳なく。

 この曲はそもそも演奏される機会が少ない曲とのことでしたが、歌っているこちらとしては中々に面白い曲でした。 合唱団の出番が極少ないのが残念なのですが。
 形式としては主人公レリオの独白に演奏が挟まれる、劇のような形式。幻想交響曲では死に向かっていた心情が 段々と生きる方向へと動いていく過程を描いています。

 語りの村田氏は演奏会開始前の現田氏のプレトークから舞台に置かれたテーブルの所に座り、雰囲気を出していました。
 そんな感じで第2部の頭は幻想交響曲のリフレイン、と言うか、一番最後の部分を少し演奏してから始まりました。

 リハーサルを何回も重ねて本番に挑んだので、些細な違いとかも結構聴けるようになっていたので、オケの本番の気合の入り方の違いが 目に見えるようでした(<色んなツッコミは入れないように)。

 演奏していると結構ぐわーっと曲に入ってしまうので中々書ける事など無いのですが、練習の時に「あー、ここ、現田先生が チェック入れたなー」とか思いながら演奏していました。久々に冷静に演奏できたかもしれません。
 まあ、様々なアクシデント(笑)もありましたが、オケの迫力の演奏が全て帳消しにしてくれたと思います。

 ラスト、大迫力のフィナーレなのですが、その後にも演奏が続くので、そこで拍手が来ないかな……と 少し心配していたのですが、村田氏の間髪入れない演技で拍手が来る事も無く、綺麗に終われたと思います。 語りの間も客席はしんとしていて、久々に演奏していても聴いていても気持ちの良い演奏会だったと思いました。








2004年7月9日 第22回 クラウン
 クラシックコンサート


場所:みなとみらいホール
指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
ピアノ:小山実稚恵
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ソロ・コンサートマスタ:石田泰尚
曲目:
F.リスト
 ピアノ協奏曲第2番 イ長調
 死の舞踏
J.ブラームス
 交響曲第3番 ヘ長調作品90
アンコール
シューベルト
 ドイツ舞曲

★本日はトヨタ主催の全席ご招待公演。昨年も石田様が乗り番だったが、今年も石田様が乗り番。 トヨタも解ってらっしゃる。

 リスト2曲はソリストの小山嬢が圧巻だった。今回久々に下手側だった館風にひあピアニストの手が良く見えた。
 グリッサンドで波打つ鍵盤は私が普段知っているそれとは全く違うものに見えたし、両手はまるでそれぞれが独立した別個の生き物の様に 動き回っていた。あの指の複雑な動きを見ているだけでもかなり楽しめた。
 オケもソリストに負けじとテンションが上がっていく。チェロ首席の山本氏(髪の毛を切ってさっぱりされていました)のソロも渋い音で素晴らしかった。ああ、やっぱり チェロの音っていいなぁ。残念ながら弾く姿はピアノとシュナイト氏に邪魔されて全然見えなかったのだけれど。
 「死の舞踏」は石田様は始めからノリノリで、ピアノの低音とティンパニのリズムにあわせて少し身体を揺するほど。勿論その後の演奏はエンジン全開フルスロットル。フィニッシュまできっちり決めて カッコイイ!!
 この曲の中で弓の木の部分で弦を弾く、と言うか叩く部分があるのだが、石田様と他の人では明かに弓捌きが違う。ボウイングは勿論同じなのだが、そう言う事ではなく、 弓のキレとでも言えばいいのか、そう言うものが違うのである。どうも見た目がカッコイイと言うだけでなく、石田様の弾き方の方がしっかりと 音が出ている様にも感じられた。この辺りは流石石田様という所だろうか。

 後半のブラームスの3番はなんだか不思議な感じ。盛り上がるのを意図的にセーブしているようにも感じた。 とっても有名な第3楽章では、しっとりとメロディを渡していく。難しいホルンのソロも美しく決まり、実に嬉しくなった。
 最後のほうは石田様も無意識のうちか、椅子から腰を浮かす大熱演。座る時にはいつも気にして椅子の背もたれの隙間に放り込んでいる 燕尾服のしっぽが立ち上がりかけるせいでお尻の下に敷かれ、挙句の果てにはぺろんと椅子の脇に垂れておりました。

 アンコールはシューベルトのドイツ舞曲。リズムパートでメロディパートを挟んだ構成で、メロディを色々な楽器がかわるがわる演奏していく。
 このメロディパートではコンマスソロが有り!石田ファンへの大サーヴィスである。
 繊細でいて芯のある音色に館風が阿呆の様に口を開けたまま聴き入ってしまったのはここだけの秘密。後ろにつけたヴァイオリンが束になってピチカートをしても、 石田様の音だけはしっかりと浮かび上がってくる。オケがかなりの音量を出しても輪郭がくっきりした石田様のソロは実に絶妙なバランスである。
 ソロの後のリズムパートはソロとは打って変わって力強く、そのギャップにぞくぞくさせられた。音だけでなく、弾く姿まで演出するのは石田様だけだ。
 やはりアンコールの方が全体的にリラックスしているのか和やかな雰囲気を感じた。ソロがあったので演奏後、石田様が客席へ向かってお辞儀。するとシュナイト氏が「あっちあっち」と言う感じでP席を示し、 石田様は少し照れた様子でP席にもお辞儀。ホール全体が柔らかな雰囲気になり、シュナイト氏の笑顔と共に素敵な幕切れとなった。










2004年8月21日
第二回コミュニティコンサート2004
 夏の出逢い 星空の部
〜ヴァイオリンの音色と共に〜


場所:多摩市民館
ヴァイオリン:石田泰尚
ピアノ:中岡太志
曲目:ヴァイオリン小品名曲集
J・S バッハ
 管弦楽組曲第V番 第二曲
 「G線上のアリア」
クライスラー
 愛の悲しみ
 愛の喜び
マスネ
 タイスの瞑想曲
サラサーテ
 チゴイネルワイゼン
チャイコフスキー
 アンダンテカンタービレ
ジョン・ウィリアムズ
 シンドラーのリスト
モンティ
 チャルダーシュ

ピアソラの調べ
 来るべきもの
 オブリビオン―忘却―
 鮫
 勝利
 バルシシモ(ピアノのみ)
 ル・グラン・タンゴ
 リベルタンゴ

アンコール
クライスラー
 美しきロスマリネ
川の流れのように

★待ってましたソロコンサート。主催は「みんなのためのコンサート実行委員会」。どうも 川崎市多摩区を中心に音楽文化の発展を・と言う事らしい。それで呼んで来たのが我らが石田泰尚と言う訳。 よくやった!!が、主催側にダメ出しもしたい(笑)。ま、それはおいておいて。

 本日のプログラムは前半はヴァイオリン小品名曲集と銘打って、誰でも知っているような名曲ばかり。 中岡氏はMCで「ヴァイオリン有名小品曲集」と言っていましたが……それもまあ、間違ってない(笑)。
 まるで「ヴァイオリン名曲集」みたいなCDを聴いている様な贅沢なラインナップの上に、それが生なんですよ! CDはこの感動に勝てませんね。やはり生演奏はたまらない。願わくば次はオケ伴で(笑)。

 「愛の悲しみ」のラストがアッサリ風味な所とか、石田様独特ですよね。なんて言うか、どの曲も 「とっても石田風」なのです。聴きなれた曲ばかりなのでアレンジが効いているとすぐ分かり、それがまた面白かったりして。

 タイスの瞑想曲は石田様の演奏で一度は聴きたい!と思っていた名曲。先日の夏休みコンサートでも演った曲目ですが、 行けなかった私はこのコンサートでの演奏を楽しみにしていたのです。
 やっぱりええなぁ……。心なしか石田様の演奏も凄く丁寧な気がします。丁寧に丁寧に心の中に入ってくる音楽だと思いました。 押し付けがましくなく、とても自然だったと思います。

 ツィゴイネルワイゼンやチャルダーシュではアレンジ炸裂。
 ツィゴイネルワイゼン、前半はいつもよりも丁寧な演奏で、後半、いつもより加速していた気がしました。伴奏の中岡氏が 付いていくのに必死な感じが伝わりました。
 個人的に左手の小指で弦を弾(はじ)く所が大好きなのでそれが間近で見れてとても嬉しかったです。

 そんでもって今回の奇跡(笑)。プログラムに「シンドラーのリスト」があるではないですか。 私がHPで聴きたい聴きたいとわめきまくったのが良かったのか(笑)プログラムに入っている。。。この願いが通じたと「勝手に」思う事にします(笑)。
 2年前に聴いた時も泣きましたけど、今回もちょっとうるっと来てしまいました。短い曲ですが、深い情感を引き出した演奏に泣かされました。

 石田様の演奏の特徴として、弾き始める直前まではしれっとした顔をしているんですが、演奏が始まった瞬間に曲の中にぐっと入り込むんですね。 前半の曲目は殆ど目を閉じて曲目に入り込んで演奏していた感じでした。譜めくりはしていましたがあまり譜面は見ていなかったと思います。 流石「有名小品曲集」(笑)。きっと弾き慣れて自分の物になっている曲目が多かったのでしょう。

 さて後半。トリオ・リベルタファンにはお馴染みのピアソラの曲目を。
 こっちのプログラミングも好きな曲ばかりで嬉しい所。でも個人的にはキリ…もとい、ミケランジェロ'70が聴きたかった。いや、好きな曲ってだけなんですけど(笑)。 ココに書いておいたらもしかしたら実現するかも知れないから書いておこう(笑)。

 オブリビオンはやっぱり好きな曲です。ヴァイオリンソロで聴くとまた違いますね。
 リベルタで聴いた曲もサックス無しのヴァイオリンソロなのでおいしい所を全て石田様が演奏しててとても嬉しかったです(<酷い。松原ファンの気持ちも考えろ)。 でもやっぱり三人で演奏している方が音が厚くて良いかもしれません。これはもう、仕方の無い事ですね。
 でも後半は石田様、始終楽しそうな顔をして演奏して居た様に感じました。ぐいっと左側を振り返って中岡氏とアイコンタクトを取ったりしていました。

 中岡氏が曲目解説を色々してくれましたが、噛んだとかそう言う事しか憶えてません。ゴメンナサイ。
 しかし、1部・2部通してMCはずーっと中岡氏。アンコールになってやっと石田様がMCに登場。中岡氏が促してやっと石田様もマイクを握りました。 何でマイクを2本用意しておかなかったのか……。
 マイクを握った石田様は「えー……頑張りました。」会場内は石田ファンしか居ませんから(笑)この台詞、前に言ったって言うの知ってるんですかね。微妙に暖かい雰囲気になりました。 その後はアンコールのタイトルを言って、MC終了。それだけ?!と思ったのは館風だけではないはず。
 それにしても石田様の声って低くていいですねー。何だか落ち着く声をしています〜。

 今回のコンサートは主催に呼ばれて演奏・と言う事もあり、割と一般のクラシック好きの人や、クラシック初心者向けなプログラミングだったのですが、 次にソロコンサートをする時は石田様の好きな曲目などを演奏して欲しいなぁ〜と思いました。個人的にはサラサーテの「カルメン幻想曲」が聴きたいです。 オケ伴で(笑)。取りあえず次回に望む事は「オケ伴」って事でしょうか。来年のB→Cが楽しみです。










2004年8月27日
〜神奈川フィル楽器ワークショップ〜
みんなのオーケストラ 発表コンサート
みんなの★コンサート
 神奈川フィルのメンバーと
 受講生のみんなによる合同演奏会


場所:横浜みなとみらいホール
指揮・音楽監督:現田茂夫
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 楽器ワークショップ受講生
司会:岩崎里衣
曲目:第1部(☆は神奈フィルのみの演奏)
ブラームス/ハンガリー舞曲 第5番
☆ドヴォルザーク/スラブ舞曲 第8番
ビゼー/「カルメン」組曲より トレアドール
☆ドヴォルザーク/スラブ舞曲 第10番
チャイコフスキー/スラブ行進曲
 <第2部>
☆ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」

★正直な所、子どもと一緒の演奏だからどうかな・と思っていた。 だが、なかなかどうして、ステキな演奏を聴かせてくれた。
 どのパートもプルトの表に子どもたちを座らせて、裏にオケの団員たちが付くと言う、 なんとも贅沢な編成。石田様も1プル裏に座ってコンサート・ミストレスをサポート。 譜めくりまでしちゃったりして、ちょっとレアな感じ(笑)。 しかし演奏中は石田様はいつも通りの真剣そのもの。聴いているこちらにも伝わってくる気迫でした。 かっこえぇ〜!

 各曲の間のMCでは色々なパートから受講生に一人ずつ出て来てもらってのインタビュー。講師の先生に 話を聞くと言う回もありました。
 印象的だったのは一番始めのパーカッションの女の子。彼女を送り出す時の平尾氏の娘を見守るパパの様な顔が忘れられません。 彼女が何か言うたびに嬉しそうでした。やっぱり先生としては自分の教えた生徒は可愛いんですねぇ。
 他にも今回のワークショップで初めてヴァイオリンに触った男の子に対するインタビューで彼が「変な音が出てしまった所も あったけど……」と言った所では石田様がその後ろで「ええ?!」みたいな顔をしていました。何だかそんな素っぽい感じの表情が珍しかったので 印象的でした。
 それにしても、皆誰がインタビューされるのかとか多分事前に決まってるんだから、何を喋ろうかとかもう少し考えてきた方がいいと思いました(笑)。頑張れ。

 スラブ舞曲の8番は、受講生無しの演奏で、いきなりぐっと人数が減ったのですが、そこは流石プロ。 むしろ迫力がありました。やっぱり洗練されていたからでしょうか。心なしか石田様も裏で弾いていた時よりも 動きが派手。あ、もしかして裏だと動き難いとか?(多分それはある)

 受講生と一緒の演奏では途中どきりとした所もあったり無かったりだったのですが、大体のところは人数の勝利と言うのか、 大迫力の演奏でした。
 そう言えばチャイコフスキーのスラブ行進曲で「1812年」と同じメロディが出て来てやっぱり同じ作曲家だナァと思いました。 と言うか、あの部分ってもしかしてロシア国歌なのかな??(<よく知らない)
 今日の曲目は「一部分は知っているけど、全曲ってそう言えばきちんと聴いた事が無いかも」と言うラインナップで、 良い感じでした。

 そしてその「一部は知っているけど〜」の代表格。本日のメイン。ベートーヴェン交響曲第5番「運命」。
 この曲、あの主題以外殆ど知りませんでした(笑)。オケの面々も本日のメインだけあって気合の入り方が違います。 石田様が指揮を確認する視線は刺さるかの様。かっこぇえー!!!と思ったのは私だけではないはず。
 勿論演奏の方は何と言うのですかね、大人の魅力ですか。若い人たちには負けませんよ的空気が 出ていましたねぇ。神奈川フィルも中々やるな!と言う感じ。久々に神奈川フィルを聴いた気がしますが、いい演奏で良かったです!

 このワークショップ、楽器初心者から経験者まで、ごちゃ混ぜに行なわれています。これからずっと音楽を続けていく人も、 そうでない人も、このワークショップを通して得る物があったのではないかな・と思うと、これからもこのワークショップが続いて欲しいナァ と思うばかりでした。この辺りはパンフレットの現田氏の言葉の通りだと思いました。







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