2月12日 ★神奈川フィル第214回定期演奏会@MMH
2月16日 ★トリオ・アパッショナート Sweet Spring Night@東京文化会館小ホール
2月19日 ★鮫島有美子の夕鶴@MMH
2月26日 21世紀の音楽地図@KH小ホール
2005年2月12日 |
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2005年2月16日 Trio Appassionato |
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2005年2月19日 鮫島有美子の夕鶴場所:横浜みなとみらいホール ★本当は行くつもりはなかった。だってS席13000円……。学生の私に手が出せるわけも無く。
でも良かった良かった言う感想ばっかり聞くので行きたくなってチケットセンタに電話してみた。 で、オペラの方はと言うと、所謂「鶴の恩返し」な訳ですが、方言を用いた歌なので結構聞き取るのが大変。
雰囲気で言葉を理解した所もありました(笑)。 主役の鮫島嬢は始めは押さえ気味に聴こえたのですが、後半になればなる程声が乗ってきて、最後のほうは本当に気持ちが良い
演奏でした。曲目に、つうと言う役に入り込んでいってこちらも泣きそうになりました。と言うか泣きました。
最後のつうが姿を消す場面は素晴らしかった。 そして、つうのシーンでは必ずと言って良いほどコンマスソロが入り、私はついついそちらに耳を奪われました。なんと言うか、
自然に入ってくるのだけれど、圧倒的な存在感なのです。オケとして弾いている時とコンマスソロの時の違いに驚きました。
このコンマスソロ、音が綺麗なのは当然な事、色々な情緒的な表現を含んだ豊かな音がしていて、とても効果的なヴァイオリンでした。 全体としては團伊玖磨の曲らしく、時々変な音をわざと入れたりして、聴いている方を驚かせたり、わざと歪ませてあったり、
割と現代曲の要素も多い曲でした。日本民謡らしいメロディもあるのですが、何処か新鮮なのです。こう言う所、團伊玖磨らしいですよね。 私が個人的に面白かったのは与ひょうと運ず、惣ずの三人でのアンサンブルの場面。ハモりがあるのですが、それが本当に綺麗に嵌って、
とても綺麗なハーモニーなのです。これには驚き。男性のハーモニーは音が近くなってしまうので中々難しいのですが、ここまで綺麗な
ハーモニーを聴かせてもらえるとは。歌はこれがお気に入りでした。 今日はオケの配置が変わっていた(ヴィオラの後ろに2ndVnだった)為に、妙に1stVnの音がダイレクトに聴こえてきました。
前のほうだったので割りと生音が聴こえたのは確かなのですが、もぅ、1stVnは全て石田様の音に聴こえました。
本当に音が端正でカッコ良くて……。これがあるから石田ファンはやめられないんだよなぁ。 そう言えば、今日はピットではないのですが、ピット的な意識があったのか、石田様のボウイングの処理がいつもとちょっと違いました。
ボウイング自体は分からないのですが、弾き終わった後の処理が弓の先がくるんくるんと舞ったり、とても優雅でした。弓もかる〜く持っていて、こんな事は何でも無いさって
感じでとても美しい音楽を造りだしていました。 今日の演奏会は本来は行く予定は無かったのだけれど、本当に行って良かった。私にあの席を用意してくれた
運命に感謝。 2005年2月26日 21世紀の音楽地図 |