2003年石田日記-5月〜7月

5月5日 ★渡辺雄一ピアノ ベリッシモ@パルテノン多摩
5月8日 ★題名のない音楽会21公開録画@文京シビック
5月30日 ★神奈川フィル第196回定期演奏会@MMH
6月28日 ★神奈川フィル第197回定期演奏会@MMH
7月3日 ★題名のない音楽会21公開録画@MMH
7月12日 ★クラウン・クラシックコンサート@MMH







5月5日 渡辺雄一
 ピアノ・ベリッシモ


場所:パルテノン多摩大ホール
ピアノ:渡辺雄一
ゲスト
 Vn:石田泰尚
 G:鈴木大介
 Vc:前田健治
 Sax:相浦恵 滝上紀彦
Strings:ミューズ管弦楽団
 コンサートマスター:栗井まどか
曲目:作曲:渡辺雄一
第1部
 出逢い(pf・strings)
 Valentin's Memory(pf・strings)
 夕映えの海(pf・strings)
 海辺のピアノ(pf・strings)
 少年の9月の歌(pf・Vn)
 遠い鐘の音(pf・Vn)
 懐かしい浜辺(pf)
 Piano Bllissimo(pf・strings)
第2部
 Waltz Nocturne(pf)
 After the rein(pf・G)
 せつなさ〜Sentimental Scale(pf・G)
 Ocean Breeze(pf・G・Sax)
 One Autumun day(pf・Vc)
 Slow Life Piano(pf)
 Portrait(pf・strings)
 Berceuse(子守唄)(pf・strings)
 Road to dream(pf・strings)
アンコール
 (pf・Sax・Dr・strings)すみません。タイトルを確認するのを忘れました…(爆)。
 Brave Your Heart(pf・Vn・Dr・strings)
 僕のピアノ(pf)

★久し振りのコンサートです。それも石田様のソロ付!やっぱり コンサートは石田様が出ているものに限りますねぇ。
 このコンサート、ピアニストの渡辺雄一氏のセルフプロデュースCDからの曲目を演奏するという企画。 CDを買っていない館風にとって、全ての曲が初体験でした。ピアノと弦楽と言う組み合わせはスタンダードで聞きやすいですね。 渡辺氏がロマンチストなのか、曲はロマンチックな曲が多かったように感じます。う〜ん。気持ちよくなる音楽ですね。

 そしてやっと(爆)石田様登場!どちらもソロ扱い。くはー。久々にスタンディング演奏ですね〜。
 1曲目の少年の9月の歌は、始めの方で石田様がちょっと固かったのか、いつもよりビブラが多め。曲が進んで高音部になればなるほど音がノッてきて、 いつものスカーンと抜ける、気持ちいい音をさせてくれました。ちょっと安心。

 本日の石田様は髪の毛が短くなっていて(って4月半ばと較べてだから、切っててあたり前か)、ばりばりっと真上に立ててました。 あれ?なんかいつもと違って髪の毛根元が黒いままですね。いつもしっかり根元から染め直してると思ってたんですが。。。もしかして どっかから「そろそろ勘弁して下さい」って言われたんでしょうか(笑)。金髪の石田様も好きなんですけどね。
 そうそう。アンコールではドラムスが付く為、ヴァイオリンにマイクが付きました。マイクから伸びたコードはするするっと石田様の首元から腰の右後ろへ。 気になるのか何度かコードをどかしたり色々していましたね。結局ぐいっと挟み込んだまま演奏していましたが。
 しかし、今回アンコール、ちょっとドラムが五月蝿かったですね。むうぅ。もっとバランスを考えてほしかったなぁ。

 しかしそんなこんながありつつもアンコール2曲目「Brave Your Heart」は石田マジック炸裂。それまでの曲が前座に聞こえましたね(爆)。
 なんて言うんですか?ここ、関係者が読まないことを願って書きますけど(爆)、 石田様、周りの出演者全員飲んでました。まっさっにっ!石田様が主役!!石田様ファンの館風的にはそれでもいいんですがね。。。

 石田様をゲストに呼ぶって言うのは、かなり難しい事なのかもしれないなぁ、と思ってしまいました。確実に周りの演奏者を飲みますからね。 石田様に対抗できる演奏者じゃないと石田様は呼べないと思いますよ〜。
 (ああ〜今日はかなり踏み込んだ事を書いてしまった〜。関係者各位はサラッと流して下さいませね〜)





















5月8日 題名のない音楽会21公開録画


場所:文京シビックホール 大ホール
司会:羽田健太郎 村上祐子
指揮:藤野浩一 羽田健太郎
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ゲスト:岩崎宏美
 エリック宮城(Tp)
 中川英二郎(Tb)
 城ヶ崎祐子(朗読)
 アナスタシア・チェボタリョーワ(Vn)

曲目
第1部
和製ボストン・ポップスの魅力
第2部
ハネケンのチャイコフスキー物語

★当たって良かった題名のない音楽会21公開録画!マジ当たってよかった! 10枚葉書出した甲斐があったよー(笑)。そう。館風の喜びようを見て分かるように、コンマスは石田様だったのです。
 今日も曲目は省かせて頂きますね。本放送をお楽しみに!

 題名のない音楽会21は、どうやらどの管弦楽団がやっても白ジャケットを着せるらしく、今日の石田様も白ジャケット!ん?でも 他の人とちょっと色の感じが違うなぁ。渋い色な気がします。それからチーフが黒で、木製(?)のヴァイオリンのバッジが付いてます。相変わらず芸が細かいですねぇ。お洒落。 タイは黒のクロスタイで、カマーが黒に白でぐしゃぐしゃっとした模様が入ったみたいなものでした。いつもとちょっと違う感じがまたステキです。

 さて先ずは第1部。
 この「和製ボストン・ポップス」と言うのは、ボストン交響楽団がやっているように、同じメンバーでポップスをやっている神奈川フィルのことを指しています。 と言う訳でポップスディレクターの藤野浩一氏にインタビューがたくさんありました。そっれにしても藤野氏と羽田氏の二人が揃うと すんごいオヤジギャグが満載になりますね…。それでいいのかテレ朝(笑)。
 全ての曲が藤野氏の編曲で、派手派手しく豪華な仕上がりになっていました。で、今回すごいな!と思ったのがトロンボーンの中川氏の演奏。
 リムスキーコルサコフの「熊蜂の飛行」があったのですが、その飛行音パートをトロンボーンでやったのです。これ、すごいなんてもんじゃありません。 あんなトロンボーンを聞いたのは初めてでした。ほぁー。これ、本放送を見逃さない方がいいです。

 演奏中の石田様はポップスのリズムに体を揺すったりして演奏を楽しんでいる様子。石田様が楽しんで演奏しているとこっちも楽しくなりますね。

 岩崎宏美嬢は今回ある曲を歌ったところで「ごめんなさいっ」って言って曲を止めてしまいました。しかし何が不満で止めたか分からなかったです。何を失敗したんでしょう?
 しかし、今回一番やり直しをやったのはいつも通り(笑)村上祐子嬢でしょう。いや。彼女はあれがいいんですけど(笑)。

 そして第2部。
 神奈フィルのチャイコフスキーは本当にいい演奏をするのでとても楽しみでした。ちょっと残念だったのは曲目にクルミの「花のワルツ」がなかった事ですかね〜。 神奈フィルのチャイコフスキーはホント、華があっていいんですよ〜。
 第2部はいつもと趣が違ってなんと羽田氏がチャイコフスキーに扮して登場。アナウンサーの城ヶ崎嬢はチャイコフスキーのパトロンのメック夫人に扮して登場。 二人が書簡を朗読する間に曲が入る、と言う構成。現代語バリバリでチャイコフスキーが携帯メールを打ってたりするのが笑えます。
 チャイコフスキーのコスプレの羽田氏が出てきて、会場にひとしきり笑いを振り撒いた後、石田様のほうへ寄っていって「みてみて」と言わんばかりに自分を示していました。 ああ〜見て欲しかったのね〜(笑)。石田様も苦笑い。一緒に行った石田様初体験の友人は「ほらほら、あんなだから絡まれてんじゃん」とコメントしていました(笑)。 いや、羽田氏は石田様の外見が派手だからからんだんじゃなくて一緒にお仕事してるからかまって欲しかっただけなんだよ。。。(苦笑)

 白鳥の湖があったんですけど、何を思ったか、ダンスが付いてるんですね。バレエちっくな。どーせならバレエ見せて欲しかったですが。まぁ、仕方ないっちゃあ仕方ないですね。
 でもね。でもね。何であの踊り?。。。その後の朗読で意図はわかったんですが。。。明らかにやりすぎでしょう。何を言いたいのかは本放送を見ればわかります。途中から 館風はオペラグラスで石田様だけ見てました。だって見てらんないんだもん。。。

 曲自体はやっぱり第2部の方が良かった感じがしますね。石田様、こっちの方がノリノリな感じだったし。
 全ての演奏終了後、オケが立ち上がってこっちを向いた時の石田様の満足げな表情が忘れられません。いい演奏をしてくれた時は勿論ですが、 演奏後に石田様が笑顔だと(演奏中は曲に入り込んでいるので必ずしも笑顔ではないので…)嬉しくなるんです。演奏者が楽しんでいるっていうのはやっぱり 大事な事ですよね。

























5月30日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第196回定期演奏会
『宇宙への響き〜その無限の広がり


場所:みなとみらいホール
指揮:ハンス・マルティン・シュナイト
ピアノ:小川典子
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:
ワーグナー/ジークフリート牧歌
リスト/ピアノ協奏曲 第2番イ長調
ブルックナー/
交響曲 第7番ホ長調(ノヴァーク版)

★お久し振りです石田様!丁度22日振りですね(<何が丁度なのだ)。
 久し振りの石田様はなんだか髪の毛が伸びて、茶色と黒のツートンな髪色に。それでも全部立ててる石田様。カッコ良すぎです。 そうか、下ろさなければプリンにならないし、立ててればそれも気にならないんですね。
 それにしても、石田様、髪の毛黒くするおつもりなんでしょうか?最近染めてないみたいですし。金髪の石田様、結構好きなんですけどね。 まぁ、黒髪になるとどんな風になるのか見た事が無いのでそれはそれで楽しみではありますが。。。

 さて、今日はシュナイト氏のブルックナー再び。石田様がお好きだと言うブルックナーを石田様の演奏で聞けるなんて、今日みなとみらいに来ていた人は幸せですね。
 そして、その「好きだ」って言うのは演奏にも表れていたと思います。

 始めのワーグナーはなんだか小編成。そこまで小編成ではないんですけど、並べてある椅子に対して座っている人が少なかったのでそう感じました。
 木管のメロディとか、きゃらきゃらした感じがなんとなく印象に残りましたね。

 リストは、シュナイト氏がピアノとコンタクトを取る為か、ピアノと指揮台の配置が見慣れない形に。シュナイト氏、狭そう(笑)。
 チェロのソロがたんまりあって、低めの芳醇な響きがとても良かったです(<ピアノは?)。

 さて、今日はコレを書かなければなりますまい。
 本日のメイン、ブルックナーで石田様大爆発!始めから気合の入りが違ったように感じます。
 冒頭は静かなトレモロ(?ビブラ?何?ピアノで言うトリルみたいなの。済みません。ただの勉強不足です)なのですが、それが、弓がキラキラ光る事でやっと右手が小刻みに動いているのがわかるくらい、 細かい動きなのです。そんな風に動いてないみたい!って思うくらい右手が細かな動きをしていたのは石田様だけ。 いつだったか、山部陽子さんのピアノを間近で見たときを思い出しました。トリルはまるで手を動かしていないように見えるのです。 手の動きがこまやかで速すぎていっそ止まっているように見える、そんな感じ。今日の石田様もそうでしたね〜。
 第二楽章は、葬送音楽風のメロディ、とあったのですが、暗いだけじゃなかったりして、なんかいいなーと思いました。

 この曲、「ワーグナーテューバ」なるものが使われています。オーボエの横、金管隊の前辺りに4本居ました。 見た目はユーフォニウムをちょっとチンして柔らかくして引っ張って伸ばした感じ(<どんなんじゃ!)。これが中々に柔らかい音を出して、雰囲気をまぁるくしていましたね。

 そしてそして、石田様は第四楽章でスパーク(<嘘です。第一楽章からスパークしてました)。
 決然としたメロディを弾く姿は勇ましくて本当にカッコイイ!ぎゅ!っと弾く所とか、すごく好きですね。アップボウよりもダウンボウの方が好きだなぁ(<何だそれ)。いや、 くっと体をねじって弾くアップボウもたまらなく格好良いんですが、その後の思い切ったダウンボウとか格好良くて好きですね。
 見られているのを意識する男、石田泰尚。それでこそ舞台人の正しい姿です。音も画も極まってる演奏者なんて、完璧じゃないですか?石田様はその道をいってますよね。

 後、おそらく見ている人みんなが思ったであろうと勝手に館風が考えたのは「頭振りすぎだろ?!」です。
 いえ、私は批判してません。むしろそんな石田様が好きです。石田様だけです。あそこまで曲に入り込んで音楽するのは。
 でも、確実にビジュアル系バンドのライブより頭振ってました(笑)。しかも早い。くらくらしたりしないんですかね?その辺は気になる所です。 と言う訳で館風的頭を振る石田様、なんてのも描いてみたりしちゃいました(笑)。

 そうそう、ブルックナーの後に石田様はシュナイト氏と握手していたのですが、その表情はなんだか苦笑い。きっと拍手が早すぎた事とかを目で会話していたんでしょうね。 あれはいくらなんでも早すぎましたから(ノーマル日記参照)。
 シュナイト氏もなんだかやるせない感じで棒を握ったまま譜面台に向かっていましたからねぇ。館風もあれは悔しかったです。シュナイト氏や演奏していた学団員達はもっと悔しかったんじゃないかなぁ。
 観客としての自分をもう一度考え直したいなぁと思いました。はい。取りあえず、指揮者が棒下ろすまでは拍手しません。あい。

























6月28日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 第197回定期演奏会
 『イタリアへの憧れ』


場所:神奈川県民ホール
指揮:広上淳一
ヴィオラ:清水直子
曲目:
チャイコフスキー
 イタリア奇想曲 op.45
メンデルスゾーン
 交響曲 第4番 イ長調 op.90
 「イタリア」
ベルリオーズ
 交響曲「イタリアのハロルド」op.16

★約1か月ぶりの石田様★そりゃあ、その間にテレビ放送はありましたが、やっぱり生が一番でしょう。
 本日の石田様はなんと髪の毛を染め直し、短い髪は全体的にダークブラウン。おお。なんか逆に若々しい感じですね。

 始めのチャイコフスキーはなんだか不思議な音がいっぱいする派手な曲でした。チャイコフスキーらしい空間全部をかき回すような 勢いがあって良かったです。演奏終了と同時に巻き起こる拍手。すかさず「ブラボー!」の声。今日も演奏終了すぐに拍手が入りましたけど、 曲の構成もあってそんなに気にならなかったですね。いや、多分広上氏がさっと振り向いたってのもあるでしょうが。

 そう。その広上氏。結構背の低い人なのですが、指揮をする背中がカワイイ!かなり踊るタイプの指揮者なのですが、それがなんかぷりぷりしていて、 見ていて面白いのです。何と言うか、曲を、演奏を楽しんでいるのがよく分かります。ああいう指揮者は好きですね。

 ベルリオーズはソロの清水嬢がすごかったです。ヴィオラ単品の音って言うのをまじまじと聞いたのはもしかしたら初めて?って感じだったのですが、 ヴァイオリンと全然音の感じが違うんですね。響きの太さが全然違います。ヴァイオリンがちょっと大きくなっただけと思っていたので改めなきゃです(<馬鹿) ヴィオラの音は響きがかなり深く、高い音でも深みのある幅の広い響きが失われません。声で言うなら高い声も出るタイプのアルトって感じでしょうか。

 清水嬢の演奏は、流石ベルリンフィル首席奏者と言う感じの迫力の演奏。特にアップボウの処理が印象的でした。弓全部を使って弾ききる感じなのですが、 とにかくラストが派手。そして当然の事ながら音がそれと一緒にぱぁん!ってはじけるみたいに響いてカッコイイのです。

 本日の石田様はなんだか盛り上がりまくり?気温が高くライトが当たっていたのもあったでしょうが、ヴァイオリンの顎当てを無造作に膝にグイと押し付けて 汗を拭く事もしばしば。顎自体も肩口で拭っていましたし、とにかく暑かったのでしょう。でも気温が高かっただけじゃないはず。じゃないとあの良い演奏は出来なかったでしょう。
 1曲目のチャイコフスキーの後から、石田様は始終笑顔。何と言うか、満足そうな笑みでしたね。きっと思い通りの演奏が出来たのでしょうね。 く〜。石田様が笑顔だとファンも嬉しくなりますよ〜。

 あ。これは書いておかなければ、と思ったんだった。
 今日のベルリオーズでボーンが目立つシーンがかなりあったのですが、それがかなり良かったです。和音もピタ!っとハマめてきましたし、タンギングのキレもかなり良かったです。 何時の間にかすごく上手くなったって感じがします。あ、ペットも良かったですね。管の演奏はキレが命と思っている館風なので、ああいう見せ場をキッチリ魅せてくれる演奏は大好きです。

 今日の演奏会は全体的に安定していて、それでいて前に進む勢いのある演奏会だと思いました。次の定期演奏会は9月。 それまで何とかして石田様のコンサートと神奈フィルの演奏会を見つけなくては。。。


























7月3日
題名のない音楽会21 公開録画


場所:みなとみらいホール
司会:羽田健太郎 村上祐子
指揮:現田茂夫
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 新音楽協会
サックス:宮越悠貴 宮越敦志
マリンバ:新良貴敏公
ヴァイオリン:青木尚佳
ピアノ:斉田愛美
講談師:神田山陽
ソプラノ:半田美和子
曲目:
第1部:「未来の大器」
第2部:「神田山陽のピノッキオの冒険」

★今回の公開録画は御馴染みみなとみらいホール。いつもは遠いから行かないけど近いから来たわって人も居たみたい。 おかげでいつもより少し遅いだけでいつもよりとても人が並んでいました。むむ。恐るべし公開録画。
 無事前のほうの席をゲット。もしかして私、みなとみらいのこんないい席で聴くの、初めてじゃないかしら?(<いつも学生席を駆使)

 まず第1部。放送は8月10日。
 入ってすぐ眼に入ったのはピアノと一番前にマリンバ。「もしかして、ソリストありっすか?」
 予想通りソリストの連続。このサックス、マリンバ、ヴァイオリン、ピアノのソリストたちは皆10代前半か10歳以下。上手いとか下手とか言う以前に みんなかわいいなぁ、と言うのが感想(笑)。男の子たちは半ズボンだし、女の子たちは二人とも可愛らしいドレス。 いや、演奏は流石にこんな所に出てくるだけあって目を見張る物があります。みんな演奏を始めると別人です。
 皆で合奏して、その後それぞれがソロの曲をやったのだけれど、これがみんな凄い。収録に1時間ぐらいかかったのだけれど、どうやって短くするのだろう? トークを縮めるのかな?それにしたって演奏は大迫力で凄かった。
 特にマリンバの新良貴敏公氏なんかは手首が回る回る。よく訓練されたトレモロによるクレッシェンド・デクレッシェンドがメリハリが利いていて、 迫ってくるような音楽が心地よかったです。彼、10歳ですよ?
 更に彼のトークは最高に面白く、10歳とは思えないくらいアドリブが利いてました。 もしあのやり取りが仕込みじゃないなら、彼は本当に凄い。ネタバレになるのでここには書きませんが。。。(放送ではカットだろうか…なんせ羽田氏が 床に手をついて笑うわ、そんな羽田氏を見て石田様も笑うわ、会場中が思いもしなかったやり取りに大爆笑。放送、あるといいなぁ。。。)

 しかし第1部。ソリストのおかげで石田様はちらちらとしか見えず。いや、最後にやったピアノソロの時は見えたのですけど。 私の席は石田様の真正面で、演奏終了後立ち上がるとまっすぐに石田様が見えるのですが、ソリストの立ち位置がそこらしく(立ち位置のテーピングが石田様のまん前でやんの…)石田様に被って ソリストはバッチリだけど石田様が見えない…(涙)。まぁ、そんな事もありますわな。そこは2部に期待。

 今日はなんだか石田様の笑顔が多く見られたように思います。羽田氏のオヤジギャグに笑ったり、子どもたちに対して微笑ましいなぁ、という感じの視線を向けたり。
 特に印象的だったのはヴァイオリンの青木尚佳嬢の演奏後、何度も頷きながら拍手を送ったところでしょうか。やっぱりヴァイオリニストは気になるんですかね〜?
 前半は子どもたちの力演に神奈フィルもダイナミックな演奏。現田先生の背中がカッコ良かったです。やっぱ指揮者は背中ですよね〜。今日も踊ってました。
 なんか久々に現田先生と石田様のコンビが見れてとても嬉しかったです。やっぱりこの二人の信頼感はいいですねぇ。 聴いていて安心感があります。

 さて第2部。
 今年はピノッキオの物語が生まれてから120年らしく、それにあやかって(?)ピノッキオのストーリィに合わせて神田氏が選曲した 曲を演奏しつつ、講談をする「題名」得意のストーリィ仕立て。こういうの、面白いんですが、どうしても話を聞いてしまうので曲が中々聞けないんですよね。。。しかも今日の 講談は話が面白いものだからつい笑ってしまったりして。でも会場全体も笑い処ではしっかり笑ういい雰囲気だったと思います。おかげで思いっきり笑っちゃいましたけど。
 選曲は色々ありますが、スターウォーズのテーマ有り、タイタニックのテーマ有り、と映画音楽を中心に親しみのあるものばかり。
 流石神奈フィル。やっぱり映画音楽上手いですよ。聴かせどころを知ってる演奏でした。編曲も館風の大好きな藤野先生が手がけた物がいくつか。 やっぱり藤野先生のオケ編曲は派手で聴かせるツボが押さえてあっていいですねぇ。。。
 中にはギャグで受けを狙った選曲があって、神田氏と現田氏、羽田氏とのやりとりがとても面白いのです。照れた様に頭を掻く現田先生。なんか可愛かったです。
 そんな面白いやり取りを目の前で見ている石田様は時折左手で口元を抑え、ちょっと下を向いて舞台の奥へ顔を向けてどうやら笑っている御様子。 笑ったらまずいと思ったのでしょうか。それともそんなに笑ってる顔を見せたくないんですかね(笑)。石田様の笑ってる顔ってのはちょっとレアな感じ(だって演奏中の真面目モードしか知りませんもん)がして とても素敵でした。

 でも。演奏中、そんな事よりも何よりもぶっ飛ぶ出来事が!
 ソロがっ!!!!!
 石田様のソロがありましたっ!!!しかも2箇所っ!!!。。。まぁ、同じようなメロディなんですけどね(どちらも「星に願いを」の一部。 2回違うアレンジで弾いた)。
 この石田様のソロがまた・・・!!1回目のソロで館風は「ソロがある・・・!!!」と言う理由で感涙(<ヲイ)。
 しかも!2回目のソロで石田様にスポットライト!!げふん。これ、TV放映の時絶対アップですよね〜vvうわ。今から楽しみ★ ちなみに放映予定は8月17日。ひと月以上も向こうじゃん。。。
 さて、肝心の石田様の演奏なのですが、ますます高音に磨きがかかったって感じです。高音部の伸びが以前より良かった気がしますがどうでしょう?。 それで音量もアップしましたよね。。。?なんとなくそんな気が・・・。
 やっぱり情感豊かに弾かせたらこの人の右に出るものは居ないって感じですね〜。曲を聴くだけでその背景が分かるって言うか、何を伝えたいのかが 胸の真ん中にストレートに入ってくるって言うか。2回目のソロでは館風は冗談じゃなく感動で涙が出ました(さっきのは冗談なのでよろしく)。
 もう、石田様のソロが始まった瞬間に石田様のゾーンに引き込まれてしまって、私の中で他はもう全て伴奏状態。しかも「講談邪魔っ!!石田様の時だけは 喋んないでっ!!」とかすらも思いつか無かったんですよ。ただただ演奏に引き込まれました。むしろ演奏終了後「ああ、あの喋りが無ければなぁ。。。」とか ぼんやりと思ってから「無ければもっと石田様のソロが…」とか段々深みにはまって行きました。深く考えない方が良いですね〜(笑)。 でもまぁ、私もあの講談にかなり楽しませていただいたのですけれど。

 とにかく今日は石田様のソロが聴けただけでもめっけもんって感じで、本当に行って良かったです。最近益々パワーをつけて 乗りに乗ってる神奈フィル。そしてそれを引っ張っていく石田様。最近の神奈フィルのパワー、クオリティは目を見張る物があります。
 石田様&神奈フィルファンの自分としては、これ以上の喜びは無いのです。


















































7月12日
第21回クラウンクラシックコンサート


場所:みなとみらいホール
指揮:ベルンハルト・ギュラー
pf:小山実稚恵
管弦楽:神奈川フィルハーモニ―管弦楽団
曲目:シューマン
 「マンフレッド」序曲 作品115
 ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
ブラームス
 交響曲第1番 ハ短調 作品68
アンコール
 ドヴォルザーク/スラブ舞曲第8番

★このコンサートの企画は神奈川トヨタの企画で、抽選で当たると聴く事が出来る。 ええ、そりゃあもう、当てるのに必死でしたよ(笑)。それはさておき。
 ホールは中々の出足。P席まで人で埋って居ました。満員御礼、って感じです。コンマス席がピアノ椅子なのを見てにんまり。 期待通りコンマスは石田氏。
 本日の石田氏は―って演奏に夢中であんまり服とかは見てなかったんですが…。まぁ、いつもと変わるはずも無く。こんな→感じ。

 「マンフレッド」序曲はどこかできちんと聴いた、と思ったのですが、日記に無いですねぇ。。。何時聴いたんだろ…(汗)。
 久々の石田様に目は釘付けなんですけど、今日の席は正面からやや右よりだったのですが、石田様はずぅーっと舞台奥の方へ顔を向けていたので殆ど 顔は拝見できず。激しいアクションの時や指揮者を見上げる時だけ横顔が見えました。あー、石田様を見たいならP席がベストかもしれませんねぇ(苦笑)

 今日は気合を入れてチケット引き換えに行ったのでかなり前のほうの席。これがあだとなったのが2曲目のピアコン。
 上手いピアニスト程音がどんどん飛んで行くのでピアノの音は始めから諦めていました。案の定、強いアタック音まで聞こえてくるぐらい近い。近すぎて生音が聞こえてしまうのですね。 そう言えば、私の後ろに並んでいたおじいさんは事務室の人に「なるべく二階席で見たいんだが…」と相談していました。そうですよね。音を聴くなら二階席ですよね(石田様を見たいと言う不純な動機の館風は前でも全然かまわないと思っていますが)。
 しかし。ピアノの悲劇はそれだけでは終わらなかった…!!!
 それは割り合いすぐに判明しました。ピアノの蓋が全開なので舞台正面の木管組とチェロの音がくぐもる・・・!!!
 ピアノの蓋が気持ちよく飛んでくる音を疎外するのですね。。。おそらく前のほうから15列ほどはいいバランスで聞けなかったと思われます。ちなみに館風は10列前後に座っていた為 ノックアウト。うわー。。。この曲はもっと後ろで聞きたかった・・・!!

 シューマンはなんと言うか、派手じゃない感じ。うーと、えーと、地味って言うと何か印象が悪いのでそんな変な言い方ですが、 一緒に行った黒熊氏曰く「持続の音楽だよね」との事。あー、そう言えばいいのか(笑)。
 それと、今日はなんだか弦が絶好調。気持ちいいくらいに突っ走って盛り上げてくれました。今日の弦は二重○。

 そして後半のブラームス。
 パンフに「ブラームスはベートーヴェン音楽の後継者として賞賛されました」とあったのだが、 第1楽章を聴いて納得。ああ、こういうところがベートーヴェンなんだ。と思いました。なんと言うか、音楽の造りとかが似ている感じがします。 何処よ?!って言われると専門家じゃないんでわかんないんですが(笑)。きっと、聞くより聴いた方が早いです。

 2楽章は石田様のソロ有り!繊細な高音のソロだったのですが、やっぱり石田様はこういうソロを弾かせると上手いですねぇ。一気に場の主役になってしまいますね。
 石田様のソロは本当に繊細でまっすぐで、誠実な感じ。なんと言うか、ピュアな感じがするのです。 石田様は一旦オケの中に入るとそれはもう見た目が派手なだけではなく音色も激しい音色を出したり、一転1stヴァイオリンをまとめて一本のヴァイオリンで弾いているように高音部の繊細な メロディを弾いたり、と多彩な魅力を見せ付けるだけに、ソロでの石田様はなんだか意外な印象を受けます。 今日のソロはむしろ綺麗過ぎたくらいかも。あ、でもこのソロは こう言うソロだからあれでいいのかな。。。

 そうそう、なんだか聞いた事があるけど、この曲知らないや、と思っていたメロディは4楽章のメロディでした。しかし 館風が気に入ったのはヴァイオリンが低音を乗り出してギュッギュッギュ!と弾く部分。石田様がカッコいいんだ〜(<結局それ。)
 今日の石田様は何処で立つかな、と思っていたら低音を弾く時に立ち上がってました。高音部よりむしろ低音部。なんかそれもカッコイイ。 一番最後の盛り上がりに至る所辺りなんか、ちょっと腰を浮かす、とか立ち上がる、って言うレヴェルじゃなくむしろ「跳び上がる」って感じでしたね。
 1stヴァイオリンから低音楽器へ段々とピチカートが受け継がれる部分があるのですが、それが目で見ていても楽しい。ピチカートって好きなんですよね。 ヴァイオリンのピチカートはかなり音が小さいのですが、ぴんと張り詰め感じで、1stヴァイオリンがまとまると結構な音になります。 この団体競技的な妙が良いです。ホント、今日の弦はノリノリで全てが1つの楽器で演奏しているかと思える纏まりがありました。
 あと健闘したのが木管。ソリストは押しなべて良かったです。特にフルートとオーボエ。シューマンではメッサディボーチェが狙いだったのかなんだったのか良く分からなかった(元曲を知らないので ああいう演奏が普通なのかとか知らないので…)クラリネットもブラームスのソロはかなり良かったし、今日の木管にも満足でした。
 しかし、今日は弦がブッチ切りで良い。弦軍団は何があったのでしょう(笑)。すごいですよ。あの演奏は。なんかもう、いい、しか言えません。

 今日は招待客が多いとあって、クラシック好きな人が必ずしも多いわけではなかったのか、前半は曲が終わり、指揮者が腕を下ろすまでは拍手が起こりませんでした。これは最近 神奈フィルの観客にちょっと不満を覚えていた館風的にはとても好ましい事でした。曲の余韻が楽しめて気持ちよかったです。
 しかし、ブラームスは違いました。これは、指揮者のベルンハルト氏が振り終わってすぐ振り向いたので、その瞬間に拍手が巻き起こり、 「ブラボー!」の声。これも余韻ナシで拍手、と言う部類に入れる事が出来るかも知れませんが、今日は全然不快では有りませんでした。要は雰囲気なんですよね。雰囲気。 場の空気を読んで拍手しないと。今日の「ブラボー!」はいい感じでしたよ。いつか言ってみたい…(笑)。

 今日の1プルの裏はいつものおねーさんではなく、違うおねーさん。そう言えば今日の1stヴァイオリンは石田氏以外全員女性。女性の楽団員が多い神奈フィルですが、 これはちょっと凄い。弦は低くなればなるほど男性率が上がりますが、管楽器は押しなべて男性が多い。何故でしょうね。。。
 で、演奏後ベルンハルト氏が貰った花束を1プルの裏の女性に渡したのですが、何故か拒否(笑)。困ったベルンハルト氏はその花束をうっかり(笑)石田様へ。 そりゃもらった石田様も困り顔になりますって。結局花束はアンコールの時には譜面台の横に置かれ、退場の際にも放置されたのでした(笑)。

 アンコールのスラブ舞曲は、聴いている時は何の曲か知らずにいたのですが、ベルンハルト氏、ノリノリ。それはもう、お尻まで振っちゃって超ノリノリ。 何なんでしょう、あのノリは。。。(汗)。楽団員の方も肩の力が抜けていて、セオリーどおりアンコールはかなり良かったです(私はどんな演奏会でもアンコールは絶対上手いと期待している)。
 それにしても、アンコールの為だけに増員されたパーカス三人組が気になります(笑)。まぁ、私が好きな平尾氏が見れたから嬉しい限りなんですが。 あのバスドラはアンコールの為だけに用意されていたのね。。。この曲を演奏する事で華やかな終わり方になって、とても良い印象でした。クラウンクラシックコンサート、侮れません(笑)。
 しっかり石田様のソロがあるところなんかも、きっちりお客の心を掴もうって精神で、そう言うの、嫌いじゃ無いです。 これからもこう言ういい演奏会が続いていけばなぁ、と思います。

































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