2002年演奏会日記-12月

11月9日★ SWEET AUTUMN AFTERNOON@アミュー立川
11月11日★ JFC作曲賞コンクールコンサート@すみだトリフォニ−小ホール
12月27日★ 神奈川フィル第192回定期演奏会@神奈川県民ホール
12月31日★ 横浜みなとみらいホールジルヴェスターコンサート@MMH








11月9日
 Sweet Autumun Afternoon


場所:アミュー立川
出演者:羽田健太郎(pf)
  1 石田泰尚(Vn)
  1 村井將(Vc)
曲目:モーツァルト/ピアノ三重奏曲 K.502変ロ長調
 ガーシュウィン(ハイフェッツ編曲)/「ポギーとべス」より
 チャイコフスキー/ピアノ三重奏曲 イ短調Op.50「偉大な芸術家の思い出のために」

★きゃー!もうさいっこう!今日の演奏会は本当に最高だった。もしかしたら今まで見てきた石田様のコンサートの中で1、2を争うぐらい いい演奏会だったんじゃないかしら。とにかく石田様はカッコよくて、震えるくらいの感動を連れてきてくれた。これを見ないで石田ファンは語れません!って感じです。

 羽田氏が言うには、このトリオは昨年2001年の11月に結成されたクラシック・トリオで、名前を「Torio Appasionato(情熱のトリオ)」と言うらしい。 羽田氏は「安易なネーミングだ」と言うような内容のことをおっしゃってられたが、いやいや、石田様の演奏に(てか3人の演奏に)そのネーミングはピッタリだと思いますよ。
 次のTorio Appasionatoの舞台は来年2月28日、紀尾井ホールですよ!羽田氏はチケットを買って下さいと言っていましたが、ふふふ。もう買いましたよ★

 今日の石田様は、いつもの燕尾服。バッジはちょっと大き目の金のバッジで、三角形なんだけど、これがすっごく素敵。何か石がはまってるように見えたんだけど・・・。キラキラ光ってキレイなのです。 チーフはいつも通りの赤。靴はエナメルだったな。そう言えば先日はいてたのと違う。何か使い分けしているのかしら?

 1曲目のモーツァルト。これはピアノの独壇場!今更だけどやっぱり羽田氏は上手いわ。石田氏も村井氏もピアノを立てるための演奏がキチっとできていて、すっごくバランスがいい。 始め、ピアノが半開だったので「メインは羽田氏のはずなのに・・・」と思っていたのですが、やっぱり弦は音量が出にくい楽器ですからね。そう言う事を考慮してなのでしょう。

 でもでもっ!今日、最高だった曲はやっぱり2曲目!村井氏ファンには悪いけど羽田氏と石田氏のタイマン勝負!が良かった。
 石田氏は羽田氏の丁度前辺りにスタンディングで演奏。やっぱりスタンディングで演奏だと石田氏、一層カッコイイかもvvv
 しかも、今日の私の席は通路側で、丁度石田氏のまん前!ナイスなチケ取りでした。次回はどこだろう?何にしろ、次はもう少し前で見れるはず。く〜楽しみ。

 この曲はとにかく編曲がいい!このハイフェッツと言う人、ヴァイオリニストだったらしく、ヴァイオリン重視の編曲!さいっこう! プログラムに書いてある通り、そこここにちりばめられた超絶技巧がすごい!指が滑るように指版の上を動いてメロディをつむぎだしてゆく。難しい所や、早い場所、気合が入るようなところは石田氏、 がばっと構えて弾いていました。これがまたカッコいいんだ〜。このカッコよさは本物を見なければわかりません!是非一度ホンモノを見て!

 これは幾つかの章にわかれていて、曲と曲の間が多少開いているのです。通常の演奏会だと、ここで拍手しないはずなんです。もちろん、この演奏会でもしないつもりでした。 しかーし!あまりにその曲の終り方がカッコ良く、石田氏が「ぱあんっ!」と音がするようなカッコよさで弓を振ったものだから、客席で思わず誰かが拍手をしてしまい、それにつられて会場が拍手の渦に。 私も思わず小さく拍手。次の曲に行くのは見え見えだったけど拍手。だって石田氏がカッコいいんだもん★
 羽田氏は鳴り止まない拍手にちょっと苦笑いして「次行ってもいい?」って感じの顔でした。そうだよねえ。どう考えても石田氏へ向けての拍手だもんねえ(笑)。
 もしかしたら、ここで拍手するのが許せない!って人もいたかもしれないけど、きっと拍手してしまった人は石田氏のあまりのカッコよさに、思わず、って感じだったと思う。それって自然な事ですよね。だから、こういう形があってもいいんじゃないかなって思います。

 この羽田氏が苦笑いして次の曲に行こうとしたとき、石田氏は左手に持っていたヴァイオリンをくるっと回転させたのです。そしてパシっと持ち直す。一瞬びっくりしたけど、なんとなく石田氏らしいですよね。鉛筆回すのと同じぐらいの気軽さでくるっと回していました。 くぅ。こんな所もカッコいいんだなあ。

 3曲目のチャイコフスキーは、派手さも悲しく美しいメロディも技術もてんこもり!って感じなのです。 すご!石田氏がもう!盛り上がりまくり!いつも通り石田氏は腰を上げ、足を大いに使って演奏していました。でも、イチバンばたばたしていたのは実は羽田氏。ドン!ドン!ドン!と言う音がしたので舞台に注目していると、 羽田氏の右足が舞台を叩いていました。おお。ピアニストはみんなああですな(笑)。
 チャイコフスキーかぁ。今度神奈フィルで石田氏のチャイコンやらないかなぁ。。。やって欲しいよなあ。全国3000万人の石田ファンが見に来るのに!(笑)。

 全ての演奏が終って、挨拶。石田氏はピアノの横まで下がって、ちゃんと羽田氏をたてていました。しかも、羽田氏が先に退場してしまうと、舞台の奥のほうをゆっくりと歩くことで村井氏とはけるタイミングを同じぐらいにしていました。おお。そんな気遣いもカッコイイ(<ファン心理)。

 アンコールでは何度かはけては出てきて、羽田氏が今日唯一のソロで「星に願いを」をアンコールに。これがまた編曲がすごいんだ。羽田氏らしい、素敵な編曲。 と言うか、もしかしたら即興?(笑)。でも、最後にキラキラ星なんかが混ぜ込まれたりしていて、面白かったです。やっぱりセンスいいわ。 ジャズ系のメロントリオも見てみたいなあ★。そっちのメンバはよく知らないのですが、そっちも石田氏だったら完璧だったんだけどなぁ(笑)。

 羽田氏のアンコール後も石田氏と村井氏と3人で出てきたのですが、ゆっくりとお辞儀をして、ふっと正面を向いて、さっさとはけようとした石田氏に羽田氏と村井氏は「え?もうはけちゃうの?!」 みたいな感じで石田氏を見て、石田氏は「え?!だめだった?!」みたいな表情で苦笑い。会場からもちょっと笑い声が。もちろん館風も笑っちゃいましたけど。んもう。石田氏カワイイなぁ。 さっさと帰りたいんだね★

 石田氏は、長時間の演奏で左手が疲れたのか、何度か指版から手を離し左手をほぐしていました。それが、忙しい時にもかかわらず、パッと一瞬だけ左手を離したりとかして、その仕草が優美。 それとか、ピチカートを弾く右手が柔らかく弓を握って円を描くようにやさしーく弦を弾く時とか、動きが綺麗。その時も、ピチカートを弾くだけじゃなくて、リズムに乗って、くるん・くるんと演奏を楽しんでいます。 ああ、見ていて幸せになれる演奏ってああいうののことを言うんだなあ。

 やっぱり、観客も幸せにする演奏って言うのは、曲を余裕を持って演奏できるだけの絶対的な技術っていうのがないと話にならないと思います。感情的なところだけではやっぱりおっつかないというか。 もちろん、感情的なものは絶対に必要だと思いますけど。曲を楽しめる実力がないとやっぱり自分も楽しめないし、観客も楽しめないんじゃないかな。
 そう考えると、石田様はその全てを併せ持っていて、見ている人を幸せにしてくれる素晴らしい演奏家だと思います。やっぱり私の好きな演奏家は石田泰尚様です(石田様と一緒ですね・笑)。
















11月11日
 第2回JFC作曲賞コンクールコンサート


場所:すみだトリフォニー 小ホール
出演者:ヴァイオリン:山田百子(1.4.7)
   1  チェロ:苅田雅治(4.6)
 1   1  山本裕康(6)
 1  1  田草川亮太(6)
 1  フルート:千葉純子(6.7)
 1  クラリネット:草刈麻紀(4)
 1  ピアノ:小坂圭太(2.4)
 1  1  佐藤ローデン千恵(6.7)
 1  チェレスタ:児嶋一江(2)
 1  打楽器:稲野珠緒(2.4)
 1  1  佐々木啓恵(2)
 1  弦楽四重奏:浜野考史(Vn)
 1 1  1 石田泰尚(Vn)
1  1  1  榎戸崇浩(Va)
 1  1  高麗正史(Vc)
 1 指揮:佐藤紀雄(4.6)
曲目:板倉ひろみ/無伴奏ヴァイオリンのための「ソリロック」
 野田憲太郎/五つの精霊
 鹿野草平/絃楽四重奏のためのハード・テクノ
 清水健太郎/「輪華」クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ヴィブラフォン、ピアノのための
 金井勇/弦楽四重奏曲
植田彰/5人の奏者の為の”エンプティ・バランス”
足本憲治/停止した事象と記憶〜Fl,Vl,Pfの為の〜

★これは日本作曲家協議会が主催する第2回JFC作曲賞コンクールの本選会。書類審査を通過した7曲が実際に演奏され、 その中から大賞を決めるらしい。私は結果発表の前に帰ってきてしまったので結果は後日どこかにアップしますね★

 1曲目。無伴奏ヴァイオリンのための「ソリロック」。
 ヴァイオリンのみ。これ、現代音楽を全く知らずに聞いたらびっくりするであろうメロディ(なんかあるのか)。 同行者の後輩はビックリした様子。
 館風の感想はヴァイオリンソロってかなり上手く作曲しないと難しいんじゃないだろうか、と言う事。せっかくなんだから和音が充実した曲が聞きたかった。

2曲目。五つの精霊。
 ピアノ、チェレスタ、グロッケンシュピール、クロタレス(サンバル・アンティーク)による演奏。
これ、チェレスタの音が全然聞こえない。いいのかなあ。。。たまに他の楽器の音と明らかに違う音がしてたから、もしかしたらあの音?館風、チェレスタってよくよく聴いた事無かったから聴いてみたかったんだけどな。
 このクロタレス、以前一ノ瀬響様の新作初演で聴いたアンティークシンバルですね。ふうん。クロタレスって名前も持っているのね。あの時は真後ろにアンティークシンバルがいて、なかなか音を楽しめなかったのですが、 今回はきちんと響きを楽しめました。この楽器私大好きかも。叩いた初めの音はグロッケンシュピールと似たような感じなんだけど、最後のほうでふいぃぃぃいんってビブラみたいにかかるのがカッコイイ。 もしかして響さまの印象のせいか?(<んなわけない)
 全体的に幻想的な音で館風はまあまあ好き。アンティークシンバル効果かも(笑)。

3曲目。絃楽四重奏のためのハード・テクノ。
 館風が一番楽しみにしていた曲。石田様が弾くし、なにより弦楽四重奏でハードテクノってなに?!って思ったのです。
 そして結果は期待通り!もう大いに楽しみました。
 これ、弦楽。。。
弦楽四重奏。。。。???(笑)
 多分、全部の弦を押さえて力いっぱい弓を引いて「ぎゅいん!ぎゅいん!」って音をさせているのですが、全編その音ばかり。はっきり言って、弦の素敵な深みのある音★はしない(笑)。
 石田氏はかなり真剣な表情。笑っている暇はない。演奏者はかなり必死。始め、口をへの字にしていたのですが、暫くするとゆるんでいました。
 作曲者が「演奏者は、この音の洪水にたちむかい、ひたすら楽器をかき鳴らしていく」、と書いている通り、ひたすら弾く!弾く!弾く!すごい。 最後にはヴィオラ、チェロ、2ndヴァイオリン、1stヴァイオリン、と言う順番で足をドン!ドン!ドン!と舞台へ叩きつけていく。足が跳ね上がっています。びっくりして視線はもう舞台に釘付け。
 館風はとりあえず演奏終了後、バレないようにかなり笑いました。もう笑うっきゃないって感じです。きっと作曲者もこんな感情を持ながら作曲したのではないでしょうか。

4曲目。「輪華」。  クラリネット、ヴァイオリン、ピアノ、チェロ、ヴィブラホン。
 これ、クラリネットがすごい音。ほら、シアトリカル・ミュージック・ナイトの主催者の草刈麻紀さんです。 迫力の演奏。力強くて派手。これ、クラが主役・・・だと思ったんだけど、詳しい事は現代音楽だけにわからん(笑)。
 ヴィブラフォンが素敵な音。チェロは、周りの音が派手すぎてなじんで聴こえなかった感じが・・・。もっと聴こえてもいいはず。
 ヴィブラフォンのおねーさんが素敵でした。

5曲目。弦楽四重奏曲。
 これがわかりやすいメロディ・・・らしきものがあった(笑)。まあ、現代音楽なんてこんなものでしょう。
 3曲目の石田氏は2ndヴァイオリンで、浜野氏の譜面台と石田氏の譜面台が邪魔で全然見えなかったのですが(しかも石田氏、激しい所へ行くと石田氏から譜面台のほうへ突っ込んでしまうので 全く見えなくなる)、5曲目は何故か石田氏が1stヴァイオリン。3曲目の後に「石田氏に1st弾かせればいいのに」と言っていただけに嬉しい限り。
 石田氏はまたしてもきゅうっと口をへの字にして眉をちょっと寄せて弾き始める。途中でぺろっと唇を舐めたりして結構シビアな演奏だったみたい。
 曲が終ると石田氏は作曲者を呼ぼうと思って、人差し指で客席をぐるぐる〜っと探す。か、かわいい・・・。しかも、作曲者が来て4人と握手をしたのですが、 石田氏はお辞儀をしながらにっこり笑って握手。うわあ。やっさしいんだぁvv。

 6曲目。5人の奏者の為の”エンプティ・バランス”。
 フルートとピアノとチェロが3本。
チェロの苅田雅治氏が上手い。先の4曲目では分からなかったんだけど、深くていい音が出てた。
 チェロは指版がないところまで押さえて、すっごく変な音出したり、チェロ三本がそれぞれ少しづつずれた事をやったりして視覚的にも面白かった。
 フルートは曲自体がかなり派手。先日も書いたけど、以外にもフルートが大きな音でちょっとびっくり。
 ピアノの佐藤嬢がすごく派手で上手い。弾いているだけですごい存在感。

 7曲目。停止した事象と記憶〜Fl,Vl,Pfの為の〜。
 フルート(ピッコロ持ち替え)、ピアノ、ヴァイオリン。
 ピアノが全部蓋が閉ってたにしてはすっごい音量。しかも、きちんと音が立ってる。やっぱりこういうピアニストはいいなあ。バンバン音が飛んで行って気持ちいい。
 この曲は中々まとまっていて良かったかも。メロディらしきものもあったから、印象にも残った。
 ピッコロの音が鋭くてちょっとびっくり。フルートに続いてのびっくりです。オケの中のものしか知らないから、何でも単品で聞くと面白いのかも。

 館風はそもそも現代音楽が大好きで、結構楽しめたんだけど、同行した後輩なんかは「この曲怖かった」と言う曲がほとんど。でもまあ、良い経験(笑)になったんじゃないでしょうか。 確かに、100年後残っているのは現在クラシックと呼ばれる音楽だと思うんです。でも、だからこそ今この「現代音楽」ってジャンルを聴いておかないと勿体ないかな、とも 思ってしまって(笑)。

 さて、どの曲がグランプリを取ったんでしょう。一応他に2本佳作が出るみたいです。
 今日つくづく思ったのは、演奏者に左右されるな、と言う事。まあ、ファンの欲目ですが、 石田氏が出た曲が良く聞こえましたもん(笑)。演奏者はコンクール結果に大いに影響すると思います。
 グランプリは石田氏が弾いたやつだといいな★

★JFC作曲賞コンクールの結果がわかりました。
☆JFC作曲賞:清水健太郎「輪華」
クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ヴィブラフォン、ピアノのための
☆佳作:2名
 鹿野草平「絃楽四重奏の為のハード・テクノ」
 植田 彰「5人の奏者の為の”エンプティ・バランス”」

 やっぱり私的にも印象が良かったやつが通った感じですね。それに、全体的に編成が面白い物が通っていますね。その辺にもオリジナリティがないといけないのか・・・。
 佳作に石田様が弾いた「ハード・テクノ」が入っているのが嬉しい限り。






















  1  12月27日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
  1 第192回定期演奏会


場所:神奈川県民ホール
出演者:指揮:現田 茂夫
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:及川浩治
ソプラノ:島崎智子 田中美佐代
メゾ・ソプラノ:竹本節子
テノール:福井敬 羽山晃生
バリトン:大島幾雄
合唱指揮:堀俊輔
合唱:神奈川フィル合唱団
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
曲目;ベートーヴェン/合唱幻想曲ハ短調op.80
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調op.125「合唱付き」

★今日は待ちに待った神奈川フィルの定期。しかも第九!コンサートマスターは勿論館風の大好きな石田様!
 久し振りに舞台の上から、とか思ったら大間違い。前の人の頭が邪魔で館風の位置からは石田様が全く見えません。現田先生は見えるから文句も言えず(涙)、リハも本番も 石田様の激しい弾きっぷりは所々しか見られませんでした。ぐすん。

 リハーサルの石田様はいつもの黒いズボン(最早仕事着≠ナすね。どうやらジャージっぽいです。足首の外側にチャックが付いてた。)に、真っ赤なトレーナ。黒いアンダーを着ていました。 真っ赤なトレーナは腕と胸、そして背中にプリントが入ってます。多分PICO(違うかも…)。若いっすね(笑)。
 本番はいつもと同じ。あ、スタッズが三つとも黒でしたね。うーん。やっぱり舞台衣装はりりしくて素敵★

 今回は石田氏も尊敬するという及川浩治氏がピアノソロ。これがまた、気合入ってるんです。ゲネから気合入りまくりで、すごいのです。 しかーし!館風は甘かった!及川氏、ゲネよりもリハよりも本番が気合入ってるんです!断然演奏の迫力が違います。迫り来る音楽がすごい。 しかし館風の位置からは及川氏はカケラも見えず。。。(涙)。えーん。折角石田氏と及川氏による現田氏の奪い合いを見たかったのにぃ!(笑)。
 各パートのソロが面白かったので、また聞きたい(&演奏したい)ものです。と言っても、来年の年末の特別第九演奏会はこの曲がセットになっているようです。 それもこれも現田先生の希望だそうで、事務方は「ピアニストが…」と言っていました(笑)。

 第九は予想外だった。。。何故なら、館風は全曲聞けると思っていたから!そ、そうか。あそこの舞台は狭いから合唱団は第一楽章と第二楽章は袖待機なのね。。。がーん。 そう言えば去年もそうだったような気がします。。。忘れていたなんて馬鹿馬鹿馬鹿っ!まあ、裏のモニタでずっと見て聞いていたからいいんですけど、やっぱり生が良かったなあ(涙)。
 それにしても、第九はリハよりずーっと激しくて、現田先生も石田氏もリハよりずーっと気合が入っている。そんなのありですか?(笑)。うっすら見えていた石田氏も、激しい演奏のあまり、前の人の頭の中へ沈み込む。。。 ぐすん。たまに激しく振る頭が見えるんだよね(笑)。第九のラストなんか、石田氏激しく演奏しすぎて顔は赤くなってるし、弓の毛は切れまくりだし、 ちょっぴり息切れしてるし、その激しさを物語っていました。その気合がカッコいいなあ。。。

 演奏会の後、現田先生と石田氏は合唱団の打ち上げに顔を出して下さって、お言葉を下さいました。現田先生は日曜日のパパ的な優しい雰囲気の服装で登場。灰色のポロシャツに、肩から黄色のトレーナをかけていました。石田氏は練習の時と同じ服装の上に黒のムートンのハーフコートに黒いマフラ。 おっとこまえですね。2人ともそれぞれのキャラ(笑)に合った服装でカッコイイ!
 現田先生は、神奈フィル合唱団が一年でこの水準まで持って来れたのが嬉しいらしく、かなり褒めて下さいました。来年もよろしく、ですって! 嬉しいです。来年は合唱団が出演予定の舞台が三つもあるので、かなり頑張らなければなりません。よーし、頑張るぞっと。
 石田様は喋るのは苦手、と言いながらも挨拶の始めに「こんな頭ですみません」なーんて笑いを取ってみたり。 石田氏ったらお茶目★。でも石田氏はあのワイルド★な髪の毛がカッコいいんですよ〜(そう思ってるのって私だけ??)石田様は「今日、本番を聞いて、いや、リハの時から、上手くなったなあ、とびっくりしました。」と合唱団を褒めて下さいました。 うう。嬉しいです。これがあるから堀先生のキツイ練習にも耐えられるの〜(笑)。

 第九演奏会が終るとやっと年を越せるわvvと言う感じです(笑)。来年もいい演奏会が出来るように、益々精進したいですね。来年も石田様と一緒に演奏できますように★














1 12月31日
1 横浜みなとみらいホール
 1  ジルヴェスターコンサート


場所:みなとみらいホール
出演者:横浜みなとみらいホール・ジルヴェスターオーケストラ
司会:黒柳徹子
指揮:秋山和慶
1 飯森範親
1 大野和士
(各曲の後ろに付く(秋)や(飯)は、誰が指揮したかを示します。)
合唱:晋友会合唱団
曲目:

第1部
ワーグナー/タンホイザーより
1 歌の殿堂をたたえよう
(秋)
・・・・・
サン=サーンス
序奏とロンド・カプリチオーソ
パガニーニ/無窮動
(飯)
・・・・・
ベートーヴェン
ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための
三重協奏曲
第3楽章
(秋)
ハチャトゥリアン
バレエ音楽「ガイーヌ」より
レズギンカ
(飯)
(コンマス:グレブ・ニキティン)
・・・・・
モーツァルト
歌劇「フィガロの結婚」序曲より
フィガロのアリア
もう飛ぶまいぞこの蝶々
バリトン:平野忠彦
歌劇「魔笛」より タミーノのアリア
何という不思議な笛の音だ
テノール:中鉢聡
夜の女王のアリア
復讐の心は地獄のように
わが胸に燃え
ソプラノ:菅英三子
パパパの二重唱
(第1部コンマス:藤原浜雄)

第2部
(コントラバス奏者7人による)
ポール・マッカートニー(小室昌広・編曲)
イエスタディ
ランズウィック
シュトラウス・イン・ザ・ドッグハウス
・・・・・
ヴァイオリン:漆原朝子
ピアノ:三船優子
ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」より
第1楽章

ピアノ:三船優子
ガーシュイン/「ソング・ブック」より
誰かが私を愛している∞ドゥ・ドゥ・ドゥ∞ス・ワンダフル∞ザ・マン・アイ・ラブ アイ・ガット・リズム
・・・・・
ロジャース(南安雄・編曲)
ロジャースメドレー
前奏〜なんて美しい朝〜恋していたら〜魅惑の宵〜サウンド・オブ・ミュージック〜 ド・レ・ミ〜オクラホマ!
(飯・秋)
(コンマス:大谷康子)

・・・・・

2002年から2003年へカウントダウン
大太鼓:ヒダノ修一
withスペシャル太鼓グループ

・・・・・

第3部
ベルリオーズ/ラコッツィ行進曲
(大)
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲より
第3楽章 ヴァイオリン:堀米ゆず子
(秋)
・・・・・
滝廉太郎(南安雄・編曲)/花
1 箱根八里
(飯)
滝廉太郎(南安雄、芥川也寸志・編曲)/荒城の月
(秋)

アンコール
滝廉太郎/花
(第3部コンマス:石田泰尚)

★行って良かったの一言に尽きます。本当にレヴェルの高い演奏会であったと思う。こんな演奏会を毎年しているのなら、もっと早くから 行っておけば良かった!と思いました。今回のチケットは、発売から日が経って買ったのですが、それにしては割と良い席でした(<石田氏を見るには、と言う意味。 はっきり言って舞台自体は半分見切れていました)
 初めてのジルヴェスターコンサート。ドキドキしながらホールへ。黒柳嬢の前説(って言ったらおかしいか)で、休憩が一度しかなく、後半はぶっ通しでやると言う事で、 少々の不安を感じながらスタート。

 第1部は石田氏は2プルの裏。ちょっと見えにくいかなーと思いましたが、館風の席からは見下ろす形になってバッチリ。うん。来年もこの席にしようかな。と思うぐらい。
 そして1曲目のタンホイザーからめちゃめちゃカッコイイ!やっぱり上手い人ばっかり集まっているからでしょうか?演奏の迫力が違いますね。すごく素敵。

 サン=サーンスとパガニーニはなんと12人のヴァイオリン奏者がソロを弾き分けると言う贅沢なもの。石田氏の出番はちょびっとしかありませんが、それでもとても素晴らしい演奏だと言う事はわかる。 半分に分かれて交代で弾くところなどもあったのですが、そうやってソリになって弾いても石田氏だけ他の人とはちょっと違うんです。無駄な動きがなくて、スマートでスタイリッシュ。ストップモーションなどがピリっと効いていて、 見ていて素敵。もちろん音は繊細で華麗。
 この2曲、かなり運指が忙しい曲でした。あの長い指が素晴らしい速さで動き、 緊張感のあるピン!と張り詰めた音がコンスタントに紡ぎ出されました。しかも音程もすごく良い。 くはー。こんなに格好良くてこんなに演奏が上手いなんて他のヴァイオリニストが嫉妬しちゃうよ?(笑)。

 ハチャトゥリアンはとっても面白くて、民族色が前面に出ていました。指揮の飯尾氏がハチャトゥリアン本人の指揮で演奏した事のある 打楽器奏者にどうすれば民族色を出す事が出来るのか、と言うのを教えてもらった事があるそうで、この民族色が前面に出た演奏はその成果と言えるでしょう。
 なにはともあれ、このレズギンカは、打楽器が面白い。館風の大好きな神奈フィルのパーカッションの平尾氏が大活躍!ずーっと太鼓を叩いているのですが、それがもう真剣。 いつもより(?!)真剣な表情でリズムを刻みます。ズレたら終わりですからね。それに隣の吉原嬢がアクセントの太鼓を絡めて、もうカッコイイのなんのって!この曲ばっかりは 打楽器が主役。館風はすっかり平尾氏に夢中でしたよ(笑)。
 民族音楽をモチーフにした音楽ってやっぱり面白いなあ。そう言えばこの曲、その前の曲よりも拍手も多かったような。。。 何よりめったに拍手しない石田氏(いつもは弓を振るのみ。演奏が良くなるにつれて、弓を振る→拍手→足を鳴らす、になるのです。<館風の観察結果。本当はどうだか知りません。)がパーカスの方へ手を向けて拍手していましたからね。やっぱり素晴らしい演奏だったのでしょう。

 怒涛のモーツァルト特集は、ソリストが大健闘!特に菅英三子嬢の夜の女王のアリアが上手いっ!すごいです。安定してビブラの少ない高音。聴いていて心地よい高めの音程は 最近館風が聴いたソプラノ歌手にハズレ≠ェ続いていただけにめちゃめちゃ上手く聴こえました。そりゃあ例のhighFではちょっと低いかな、って所もありましたが、充分許容範囲。 こういう歌手がソリストだといいんですよー。ただ、菅嬢はこの曲が一番上手かった。他の曲も〜とか思うのは贅沢ですかね。

 プログラムにはパパゲーナ・パパゲーノの二重唱は無かったのですが、菅嬢のあまりの好演に拍手が盛り上がり、指揮の飯森氏が「もう1曲楽しい曲を」と言って始まったのがパパパの二重唱。あまりの用意周到さに元から予定だったと言うのはわかるのですが、やっぱりいいですね。こういうのは。
 菅嬢と平野忠彦氏が歌ったのですが、途中でテノールの中鉢氏がオレンジ色の派手な衣装で登場。なんと乳母車にパンダのぬいぐるみを沢山乗せています。???と思っていたら子供が沢山居たというパパゲーナとパパゲーノに合わせて 子沢山のパンダと言うことらしいです(笑)。
 それでそのパンダたちは中鉢氏と平野氏が開場中へ配りました。中鉢氏は歌が無いので会場を走る走る。最終的にはぐったり舞台の階段に座り込む始末。うわー。演出満載でいい感じ。お土産にぬいぐるみ欲しかったなあ(笑)。

 第2部の始めはなんとコントラバス7本だけでの演奏。コントラバスは基本的に低音楽器なので、そんなに高い音は出ないんじゃないかと思っていたのですが、それが大違い。 楽器にしがみつくように腕を伸ばして弦を押さえ、キュイっと弓を弾くと、結構高い音まで出るんです。それにしても押さえるのが大変そうだ。。。(笑)。
 神奈フィルファンなのでどうしても視線が黒木氏に行ってしまうのですが、 やっぱり楽器にしがみついて演奏していました。佐々木等氏が渋くてカッコ良かったですね〜見た目を裏切らない低いパートを弾いて下さいました(見た目はロマンスグレーなオジサマなのです)。低音ってやっぱりカッコいいわ〜
 シュトラウス・メドレーは私の好きな曲とかも中に入っていて、ウキウキしてしまいました。ポルカとかカワイイの〜コントラバスの派手な飛ばしとかあっても音程はきちっとしているし、面白い試みだったと思います。実は館風の席からではオケの時は コントラバスはカケラも見えなかったので、こういう曲があって本当に良かったです。

 ベートーヴェンのピアノソナタは軽やかで繊細。ピアニストの三船優子嬢の譜めくりをするのは旦那様のグレブ・ニキティン氏。おおう。夫婦で出演なんてオイシイじゃないですかー。しかもヴァイオリンとピアノだと面白い曲が弾き放題(笑)ですね。いいなあ。
 しかし、三船嬢の演奏は館風はガーシュウィンの方が好みでした。と言うか、ガーシュウィンが好き(笑)。誰かが私を愛してる≠ゥらアイ・ガット・リズム≠ワでノリノリの三船嬢。館風も一緒にのってましたよ。自然に動き出す体。ああ〜これはクラシックのコンサートじゃないの〜?(笑)。 もう、三船嬢のはじける様な腕の動きから目が離せません。館風の席はライトだったので鍵盤が見えず、ちょっと残念でした。

 新年になる前の最後はロジャースのミュージカルナンバーをメドレーで。ソリストも入るし、合唱も入るし、出演者のほとんどが舞台上に居る状態です。しかも、指揮は途中で交代したんですよ。後から振った秋山氏は 途中まで指揮台の近くにある椅子に座っているのですが、それが丁度飯森氏を見上げる状態になって、飯森氏、ちょっと恥ずかしそう(笑)。アレは振りにくいでしょ(笑)。

 カウントダウンまで後12分、と言う時からMC。黒柳嬢があまりに面白い事を言うので石田氏もクスクス笑ったりにんまりしたり。うわー。なんかナチュラルな笑顔で素敵なんですけど。
 P席にあたる人たちには黒いエプロンと蛍光塗料の塗った手袋が配られました。それで2002と言う文字を描き、0時になった瞬間に2003にしよう、と言うもの。丁度その2から3に変わるポイントに座っていた御家族が 黒柳嬢と飯森氏に遊ばれていましたね〜(笑)。

 そしてとうとうカウントダウン!1分前くらいになったら学団員達がどこからともなくクラッカを取り出していて、もしかして皆でやるのかしら?と思ったら案の定。0の瞬間にぱぁん!と勢い良くクラッカを鳴らしました。 その瞬間の石田氏の表情が〜とってもカワイイのですよ〜。もう無邪気って感じで。すっごい嬉しそうでした。いやぁ、石田氏が嬉しそうだと館風もうれしいっす!(<ファン魂)

 そして第3部は石田氏がコンマス!きゃー!!やっぱりトップで弾いている時はちょっと違うわ。今回は裏で弾いている時は無駄のない動きでスマートな演奏スタイルでした。それはそれで格好良いのですが、トップで弾く時は何と言うか、華やか。 ほとんど違いはないと思うんですけど、やっぱりちょっと派手で華やかな感じがしました。もしかして、裏で弾く時はコンマスやソリストを立てる為に余計な事はしない主義なのかしら???あ。そうか。コンマスだと背中で指示出さなきゃいけないもんね。 そりゃ動きも派手になるわ(<独りで納得)。

 大野和士氏がラコッツィ行進曲を振りました。これ、プログラムでは指揮者は?になっていて、誰なんだろう?と思っていたのですが、ベルギーから帰ってこれるかよく分かっていなかったので?になってしまったとの事。 そこまでして帰国してこれを振りに来てくれるなんて!
 しかーし!上には上が居た!(笑)。シベリウスのヴァイオリン協奏曲を弾いた堀米ゆず子嬢はこの演奏会の為だけに帰国したのだとか。ひゃあー。 彼女はどうしてもこのコンサートに出たくて、自ら出たい!と言ったらしいのですが、残念ながら神奈川と繋がりが全く無い!(笑)。プログラムの紹介では妹の夫が横浜市出身、とか父方の従兄弟が鎌倉市に、とか「本人関係ないやん!」と言う突っ込みどころ満載の事が書いてありました(笑)。
 でもそんな事はどうでも良い!堀米嬢の演奏は素晴らしかった!力強く、勢いのある演奏。気迫が違います。骨太の演奏って感じでしょうか。これが聴けたので神奈川とつながりなんてなくてもいいです(笑)。しかも、他の曲を弾いたりしたソリスト達もその後はオケの1stヴァイオリンの 一番後ろについて弾くんですよ!なんて豪華な!そしてコンマスは石田氏。夢のようです。これでいい演奏にならないはずが無い!

 滝廉太郎没後百年記念のラストを飾ったのは荒城の月なのですが、これはまずヴァイオリンの徳永二男氏とチェロの堤剛氏がデュオで弾いて、その後オーケストラヴァージョン。 一番美しい編曲と謳われる芥川也寸志氏の編曲は本当に美しい。MCで黒柳嬢が言っていた様に、私が知っている山田耕筰編曲の荒城の月とは音が違う。どうもYAMATOのCDに入っているピアノの荒城の月を聴きなれているせいか本来の音がわかりにくい〜 そして、オケの後に観客も一緒に荒城の月を歌う、と言う企画でした。うわーん。石田氏の演奏に乗せていっしょに歌えるなんて最高!(<先日も歌ったくせに。<いえ、何度でも嬉しいのです。)

 アンコールは花を観客席も一緒に歌うと言うもの。歌詞カードが挟まれていたので、始めから仕組まれていますね(笑)。どうせ電車もあるし、延々とアンコールやってくれても良かったのにな。。。(笑)。
 と言うか、それぐらい面白かったのです。私は始めから最後まで石田氏にく・ぎ・づ・け★。いえ、嘘です。他の人に見とれてた時もあります。だって皆上手いし面白いんだもん!仕方ないじゃん!(笑)

 次回はみなとみらいホール会館5周年。どんな企画があるか楽しみです。また石田氏が出るといいなあ。。。

 あ。そうだ。このコンサートのプログラムに一言。
 石田様の写真をもっと新しいのにして下さい(笑)。
 いくらなんでも古すぎです(笑)。取りあえず今回舞台の上にあの人は居ませんでしたよ?(笑)。 もっとカッコイイんだからもっとカッコイイ写真にして下さい。切望します(<結構本気)。

 一年の終わりにこんなに素敵な演奏会に行けて、とても幸せでした。来年も幸せなキモチで演奏会に行けるように自らを磨いて行きたいと思います。






















































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