2006年演奏会日記7月

7月7日 ★イマジン七夕コンサート2006@MMH
7月9日 ★神奈川フィルハーモニー管弦楽団第228回定期演奏会@MMH
7月23日 ★トリオ・リベルタ@KAMOME
7月30日 ★フェスタサマーミューザ@MK



2006年7月7日 イマジン
七夕コンサート2006


場所:みなとみらいホール
ピアノ:山田武彦 加藤昌則 渡辺雄一 干野宜大 加藤洋之
ソプラノ:イヴォナ・ソボトカ
バンドネオン:小松亮太
ヴァイオリン:礒 絵里子
チェロ:水谷川優子
フルート:荒川洋
コントラバス:石川滋
ギター:西村正秀
パーカッション:萱谷亮一
ヴィオラ:御法川雄矢
特別ゲスト:石田泰尚(Vn)
司会:朝岡聡
曲目:
 F.クライスラー:愛の喜び
 C.ドビュッシー:月の光
 W.A.モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》第2幕より第23曲
 山田耕筰:赤とんぼ
 渡辺雄一:Blue Aquarium
 渡辺雄一:懐かしい浜辺
 F.シューベルト作曲・F.リスト編曲:魔王
 E.グリーグ:ソルヴェイグの歌
 C.サン=サーンス:白鳥
 G.D.ヴァイス/R.タイル:What a wonderful world
競作対決《加藤昌則vs.渡辺雄一》
 山田武彦:ショパン&モーツァルト 迷曲大全集??
 G.ヘンデル:歌劇「リナルド」より”私を泣かせて下さい”
 A.ドヴォルザーク:ユモレスク
 J.マスネ:タイスの瞑想曲
 F.ソル:モーツァルトの歌劇「魔笛」の主題による変奏曲
 S.マイヤーズ:カヴァティーナ
 A.ピアソラ:リベルタンゴ
 小松亮太:夢幻鉄道
 J.レノン:イマジン

★正直、6時半開演だし(<間に合わない)、渡辺雄一氏絡みだし(<ヒーリングよりクラシックが聞きたい)、 結構お高いし(<特別ゲストってのはきっとイマジン所属じゃないってだけだ)、とか思ってたのですが、 「まあ、渡辺雄一氏の曲、生で聴くの3年振りくらいだし、行っとくか。」と言う事で行ってきました。
 それがどうでしょう。石田様出演ギリギリ直前で滑り込めましたし、他にも面白い企画が沢山あって行って良かったです。

 久々の渡辺雄一氏との共演の石田様は、「懐かしい浜辺」を演奏。相変わらず端整な音で、それでいて海辺の風景が浮かぶような優しさに満ちていました。

 今回は「君は何をしに来たの。」と言う様な音を捨てた見る専の席だったので、ついつい上を向いて聴いてしまう事が多かった様に感じます。 頭の上を音が通り過ぎていくのが見える気がして。特に声楽とかはその傾向が顕著でしたね。実際響いた音は通り過ぎていってしまいました。

 魔王をリスト編曲のピアノ版で演奏した干野氏はほんと、指が回る回る。あの曲はただ伴奏するだけでも難しいピアノだと言うのに、それに歌パートまで 割り込ませたとんでもなくややこしいバージョンでした。流石リストです。と言うか、この干野氏、かなり上手いと思いました。それはこの後の演奏で間違いではないと確信しました。
 他にも普通は歌う曲をチェロで演奏したり、サン=サーンスの白鳥をチェロとコントラバスで演奏したり、面白いものでした。
 また、前半の最後に再び石田様登場。「What a wonderful world」はフルート、ヴァイオリン2、ピアノと言う構成での演奏。礒嬢の持ち曲との事でしたが、石田様も入っての演奏でした。

 後半は加藤昌則氏と渡辺雄一氏が同一テーマで曲を作って競作、からスタート。テーマは「2006年7月7日七夕コンサート」と言うことで、 まさにこの日の為の曲。加藤昌則氏は天の川をメインに据え、日本の七夕にとらわれず、世界の天の川へのイメージ等も盛り込んだ曲でした。「七月の空へ」と言う様なタイトルだったのですが、 ちょっとよく聞こえなくて(実際今日のPAはイマイチ…)語尾が曖昧……申し訳ない。
 この曲が、礒嬢がヴァイオリンを弾き、加藤氏本人がピアノを弾くと言う構成だったのですが、この曲、すっごい面白かったです。 スティーヴ・ライヒを彷彿とする音と繰り返しが気にいりました。後、なんか凄い和音が聴いた事が有る様な感じで、誰かっぽい〜と思ったのですが、それが誰なのか解らず。 この和音がまたお洒落で、良い音しておりました。ちょっと後半中だるみ??と言う感じがしたのが残念でした。もう少し短くても充分だったかと(結構長い曲だったのです)。 これっきりになっちゃうのは残念な曲でした。
 渡辺氏はベトナム(?)に行った時の夜明け前の情景に触発されて作ったと言う(七夕関係ないじゃん……)「ビフォア・サンライズ」を。やはり渡辺氏、ハートウォーミングな 曲できましたね!でも、最後のほうで「陽が昇るのかな・・・?」と思った所で結局陽が昇らないまま(笑)で、なんだか残念。あそこで陽が昇れば ありがちだけど素敵だと思うんだ!!(<ありがちじゃだめなんだよ)
 これ、競作対決となってますが、全く違うジャンルの曲なので較べようが無いです(笑)。

 そして、山田武彦氏が編曲したショパンとモーツァルト。これ、もう、考える人も考える人だけど、演奏するほうも演奏するほうだ。
 挨拶代わりにトルコ行進曲を2台のピアノで分散して弾き分け。これ、すっごいタイミング合わせるの難しいのでは……。2人とも凄いです。
 山田氏と干野氏、出て来て「ピアノの名作曲家と言えば!」と言って「ショパン!」「モーツァルト!」と全く違う事を言い、更に「心をかきたてるリズムと言えば!」と言って 「マーチ!」「ポロネーズ!」とまた全く違う事を。結局「じゃあマーチやろうか!」と言ってショパンでマーチを、モーツァルトでポロネーズをやるのですが、 それぞれよく聴く名曲たちが全てマーチのリズムで演奏され、全てポロネーズ風に演奏されるのです。もうめちゃくちゃ。最終的にはパーカッションが入ったりして大変な事になっていました。 これは凄い面白い企画でした〜。

 ヘンデルを歌ったイヴォカ嬢は結構芯の太めの声をされていて、高音部の抜けが美しいソプラノでした。前半で結構歌われた様なので、聴けなかったのはちょっと残念。
 ドヴォルザークはフルートとコントラバスでジャジィに仕上げて。これ、すっごいオサレですね。2人のセンスが良いんでしょうねぇ。楽しんで演奏している感じがしました。 どこまで譜面に書いてあるんでしょうか。その辺りも気になりました。

 また、ギター1本での演奏だった「魔笛」の主題による変奏曲ですが、ギターの音のよさを改めて実感させてくれました。 一つひとつの音がつぶになっていて、キラキラしているんですよね。それにしても、良く知っている曲がこんな風に変奏曲になっているとは。これはかなり発見でした。

 ピアソラのリベルタンゴは小松亮太氏が登場して。どうやら私の右隣の御姉様方2人は小松氏狙いだったみたいです。
 タンゴ2曲はヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、パーカッション、バンドネオンと殆どのメンバが参加しての演奏。 フルートの荒川氏はリベルタンゴのみ参加でしたが、メインメロディを吹いたり、かなり美味しいトコ取りで、カッコ良かったです。曲が終わった後なにやら 石田様とアイコンタクトを取っていて、お知り合いかと思ってパンフを見たら国立音大御出身でした。なるほど。

 個人的には小松氏の「夢幻鉄道」がよかったです。弦は列車が運行する様を現す様な音ばかりでしたが、1stを弾いていた石田様には 時折美味しいメロディが!!こう言う所での石田様はもうここぞとばかり良い音を響かせます。タンゴな石田様も聴けて大満足です。

 最後のイマジンは殆どの出演メンバが参加との事で、4手ピアノが2台と言う大変な事になっていましたが、そこはそれ、それぞれタイプの違う演奏家ばかりですので、 やっている事がそれぞれ違っていて面白かったです。位置的に山田氏と干野氏が弾いているところしか見えなかったのですが、干野氏は結構色々面白いことをやっていました。

 演奏が終わると、案外アッサリ拍手が終わってしまい、イマジンのお客さんはあっさりしてるなーと感じました。カテコ1回って!!!毎日やってるキャッツですら3回はカテコがあるのに!!(<違うだろ)
 クラシックのお客さんとは客層が違うからでしょうか。アンコールも無いんだ……とちょっと残念でした。ちぇー。
 でも時計を見たら9時20分過ぎてたし……6時半から初めて9時過ぎるって……(汗)。詰め込みすぎじゃ無いですかイマジンさん(笑)。 でもそのおかげで今日はおなかいっぱいのコンサートでした。毎年やっているようですが、来年も石田様は出るのでしょうか。
 出るなら行きます(笑)。










2006年7月9日 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第228回定期演奏会『響きのポートレイト』


場所:みなとみらいホール
指揮:広上淳一
ピアノ:弘中孝
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
曲目
ハイドン/交響曲第60番『うっかりもの』ハ長調Hob.I60
モーツァルト/ピアノ協奏曲第26番『戴冠式』ニ長調K.537
エルガー/創作主題による変奏曲『エニグマ』作品36

★今日の演奏会はかなりの大盛りだ。
 すっかり恒例になった開演前のロビーコンサートはフルート山田嬢を始めとしてフルートカルテットが登場。 「モーツァルトの一番有名なフルートカルテットの第一楽章(byコンマス)」を。間近でカルテットのやり取りを見れるので ロビコン大好きです。他パートを思い遣る演奏が素敵。石田様、とっても楽しそうでしたね〜。石田様、アンサンブル好きだと思われ。実は今日一番良い笑顔だったかも(笑)。 ま、力が抜けてるからでしょうか。そう言えば、神奈川フィルの楽団員も観に来てましたね〜。
 そして、神奈川フィルの元首席指揮者・元首席客演指揮者の故佐藤功太郎氏を追悼する演奏がありました。佐藤氏も好きだったと言う、 グリーグの2つの悲しい旋律より「過ぎた春」

 ハイドンの『うっかりもの』は色んな場面が通り過ぎる感じで、変化が面白い。フィナーレではあるはずの無いFがG弦のヴァイオリンに 書いてあり、弾けるはずもない。フィナーレに入る前、弦が変な音を出してオケ全体がズッコケた。指揮の広上氏は「おいおいおい〜!」と言う感じでヴァイオリンを見、 「ちょっとちょっと!」と言う感じでヴィオラを見る。コントラバスの黒木氏が弦の外れた弓を持って前にズッコケて出てきたり、管楽器陣が全員ズッコケたり、なんだか色々な事が起こっていた。 なんとか曲復帰してフィナーレ。この弾けるはずが無い所が『うっかりもの』なのだろうけれど、ここまでやらなくても・と思った。 面白かったので良し・です。

 モーツァルトの『戴冠式』ではピアノの弘中氏と指揮の広上氏の対比が面白かった。片や端整に演奏する弘中氏、片やオケと一緒にお尻をふりふり、踊り狂う(誉めてます) 広上氏。うーむ。ここまで対比がはっきりしていると面白い。
 指揮をよくよく見て居ると某Kフィル合唱団の創立指揮者を思い出してしまったのだけれど(似ているのは後頭部だけじゃない)、それよりももっとサイケな指揮だったと思います。 思えばあの人は拍はきちんと振っていた……。広上氏の指揮は個性的で面白かったです。……演奏する方はたまったもんじゃないかもしれないけれど。。。

 さて、後半エルガー。多数の知人をテーマにした変奏曲集だ。5曲目くらいまでは数えていたのだけれど、段々解らなくなって(苦笑)流されるまま聴きました。
 時折激しい性格の人が出て来るのでびっくりするのですが、どんな人だったのかと思いを馳せると面白いです。そして、もっとも興味深く、カッコ良く(笑)描かれていたのは、もちろん フィナーレの「エルガー」自身。
 みなとみらいホール自慢のパイプオルガンも投入され、力強く、豪華絢爛。堂々としていて「これが私だ!」と言う様な、強烈なアピールだったと思います。 自分の音楽はこれなんだと、そう主張する音楽でした。オケと指揮者の一体感も素晴らしかったです。

 次の定期演奏会は10月。に、2ヶ月も無いんですか……。そんなに無いと館風、神奈フィルに飢えちゃう。










2006年7月23日 TRIO LIBERTAD KAMOME LIVE


場所:KAMOME
 (19時公演)
出演
 Vn:石田泰尚
 Sax:松原孝政
 Pf:中岡太志
曲目/作曲:アストル・ピアソラ
天使のミロンガ
ミケランジェロ'70
ブエノスアイレス午前零時
ブエノスアイレスの冬
ブエノスアイレスの夏
レビラート
ストリート・タンゴ
ミロンガピカレスク
シシリエンヌ(pf)
タンゴの歴史〜ナイトクラブ1960(Sax+pf)
タンゴエチュード 第3番(Vn)
ジャンヌとポール
悲哀
甦る愛
革命家
アンコール
 鮫
 リベルタンゴ

★チケットの申込み忘れと言う激しくカッコ悪いチケット取り損ねをした館風ですが、友人がいけなくなったとの事で チケットを譲って頂きました。新曲もちらほらあって、譲って頂いてありがたかったです。なんか申し訳ない……でもありがとうございます。

 石田様はスラッシュの入った青紫のシャツで登場。先日リハでお会いした時よりもド金髪になってますけど・・・!!MCによれば前日の午前中に 美容院に行ったとの事。ヘタな女より美容院行ってますね(<私のことだ)。ツンツンに短くした金髪がとてもお似合いです。やっぱりライヴハウスだからですかね〜?

 早々に私の好きな「ミケランジェロ'70」があったので(一人で)ボルテージが上がる上がる。かなり攻撃的な演奏で、一人黙ったままで大騒ぎしてました。 やっぱりピアソラは刺激的な演奏が無いと!!
 その後はブエノスアイレスを3曲。とにかく冬が好きなので(正しくは冬の最後のほうで春が訪れるシーンが大好き)うきうきしながら聴いてしまいました。 何度聞いても春が訪れるシーンはぞくぞくします。ヴァイオリンの魅せ場もたくさんあるので素敵な曲だと思います(笑)。
 前半の新曲はストリートタンゴ。これ、ちょっとPAが聞き取り辛くてちゃんとした題名か自信がありません(<調べなよ…)。タンゴが生まれた頃の様子を 描いた曲らしいです。

 後半はピアノ曲から。サックスとピアノのタンゴの歴史は元々はギターとフルートの曲らしいので、サックスはかーなーり!忙しそう。 今回は松原さんガン見席だったのでしっかりバッチリ松原さんが見られました。でもサックスって言う楽器の演奏形態がいけないのかしらね。。。 実際以上に太っているように見えちゃうよ……。なんか、松原さんまたまるくなった気が……(<人の事を言えない女)。

 そして石田様のソロでタンゴエチュード第3番。これは無伴奏。無伴奏ってヴァイオリンそのものの魅力で勝負なので難しいと思うんですが、 完璧、ですよ。もう、揺るがない演奏と言うか……また12月に聴けると思うのでそれも楽しみ(あれ、聴けないかな……アレってバッハだけだっけ?)。

 途中何度か入ったMCでは自己紹介ならぬ他己紹介で、石田様は松原氏・中岡氏に「とにかく優しいよね。」と言われておりました。 「見た目怖いんですけど〜」とも言われていて(・・・まあ、今日のド金パ短髪じゃなぁ……)とかも思ったりしましたが、 石田様、演奏の合間とか結構笑顔を見せられていて、あんまり怖くは見えないです。最近所々に出て来る笑顔をキャッチ出来る様になりました。 石田笑顔アンテナが立っているのかもしれません。

 MCのネタが無いリベルタですが、とうとう観客からの質問コーナーができました。 松原氏と中岡氏が色々とお話をしている横で黙々とワインを飲む人が約1名(笑)。ペース早く無いですか。
 質問コーナでの質問は結婚願望は〜?とか、ピアソラで好きな曲は〜?などでした。石田様は速攻「ありません。」とか 「色々好きです」等の回答で中岡氏も苦笑い。松原氏は後3ヶ月くらいで30代になるらしい。結構若かったんだなぁ……。
 松原氏は吹くと辛いけど悪魔のミロンガとか鮫、リベルタンゴがお好きとの事。「一度聴いてみたい」と仰っておりました(笑)。

 その後にやった「ジャンヌとポール」は新曲かな??ソプラノサックスからヴァイオリンへの流れが良いですね。「甦る愛」は久々に聴いたせいか、ヴァイオリンの おいしいところが沢山耳についてちょっと嬉しい。リベルタの演奏は何度聴いても発見があります。
 また、最後の曲は「革命家」と言う曲で、ユニゾンから始まり、中々カッコイイ曲。結局新作は3曲??特に革命家なんかは 聴き映えするのでまたやってくれそう。リベルタの次の演奏会が楽しみですね(追加公演は29日にあるけどさ)。

 アンコールは松原氏の好きな鮫とリベルタンゴ。中岡氏の悪いくせでお酒が入ると走るんですよね〜。そして転ぶ。 なんと言うか、淡々と超スピードのリベルタンゴについていく石田様が凄いです。多分あの人も酔ってます(笑)。松原氏は演奏中終始笑ってた気がする。 多分あのスピードのピアノに笑ったんだと思う。次は落ち着いた(笑)リベルタンゴが聞きたいなぁ。。。

 実はこのコンサートがリベルタが今年入って初めてのコンサートだったとの事。おおおおお。じゃあ昨年12月4日だかのコンサート以来かぁ。。。 中岡氏と石田様のデュオは結構あったので気付きませんでした。確かに松原氏のサックス聴いてない。今年はジャズプロ出ないのかなぁ??日程的に厳しそうだが。。。 リベルタの続報を楽しみにする事にします。










2006年7月30日 フェスタサマーミューザKAWASAKI 2006
神奈川フィルハーモニー管弦楽団


場所:ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:現田茂夫
ソプラノ:木下美穂子
メゾソプラノ:竹本節子
テノール:福井敬
バリトン:小森輝彦
オーケストラ:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合唱:神奈川フィル合唱団
曲目:ヴェルディ/レクイエム

★合唱団にとっては久し振りの舞台になった。私にしてみれば、この曲の舞台に乗れなくて(舞台直前に怪我したため)神奈川フィル 合唱団に入った館風にしてみれば今こそリベンジ!と言う気分でした。
 いつもより回数の多いリハーサルを踏んで当日、舞台裏に行くと辺りを見回すのが習慣(笑)の館風はすぐに周囲を確認。 ミューザ川崎の喫煙室はガラスで仕切られているので中が丸見えなのですが、そこにはヴァイオリンを弾くコンマスの姿が。 とうとうBeeだけでなく神奈川フィルでも喫煙室控室化計画が進んでいるようです(笑)。

 本番では曲に集中してしまうので折角石田様がコンマスなのに鑑賞する事が出来ず。く、くやしい。印象的だったのは 某所でぎょっとするほどズレかけたバンダを元に戻すべく必死の現田氏と石田様の姿でしょうか。あれは合唱団もヒヤリとしました。
 他には練習ではずっとアルト遅れ続けた部分、それまでの演奏の中では一番の出来(それでも遅れた)だった事とかでしょうか。 演奏をしているとどうしても【駄目だった部分】が印象に残ってしまいます。。。

 ソリストはいつもお世話になっている方が多く、安心して演奏を聴いておりました。福井氏はいつもより調子が悪く、 いつもの福井アワーとはいきませんでしたが、逆にそれが他のソリストの声バランスがマッチしてよかったと思います。 福井氏に匹敵するぐらいの声量とテクニックを持った方って言うのはやっぱり少ないのかな。。。
 そんな中、よかったのはバリトンの小森氏。ドイツ在住との事で演奏を聴く事は難しいが、かなりよい演奏だと感じました。伸びがあって、 自分のパートのよさをよく出していて、他パートと絡む時はそのパートとのバランスが考えられている、そんな演奏でした。
 舞台終了後の打ち上げにも顔を出してくださり、とても素敵な方でした。

 実は現田氏はこの曲を演奏するのは今回が初めてだったのだとか。なんだかとても意外な気がしました。 現田氏はオペラを得意としているので、こう言うオペラ的演出の曲はすごく合うと思うので、もうとっくに演奏していると思っていました。 初めての演奏を一緒に演奏できた事はとても嬉しいですね。
 神奈川フィルの課題は上手い金管バンダを連れてくることかしら……と失敬にも思ってしまいました。

 関係無いですが、某所でオケの方の「神奈フィル合唱団上手くなったよね。」と言う書き込みを見つけて嬉しくなりました。う、嬉しい…!!







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