場所:多摩市民館
ヴァイオリン:石田泰尚
ピアノ:中岡太志
曲目:ヴァイオリン小品名曲集
J・S バッハ
管弦楽組曲第V番 第二曲
「G線上のアリア」
クライスラー
愛の悲しみ
愛の喜び
マスネ
タイスの瞑想曲
サラサーテ
チゴイネルワイゼン
チャイコフスキー
アンダンテカンタービレ
ジョン・ウィリアムズ
シンドラーのリスト
モンティ
チャルダーシュ
ピアソラの調べ
来るべきもの
オブリビオン―忘却―
鮫
勝利
バルシシモ(ピアノのみ)
ル・グラン・タンゴ
リベルタンゴ
アンコール
クライスラー
美しきロスマリネ
川の流れのように
★待ってましたソロコンサート。主催は「みんなのためのコンサート実行委員会」。どうも
川崎市多摩区を中心に音楽文化の発展を・と言う事らしい。それで呼んで来たのが我らが石田泰尚と言う訳。
よくやった!!が、主催側にダメ出しもしたい(笑)。ま、それはおいておいて。
本日のプログラムは前半はヴァイオリン小品名曲集と銘打って、誰でも知っているような名曲ばかり。
中岡氏はMCで「ヴァイオリン有名小品曲集」と言っていましたが……それもまあ、間違ってない(笑)。
まるで「ヴァイオリン名曲集」みたいなCDを聴いている様な贅沢なラインナップの上に、それが生なんですよ!
CDはこの感動に勝てませんね。やはり生演奏はたまらない。願わくば次はオケ伴で(笑)。
「愛の悲しみ」のラストがアッサリ風味な所とか、石田様独特ですよね。なんて言うか、どの曲も
「とっても石田風」なのです。聴きなれた曲ばかりなのでアレンジが効いているとすぐ分かり、それがまた面白かったりして。
タイスの瞑想曲は石田様の演奏で一度は聴きたい!と思っていた名曲。先日の夏休みコンサートでも演った曲目ですが、
行けなかった私はこのコンサートでの演奏を楽しみにしていたのです。
やっぱりええなぁ……。心なしか石田様の演奏も凄く丁寧な気がします。丁寧に丁寧に心の中に入ってくる音楽だと思いました。
押し付けがましくなく、とても自然だったと思います。
ツィゴイネルワイゼンやチャルダーシュではアレンジ炸裂。
ツィゴイネルワイゼン、前半はいつもよりも丁寧な演奏で、後半、いつもより加速していた気がしました。伴奏の中岡氏が
付いていくのに必死な感じが伝わりました。
個人的に左手の小指で弦を弾(はじ)く所が大好きなのでそれが間近で見れてとても嬉しかったです。
そんでもって今回の奇跡(笑)。プログラムに「シンドラーのリスト」があるではないですか。
私がHPで聴きたい聴きたいとわめきまくったのが良かったのか(笑)プログラムに入っている。。。この願いが通じたと「勝手に」思う事にします(笑)。
2年前に聴いた時も泣きましたけど、今回もちょっとうるっと来てしまいました。短い曲ですが、深い情感を引き出した演奏に泣かされました。
石田様の演奏の特徴として、弾き始める直前まではしれっとした顔をしているんですが、演奏が始まった瞬間に曲の中にぐっと入り込むんですね。
前半の曲目は殆ど目を閉じて曲目に入り込んで演奏していた感じでした。譜めくりはしていましたがあまり譜面は見ていなかったと思います。
流石「有名小品曲集」(笑)。きっと弾き慣れて自分の物になっている曲目が多かったのでしょう。
さて後半。トリオ・リベルタファンにはお馴染みのピアソラの曲目を。
こっちのプログラミングも好きな曲ばかりで嬉しい所。でも個人的にはキリ…もとい、ミケランジェロ'70が聴きたかった。いや、好きな曲ってだけなんですけど(笑)。
ココに書いておいたらもしかしたら実現するかも知れないから書いておこう(笑)。
オブリビオンはやっぱり好きな曲です。ヴァイオリンソロで聴くとまた違いますね。
リベルタで聴いた曲もサックス無しのヴァイオリンソロなのでおいしい所を全て石田様が演奏しててとても嬉しかったです(<酷い。松原ファンの気持ちも考えろ)。
でもやっぱり三人で演奏している方が音が厚くて良いかもしれません。これはもう、仕方の無い事ですね。
でも後半は石田様、始終楽しそうな顔をして演奏して居た様に感じました。ぐいっと左側を振り返って中岡氏とアイコンタクトを取ったりしていました。
中岡氏が曲目解説を色々してくれましたが、噛んだとかそう言う事しか憶えてません。ゴメンナサイ。
しかし、1部・2部通してMCはずーっと中岡氏。アンコールになってやっと石田様がMCに登場。中岡氏が促してやっと石田様もマイクを握りました。
何でマイクを2本用意しておかなかったのか……。
マイクを握った石田様は「えー……頑張りました。」会場内は石田ファンしか居ませんから(笑)この台詞、前に言ったって言うの知ってるんですかね。微妙に暖かい雰囲気になりました。
その後はアンコールのタイトルを言って、MC終了。それだけ?!と思ったのは館風だけではないはず。
それにしても石田様の声って低くていいですねー。何だか落ち着く声をしています〜。
今回のコンサートは主催に呼ばれて演奏・と言う事もあり、割と一般のクラシック好きの人や、クラシック初心者向けなプログラミングだったのですが、
次にソロコンサートをする時は石田様の好きな曲目などを演奏して欲しいなぁ〜と思いました。個人的にはサラサーテの「カルメン幻想曲」が聴きたいです。
オケ伴で(笑)。取りあえず次回に望む事は「オケ伴」って事でしょうか。来年のB→Cが楽しみです。