2006年6月3日 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第227定期演奏会『旅の日のモーツァルト』
場所:みなとみらいホール
指揮:尾高忠明
フルート:高木綾子
ハープ:篠崎和子
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
曲目:モーツァルト
歌劇「ルーチョ・シッラ」序曲 K.135
フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
交響曲第36番 ハ長調『リンツ』K.425
本日は首席客演奏者のシュナイト氏が病気療養のため降板し、代打に尾高忠明氏を迎えた。
シュナイト氏は来週のクラウン・クラシックも降板しているのでちょっと心配ですね。来年の合唱団との2回目の共演には復帰してほしいものです。
さて、本日は始まる前にちょっとしたサプライズが。なんとオーボエカルテットによるプレコンサートがあったのだ!しかも石田様も御出演vv
初めて石田様のプレコンサートを聴くことができました。やっぱり小編成は個々の楽器の特徴とかが見えやすくて良いです。音の絡まりも美しく、柔らかな音色がとても素敵でした。
曲目はモーツァルトのオーボエカルテットより第一楽章。
1曲目の「ルーチョ・シッラ」はモーツァルトが16歳の時の作品。16歳でこれだけの編成の曲を書いてしまうモーツァルトって……(汗)。
曲は16歳と言う予備知識を入れて聴いたからか、心なしかダイナミックな感じが。全体的に音がエネルギッシュ。しかしオケと尾高氏はまだ様子見な感じも。
フルートとハープの協奏曲は、普段オケの中ではあまり注目して見ない2つの楽器の魅力がよく伝わる曲だと思いました。
フルートとハープって言う組み合わせがいかに相性が良いかって事も良く解りました。2つとも繊細なふりして案外音大きいし(笑)。
それにしても、フルートとハープって音の絡みがとても良いです。弦を弾くハープと管楽器のフルートでは音が全く違うはずなのに、ハーモニーがとても綺麗でした。
そして『リンツ』。えー……ナニ?ってぐらいのコンマスのハジけっぷりにびっくりしました。我慢してたのは1楽章のアダージョぐらい??アレグロへの移行がもう、これでもかドラマティック!!
もう音と相まってちょっと震えが来ました。カッコ良すぎるぞ神奈フィル!!
実はこの頃まで前に座っていたお姉さんが身を乗り出していたために指揮の尾高氏は全くの死角になっていました……。ちょっと体をずらして見た尾高氏はまるでオケと一緒に踊るかの様に指揮を振っていらっしゃいました。
そして、その割りに最低限必要な所しか振らないので、実はプロじゃないとこの指揮に付いていくのは大変なんじゃないかなぁ?と思いました。そこまで思い至った時、石田様のハジケっぷりの理由が氷解。
石田様、背中で指揮を振っていたのね。やっぱり急遽指揮者変更ですからね。ここはコンマスがオケをしっかりまとめていかないと!って事なんでしょう。きっと!(<思い込みかも……)
今日は指揮者変更と言うこともあってか、アンコールも!曲は勿論モーツァルト。ディヴェルティメントK.137 第2楽章。
弦のみの曲ですが、オケの皆さんが楽しそうに演奏していたのが印象的でした。石田様もすっごく楽しそうだったし。笑顔全開ですよ〜。演奏するのがホント好きなんだなぁ〜と思います。
あそこまで楽しく演奏していただけると聴いているこっちも嬉しくなります。いっそ気持ち良い!今日の石田様は本当に楽しそうで、大満足!!でした。