2006年演奏会日記1月

12月31日 ★横浜MMHジルヴェスタコンサート@MMH
1月7日 ★神奈川フィルハーモニー管弦楽団第222回定期演奏会@KH
1月14日 ★シュナイト音楽堂シリーズVo.7@神奈川県立音楽堂
1月24日 ★B→Cリサイタルシリーズ 石田泰尚@オペラシティリサイタルホール
1月26日 ★題名のない音楽会21公開録画@タケミツメモリアル




2005年12月31日
横浜みなとみらいホール
ジルヴェスターコンサート
 2005〜2006


場所:横浜みなとみらいホール
指揮:飯森範親
ピアノ:加羽沢美濃
ソプラノ:松本美和子
ハープ:斎藤葉
オルガン:浅井美紀
司会:朝岡聡
オーケストラ:横浜みなとみらいホール・ジルヴェスターオーケストラ
曲目:第1部/コンサートマスター:石田泰尚
池辺晋一郎/ヨコハマ・ファンファーレ(横浜みなとみらいホール委嘱オリジナル作品)
ドリーブ/バレエ「コッペリア」より
 ワルツ、マズルカ
ラロ/チェロ協奏曲より 第3楽章
 チェロ:堀了介
マウラー/4つのヴァイオリンのための協奏交響曲 作品55より第3楽章
 ヴァイオリン:漆原啓子、藤原浜雄、漆原朝子、三浦章広
詞:北原白秋、山田耕筰/鐘がなります
 ソプラノ:松本美和子 ピアノ:加羽沢美濃
トスティ/「そうなってほしい」「白い夜」「セレナータ」
サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28
 ヴァイオリン:徳永二男
 第2部
リスト/ハンガリー狂詩曲 第2番 ニ短調
モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299より 第一楽章
ファリャ/バレエ「恋は魔術師」より"火祭りの踊り"
ショスタコーヴィチ/交響曲第9番 変ホ長調 作品70より 第一楽章
サティ〜ニウ ナオミ編曲/3つのジムノペティより 第1番
 (以上コンサートマスター:三浦章広)
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」作品67より第4楽章
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」K492より 序曲
 アンコール
ラデツキー行進曲

★今年もやってきました、ジルヴェスターコンサート!館風の一年はこれがなければ始まりません。今年もヨコハマ・ファンファーレで幕開け。今年は舞台の最前列に金管隊を配置し、そこでの演奏になりました。今回、トランペットが前に出てきた影響か、パイプオルガンがちょっと弱い。うーん、難しいなぁ。

 初めはドリーブのコッペリアより。ワルツと言うからには華やかで軽やかで〜と予想していたのですが・・・・・曲は確かに軽やかなんですが、演奏は……体育会系?(笑)と言う様な迫力ある演奏。マズルカなんてやたら男前な演奏。ド迫力で楽しい曲でした。
 そして途中で気付いたのだけれど、飯森氏の指揮がやたら男前だ……。もうきぱ!きぱ!と振る指揮で、各パートへの指示がビシィ!と飛んでいくのが見えるようでした。しかし飯森氏、派手だなぁ。

 マウラーの4つのヴァイオリン協奏交響曲は「何でソリストに石田様が居ないの?」とちょっと腹立たしく思いつつ聴きました(笑)。石田様ならどう弾いたかな〜とか思いながら聴いていたので割合石田様がノリノリでコンマスをしていた事しか覚えていません。そう言えば、昨年も思ったけど藤原氏はやっぱり上手いなぁ。

 一旦オケはお休みして、ピアノの加羽沢嬢とソプラノの松本嬢による歌曲。しっとりとした雰囲気で今までとはがらりと雰囲気を変えて。加羽沢嬢のピアノは相変わらず美しいですが、彼女の12本のヴァイオリンのための曲が聴きたかったなぁ。

 前半ラストはサン=サーンスがサラサーテに奉げた「序奏とロンド・カプリチオーソ」。この曲大好きなんだよね〜。何で石田様がソリストじゃないのかなぁ……年齢順か……。うん、徳永氏のヴァイオリンはヴァイオリンで良いんだけどね。熟年にしか出せない音ですね。
 ファンの気持ちはいざ知らず、石田様は演奏中の師匠をガン見。もう、全てを盗もうとするかの様にじっくり観察していました。視線が鋭い。

 15分の休憩を挟んで後半はリストのハンガリー狂詩曲から。19曲のうちの2曲目。今日はオケオンリーの曲は少ないのでオケの勢いを楽しめる貴重な曲。オケ全体が活き活きとしてて良い感じです。今日のみのオーケストラとは思えないまとまりでした。
 また、好きだったのはファリャの「火祭りの踊り」。ピアノも入って骨太の音楽で、正に魔よけと言う感じ。こう言う楽しげな曲はウキウキしてしまいます。良いなぁ。

 ところで、司会の朝岡氏がショスタコの9番をひたすら気が抜けるだの、軽いだの言ってましたけど、私結構好きなんですよね。。。後、そんなに明るくないと思うんですよね。あの曲。それにしても石田様がコンマスソロ弾いてないのが変な感じ……。

 そして今年の年越しはベートーヴェンの第5番。2005番が無いから下一桁取ったらしいのですが、それはちょっと無理があるんではないか(笑)。
 最後の和音が鳴り響き終わると2006年との事で、どきどきしながら見守っておりましたが、見事に響き終わりに年越しできました。飯森氏の裁量がすばらしかった!実は、パイプオルガンの脇にカウントダウンが出ていたらしいのですが、石田様しか観ていなかった(しかも双眼鏡で)館風は気付かず。ドラマティックな展開がまるで無駄。ダメな人です。
 年越しすると3階席の前の方からクラッカーが。どうやらホールの人が鳴らした模様。そしていつも通り、オケのメンバーもクラッカーを。今年も石田様のクラッカーは微妙(笑)。何であんなに微妙な鳴りっぷりなのか……謎。

 ラストはフィガロの結婚より序曲。この曲、聴くたびに「こんなに速かったっけ??」と思うのだけれど、今回も速かった。
 そんな中、石田様の左手の動きをじっくり観察していたのですが(<何を見ている何を)、言っちゃ悪いのですが、他の人とは全く違う動きなんですよ。しなやかで、やわらかくて、それでいてメリハリ効いてて。爽やかと言うよりは端麗って感じかなぁ……。上手く言えませんが。とにかく指使いは観てて面白いです。

 アンコールはおなじみのラデツキー行進曲。観客もどこで大きく拍手をしたら良いのかとか解ってきたみたい。天井に空いた小さな穴から金と銀の紙ふぶきが降って来て、とても綺麗でした。1階席に座っていたお客様はいっぱい金と銀が付いて大変だったかもだけれど。
 新しい1年の始まりに相応しい、素晴らしい幕開けでした。……でも、石田様のソロが無くてかなり不満。はぁ〜……石田様のソロが聴きたいなぁ。













2006年1月7日
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第222回定期演奏会
『絢爛のエキゾチシズム』


場所:神奈川県民ホール
指揮:現田茂夫
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:團伊玖磨/交響組曲「アラビア紀行」
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」
アンコール
 ボロディン/「中央アジアの草原にて」

★神奈川フィルの定期で一年をスタートさせられるのはとても嬉しい。しかも大ファンである石田泰尚様のソロコンマスで「シェエラザード」だ。これほど贅沢な事は無い。思い切り「シェエラザード」のみを期待して聴きに行った。

 が。
 どうだろう。「アラビア紀行」も中々やるではないか。荘厳で程よく技巧的なメロディや、様々なパートが入り乱れて各パートが活躍がとても面白い。攻撃的なイメージもあるのですが、それがまた面白い。2楽章のオーボエの繰り返しが川の流れのようで、2楽章のタイトルに付いている「ユーフラテス」にぴったり。石田様のわざとらしくカッコつけたダウンボウが曲にぴったりでウキウキしました。3楽章のキッチリ揃ったピチカートとか、派手な5楽章も素晴らしく面白かった。 この曲ばっかりは3階席の一番前でどの楽器がいつ鳴っているのか見ながら聴きたかったなぁ。
 「シェエラザード」しか眼中に無かった失礼な客でしたが、とても楽しめました。この曲はあまり聴く機会が無い曲なので、聴けて良かったと思いました。こう言う個性的なプログラムも神奈川フィルの特徴ですね。

 そしてメイン、「シェエラザード」。
 最初のトゥッティから石田様の気合が違う!!目に見えて違う!!何だこれは。さっきまで弾いていたのはなんてお上品だったのか!と思うほどのシャリアール王の主題。荒々しく、戦闘モードのコンマスに引き摺られてオケも気合が乗ってます。
 そして一転夜のしじまに聴こえる様なシェエラザード姫の美しい主題。
 神奈川フィルのファンをやってて良かった!!!!と思えるコンマスソロ。さっきまで荒々しいシャリアール王の主題を弾いていた人と同じ人でしょうか。繊細な音に思わずぽーっとして暫く口を開けたまま聴いてしまいました。恥ずかしい……。

 チェロの首席ソロも素晴らしかったですね。木管やホルンとの組み合わせがチェロの暖かい音を一層増幅させていたと思います。
 ピチカートの部分で石田様と2ndヴァイオリンの小宮氏がぴちっとアイコンタクトを取っていたのが印象的でした。ううん素敵(<流しましょう)。

 アンコールはボロディン。このボロディンも中々面白く、前半は管楽器メイン、後半は弦楽器メインと言う構成。しかし、今日は何でこんなにサーヴィスが良いのだ??もしかして協奏曲が無いからだろうか。でも個人的にはシェエラザードはコンチェルトみたいなものだったなぁ(笑)。
 それにしても、神奈川フィルの音は今回のタイトルに相応しく豪華『絢爛』です。弦楽器のツヤのある音、木管楽器の柔軟で伸びやかな音、金管楽器の煌びやかなファンファーレ、どれも重要な要素であると思います。そして、今回はパーカッションも面白かったですね(全然見えて無かったけど)。私は神奈フィルでないとき(=コンマスが石田様じゃないとき)はパーカッションを見てしまうほどパーカスが好きです。今度はもっと舞台全体を見渡せる位置で聴きたいな・と思いました。後、もっと響きの良いホールで。KHは結構音がデッドなので……。










2006年1月14日
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
特別演奏会
シュナイト音楽堂シリーズVol.Z
「フィルハーモニーの原点」


場所:神奈川県立音楽堂
指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
コンサートマスター:石田泰尚
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目: モーツァルト/交響曲32番 ト長調K.318
 「イタリア序曲」
バルトーク/ディヴェルティメント
ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調 作品92

★このシュナイト音楽堂シリーズは毎回純度の高い演奏を聴かせてくれる素晴らしいシリーズだ。今回もバラエティに富んだ演奏を聴かせてくれた。

 まずはモーツァルト。正直この後にバルトークとベートーヴェンを聴いてしまうと印象が薄く感じる。
 しかし、それはモーツァルトの音楽が繊細に作られた飴細工の様なものだからで、素晴らしさで劣っている訳ではない。
 シュナイト氏の指揮はモーツァルトの計算され尽くした緻密な譜面を完璧なまでに再現しているのだなと言うのが伝わってきました。

 バルトークはモーツァルトとは打って変わってインパクト大。その音楽にはハンガリーらしさが現れていて、1拍目にアクセントがきているのでああいった独特の音楽になるのだとか(全部受け売り)。ハンガリーのマジャール語は第一音節にアクセントが来るようになっているらしいので、その辺りが一緒だ!と言う事ですけれど……(確かに今まで気付いてなかったけどそうですね……)。
 第1楽章の始めから可愛いメロディがてんこもりで、かなり好きな感じ。モーツァルトとの間に石田様が何かウキウキと体を揺すってましたけど、これだったのね……。動きが一緒(笑)。そう言えば同じ時にチェロ山本氏もびよんびよんとチェロの弦をハジいてました。それも曲中で登場。皆さん遊んでますねぇ(笑)。
 2楽章はかなりの現代音楽最前線!って感じで、オケと首席による5重奏の絡みがとても面白い。1楽章のあの親しみやすいメロディはどこに行ったんだろうか(笑)。このギャップも面白いんだろうなぁ。3楽章は1・2楽章の面白い要素を合わせて昇華させた感じと言いましょうか。このリズム、疾走感はとても心地よい。
 まだまだ前半が終了しただけでしたが、かなり満足度が高かったです。

 そしてメインのベートーヴェン。
 最早言葉も無い衝撃を受けました。この日の音楽堂はほぼ満員。8割方の座席が埋っていたのですが、おそらくこの曲の効果でしょう。この曲のファンは多いはず。豪雨だと言うのに沢山のクラシックファンで会場が埋りました。これで一緒に神奈川フィルのファンになって頂きたいものです。

 さて曲の方なんですが、これはもう、何を言っても演奏に言葉が追いつかない気がします。自分のボキャブラリの貧困さをこれ程恨むことは無いでしょう。何はともあれ、聴いて頂かないとこの素晴らしさは伝わらないと思います。それでもあえて言うとしたら、シュナイト氏と演奏家達の一体感が音楽堂全体に満ちていた感じ。
 恥ずかしながら、2楽章で泣きました。なんて言うか、打ちのめされた。曲が終わった時は音楽に翻弄されて置き去りにされた気分でした。

 シュナイト氏は「本当に凄いのはベートーヴェンだよ」と言うような事をおっしゃいましたが(勿論ドイツ語なので雰囲気で訳)、やっぱり神奈川フィルとシュナイト氏も素晴らしかったと思うのです。
 次はブルックナーとベートーヴェン。これも期待大です。










2006年1月24日東京オペラシティ リサイタル シリーズ
B→C バッハからコンテンポラリーへ
 石田泰尚 《ヴァイオリン》


場所:東京オペラシティリサイタルホール
ヴァイオリン:石田泰尚
ピアノ:中岡太志
曲目:ファリャ/スペイン民謡組曲
ブロッホ/バール・シェム
浅香満/ねぶたの主題によるバラード
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
ピアソラ/チキリン・デ・バチン
 ル・グラン・タンゴ
アンコール
ピアソラ/鮫
渡辺雄一/懐かしい浜辺
ロドリゲス/ラ・クンパルシータ
モンティ/チャールダーシュ

★オペラシティのリサイタルホールのB→Cシリーズに我らが石田様登場!9月発売のチケットが11月には売り切れました。流石です。会場は女性ファンが多かったのですが、時々スーツ姿の男性も見かけました。
 因みに観客関連で一番びっくりしたのは、休憩後、始まりますのアナウンスに1分後には全員が座席に着いて演奏が始まるのを待っていた事。すご。まあ、後半はバッハからですからね。みんなこれを聴きに来たと言っても過言ではないでしょうし(笑)。

 前半はファリャやブロッホなど現代に近めの曲を。と言うか今日は古典はバッハしか無い。
 しかし、石田様の多彩な音は何を演ってもしっくり来ますね。
 ファリャではピチカートやハーモニクストーンの美しい音程を披露。相変わらずですがハーモニクストーンの音程が正確ってナニ。表現の幅が広い曲で、石田様もしっとりとした所は切ないくらいしっとりと演奏されていました。この組曲1個聴いただけでかなり満足出来ますね。スペインと名前が付くのだから情熱的な所が印象的だったはずなのですが、何故か私は石田様がしっとりと演奏されたところの方が印象に残っています。

 続くブロッホも中々に面白い曲で、びっくりする様な低音があったり、低音から高音への移り変わりなど、目まぐるしい。しかし、やはり最後の『喜び』を表す「シムハス・トラー」が面白く、好きでした。石田様もかなりテンションが上がってきたのか中岡氏に対してバシンと足で合図をだしたり、かなりエキサイティングしていました。

 前半ラストは石田様がカーネギーホールで初演をした浅香満。本日は作曲者もいらっしゃっていました。青森っぽい人だ……(<明らかに青森に対する偏見。ごめんなさい)。
 民謡がベースになっているので勿論民謡っぽいのですが、やはり「今」っぽさがあって、凄く良い曲だと思いました。石田様も楽しんで演奏されているのがわかりましたし。
 ヴァイオリンのカデンツァとピアノパートが交代に出て来るので石田様の音を体感。カデンツァがめちゃめちゃカッコ良くて幸せでした。この曲、CDになったりしていないのかしら……。

 そして本日のメイン(<マテマテ)、バッハの無伴奏ヴァイオリンですよ!!パルティータの2番はかなり予習して行ったのですが、私が聴いていたCDが遅いのかなんなのか、石田様の演奏をかなり速く感じました。もっと情感込めまくりで来るかと思っていたので、割合乾いた、あっさり風味の演奏で新鮮に感じました。いつもは大げさなまでにヴァイオリンを担ぐ石田様もバッハはそう言う演出は一切無しで音で勝負!!と言う感じ。何しろピアノ伴奏が無いので、ヴァイオリンの音だけが勝負。どうして通奏低音とメロディが一緒に奏でられるのか不思議でした。見ていても解りません!!(爆)。
 それにしても、石田様はバッハを何でも無いように弾かれましたが、演奏後の汗を見れば総でない事がわかります。表情に出さないって言うのはやはりプロですね。こう、淡々と弾く感じがまたいつもの情熱そのものな石田様と違ってギャップで素敵でした。こう言う音も出せるんですねぇ。。。
 この演奏が終わった後、言い知れぬ感動に打ちのめされて鳥肌が立ちました。それでちょっと泣きました。何で泣いたのか良く解りません。それぐらい衝撃的だったのでしょう。

 その後はいつものリベルタ的演奏を。折角松原氏が会場に居るのに(<観に来てた)、トリオじゃないのはちと寂しい。
 チキリン・デ・バツィンの朗読用マイクがちょっと音が大きくて残念。あんなに小さいホールだし、どうせスペイン語なのでマイク無しでも良かったんじゃないか・とか。
 個人的にはバッハが一番最後が良かったなぁ。でもバッハをラストにすると演奏家のモチベーションと言うか、気分的に辛いかも。やっぱり一番大きなモノは早めに終わらせたいと思うし(笑)。なのでピアソラは妙にリラックスして演奏していたな〜と感じました。

 アンコールは弾きに弾いたり、4曲。アンコールトークの第一声が「皆さん、お疲れ……あ、や、ありがとうございました。」だった辺り、石田様ちょっとお疲れ(笑)。弾いたのは鮫で、本当に楽しそうでした。いつも松原氏が弾いているパートを引き継いでいたり、中々面白かったです。
 しかし、アンコールで何が凄かったって、やはりチャルダッシュでしょう。
 普通前半ローテンポ、後半ハイテンポのこの曲、後半の最初を異常なくらいゆっくり演奏したのです。もう、それこそどんどん回転数が落ちて止っちゃうオルゴールみたいにゆーっくりになって行く。そして「せぇの!」の掛け声と共にそれこそ異常に速く後半を演奏しました。沢山アレンジも入っているし、無駄に(誉めてます)難しくなっている気がします。
 いやあ、今までに無いアレンジで面白かった!いつも新しい感動を与えてくれる石田様に、感謝。










2006年1月26日 題名のない音楽会21
公開録画コンサート


場所:東京オペラシティリサイタルホール
司会:羽田健太郎、大木優紀
指揮:岩村力
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第1部出演
 青島広志、半田美和子
第2部出演
 錦織健、井上ゆかり、臼木あい、谷口睦美、藤川泰彰、高野二郎、泉良平
曲目:第1部「渡る世間は鬼嫁ばかり」
第2部「錦織健のオペラ・セレクト20!」

★むぅうん!と念を込めて送った葉書が見事大当たり。もう一生分の運を石田様で使い果たしている感のある館風です。そんな訳で上司が直帰を良い事に定時に仕事を終わらせてオペラシティへ。しかしそれでも45分ギリギリの到着。しかし、3階席でしたが割合良い席で観れました。オペラグラスを持っていかなかったのが失敗でしたが。

 第1部は大好きな青島先生が登場。それにしてもこの人コスプレ似合うなぁ(笑)。
 鬼嫁をテーマにしていますが、曲の中に現れる鬼嫁ではなく、作曲家の鬼嫁がテーマ。こちらはソリストが居ないので殆ど神奈フィルが主役!!割合古典派な曲もあり、その出来を聴くに、神奈フィルの基礎ががっちり固まったなと言うのを感じました。実際の曲目は本放送を確認して下さいね。
 本放送は2006年3月5日。

 後半は錦織氏の前説から始まりました。この人、前説なんてやっていいのか。。。でも「ブラボー!」の声のかけ方講座とか、中々に為になりました。そのために演奏後の会場はブラボーの嵐(笑)。「ブラゥボゥ!」と『ラ』に重心を置くと良いッポイ。そして女性には「ブラバー」。これであなたもイタリア人(笑)。

 30分番組なのに20曲詰め込むと言う偉業を達成(笑)した錦織氏。確かに良いトコ取りしてますわ。個人的にはメゾの谷口嬢とテノールの高野氏の声がお気に入りでした。内声ばっかかい(笑)。
 それにしても錦織氏は司会業も良いですね。歌える司会とかどうよ?(笑)。
 あまり時間を割けない構成なので、トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」とか、石田様のヘドバンが観られなくて残念でしたし、拍子抜けするくらい短くしか歌わないのとかもありましたが、全体としてはとても素敵でした。1位の曲は思わず口ずさんでしまうぐらい楽しかったです。
 こちらの本放送は2006年3月12日です。







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