2003年演奏会日記−4月

4月3日 題名のない音楽会21公開録画@タケミツメモリアル
4月5日 ベートーヴェン<ミサ・ソレムニス>@国立音大講堂
4月10日 題名のない音楽会21公開録画@タケミツメモリアル
4月12日 ★神奈フィル第195回定期演奏会@神奈川県民ホール
4月18日 ★シュナイト音楽堂シリーズvol.U@神奈川県立音楽堂







4月3日 題名のない音楽会21公開録画


場所:東京オペラシティ・コンサートホール
司会:羽田健太郎(pf)
 村上祐子
指揮:北原幸男
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
曲目:第1部「世界に3人!驚異の歌声・岡本知高」(4月20日放送予定)
第2部「私のヒーロー!永遠のアニメソング・1・2」(4月27日・5月4日放送予定)

★テレ朝の公開録画である。細かい曲目は放送をお楽しみに。

 さて第1部。岡本知高氏は、ソプラニスタと言って、男性なのにソプラノと同じ音域が出るという歌い手である。 私はてっきり裏声でそう言った高い声を出しているのだと思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。 何故なら、話し出したら歌声と話し声がまったく同じトーンなのである。地声からして高い!もしかしたら館風より高いんじゃないか?!ってくらいの トーンである。変声期も無かったらしい。まあ、そんなけったいな声帯を持ったせいで、音大受験の時にいざ声楽もやらなくては、 となった時に苦労したらしい。あ、元々はサックスで音大を受験するつもりだったらしいですよ。才能が埋もれなくて良かったですねえ。

 この岡本氏、中々にガタイのいい方で、見た目スポーツ選手のようである。顔もガッチリ系で、整った顔だし。でも、失礼かもしれないが、声がとても可愛らしい。 もう、このギャップには驚くばかりである。
 ちなみに、衣装は天使をイメージした真っ白な可愛らしい衣装。これは放送で要チェックです。

 カウンターテナーとソプラニスタの違いは、カウンターテナーがアルトの音域を出すのに対し、ソプラニスタはソプラノの音域を出すと言うところが 大きく違うらしい。なるほどねぇ。

 曲目はそのソプラニスタの特徴を生かし、本家ソプラノとの対決があったり、岡本氏が女性パートを歌い、女性の真由華れお嬢(元宝塚男役)が男性パートを歌ったり、 と言う面白いラインナップ。ちなみに岡本氏がソロで歌ったのは殆どソプラノソロの曲。

 ソプラニスタと言うのはバロック期に使用された男性の高音パートらしいのですが、岡本氏はパリのプーランク音楽院に留学するまでそれしか歌ってはいけないと 思い込んでいて、それしか勉強できない、と思っていたらしいのですが、そこの先生に歌ってみて、と渡されたのがソプラノのアリアで、 「そうか。女性の曲も歌っていいんだ」と気付き、今はレパートリーを増やしている最中、と言う事らしいです。いい先生に出会えて良かったですね。

 本当に面白かったので是非とも放送をチェックして下さい(笑)。

 そして第2部。実はこれ、2本撮りなんです。通常だと全体で2本しか撮らないんですが、今日は3本なんですね。 なので結構なボリュームがありました。

 第2部ゲストは森口博子、MAX、松崎しげる、サーカス、遠藤正明。
 遠藤氏は羽田氏が作曲した「爆竜戦隊アバレンジャー」の曲を歌っているのでそれでの登場。
 他の方々は自分が育った世代の曲(多少無理があったが)をメドレーで熱唱。流石森口博子嬢、持ち歌のガンダムはめちゃうまでした。

 ちなみに一番館風が気に入ったのはサーカスがメドレーの最後に歌った「ルパン三世のテーマ」。 これは編曲が前田憲男氏で、すごくいい。もう、ルパンがかっこいいんですよう(笑)。 しかしルパンのテーマを聴きながら館風が思い出したのは何故か「カウボーイビバップ」の映像でしたが(爆)。

 第2部で一番光っていたのは、実はなんと言っても指揮者の北原氏。すっごカッコイイ〜。 振り方が、もう踊ってるみたいなんですよ。まあ、見やすいかって言われたらわかりませんけど(苦笑)。
 でもあの振り方は高校時代の先生を彷彿とさせるなぁ。北原氏、もうアニソンをノリノリで振るんですよ。ひゃ〜。 見ていて全然飽きませんでした。最高です。

 そう言えば、5月にこの番組の公開録画に神奈フィルが登場するみたいですね。 これはもしかして一生懸命葉書を送らなければならないと言う事か。。。(笑)。


4月5日 ベートーヴェン<ミサ・ソレムニス>


場所:国立音楽大学講堂大ホール
指揮:金 聖響
管弦楽:kunitachi Philharmoniker
合唱:くにたちフィルハーモニー合唱団
合唱指揮:佐藤宏
ソリスト:平井香織(ソプラノ)
 押見朋子(アルト)
 吉田浩之(テノール)
 矢田部一弘(バス)
曲目:L.D.ベートーヴェン/作曲
 ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)
 ニ長調 作品123

★この演奏会は、国立音大のベートーヴェン研究部門の成果の1部と言う事で企画された演奏会のようです。
 出演者の全員が国立音大ゆかりの人で、在校生はもちろん、卒業生や教授が参加しています。このオケ自体は 常設のオケではなく、演奏会毎に設置されると言う事らしいです。

 約70分を1回のチューニングを挟んだのみで、休憩無しで一気に演奏。これは演奏する方もキツイが、聴いているほうも結構きついです。。。(汗)。
 実はミサ・ソレを聴くのは今日が初めて!ミサ曲と言うものの、かなり重厚な音で、グローリアなんかは特にびっくりしてしまうような音の洪水。

 さて、今日の演奏者の中に、お名前を知っている人が何人か。石田様も所属しているYAMATO弦楽四重奏団の阪田氏が チェロの1プルオモテに座ってましたね。おお〜昨年の1月以来だから久々。国立音大出身だったんですね〜。ビオラの1プルウラには神奈フィル の桃子嬢(大槻って言う苗字なのですね。今日初めて知りましたよ。)が座っていました。彼女も国立音大出だったんだ。。。しらざった。
 でも折角なんだから石田様もひっぱてきてよ〜(笑)。しっかりして!国立音大!(笑)。

 指揮の金氏は、写真で見るのと全く違う顔。これ、同じ人ですか?ってくらい顔が違う。でも嬉しい事に写真も現物も かっちょよかったです(笑)。多分あの写真の時より痩せたんですね。とんがった感じになってました。
 で、肝心の指揮の方は細かなところも各パートへきっちり指示を飛ばす、演奏者には嬉しいタイプの指揮者。背中から見ているので なんともいえませんが、たまに「???」な指揮の所もありましたが、まあ、盛り上がっているのでしょう(笑)。でも、 気持ちのいい振りっぷりで、好感が持てました。他の曲を振っているところも見てみたいな〜と思いました。




4月10日 題名のない音楽会21公開録画


場所:東京オペラシティ・コンサートホール
司会:羽田健太郎(pf)
 村上祐子
出演者:寺井尚子(ジャズ・ヴァイオリニスト)
松永貴志(ジャズ・ピアニスト)
バンドメンバー
 pf:北島直樹
 G:細野義彦
 B:ジャンボ小野
 Ds:中沢剛
京谷弘司(バンドネオン奏者)
柚木秀子(Vo.)
踊り:ルナ デ タンゴ
京谷弘司クァルテート・タンゴ
 バンドネオン:京谷弘司
 Vn:喜多直毅
 pf:淡路七穂子
 Bs:田中信司
曲目:第1部
「華麗なるジャズ・ヴァイオリン〜寺井尚子」(2003年5月18日放送)
第2部
「タンゴに魅せられて〜Mr.バンドネオン・京谷弘司」(2003年5月11日放送)

★今日もめでたく入場券が当たったので行った。ひょんなことからかなり早い時間から並ぶ事になり、 その甲斐あって、1階席の前のほう、しかもセンター寄りで観る事が出来た。

 第1部のヴァイオリンの寺井嬢はステキなサバサバおねーさんって感じで、ヴァイオリンの弾きっぷりも結構男前って言うか、 ビシ!っとしている。ちょっと音がキツイ感じがしたのだけれど、それはもしかしたらスピーカのせいかも。スピーカが大きすぎて、 全体的にヴァイオリンがのっぺりと聞こえてしまったのが残念だった。でも、公開録画じゃよくあることなのでそれはガマン。

 館風は普段ジャズは聞かないのでよく分からないのだが、どの曲もどこかで聴いた事がある曲だった。 つまり、超有名曲ばっかり、って事です。

 pfの松永氏はなんと若干17歳!すご!それでジャズピアニスト!なんかすごいですね。でも、 喋ったらやっぱり普通の17歳でした。良かった〜。ちょっと安心(笑)。
 この松永氏と寺井嬢の共演はかなり面白かった!もう、二人ともとっても楽しそうなんですよ。にこにこしながら掛け合っていく。 そっちがこうするならこっちはこうよ!どう?!みたいな、そういう楽しい雰囲気が二人の間に漂ってるんですよね〜。ジャズってやっぱこうですよね。

 さて第2部。
 京谷氏かっこええ〜!!!!ナイスミドル!!バンドネオンやってみたーい!(笑)。いや、でも本当に、京谷氏は格好良かったです。

 曲の方はこちらも「ああ〜、聴いた事あるわ〜」って感じの曲でした。
 中でも3曲目にやった京谷氏アレンジの「だんご3兄弟」と「渡る世間は鬼ばかり」の「ピアソラ風」がめちゃめちゃ面白かったです。 前奏からしてピアソラ風。これがものすごく良いアレンジで、「だんご3兄弟」なのにカッコイイ!このアレンジ力はすっごいです。流石ピアソラの未来のライバル!
 でも「だんご3兄弟」のメロディが聴こえてくる度にちょっと笑いがこみあげてくるんですよね〜(笑)。これがまた面白かったのです。

 踊りが付いていた曲があったのですが、勿論タンゴ。タンゴってほら、ああいうダンスじゃないですか。 連れが「・・・お腹いっぱいだよ・・・」と言っていました(笑)。確かに(笑)。

 そして、やっぱりラテン大メドレーのオーラスにやったピアソラの「リベルタンゴ」はめちゃめちゃ格好良かったです。 私の耳に慣れたヨーヨー・マのものよりもかなり速くて、流れるように、転がるように進んで、情熱的。 こういう曲だったんですね〜。なんか新鮮でとても楽しかったです。





4月12日 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 第195回定期演奏会
 『R.シュトラウスの光と影』


場所:神奈川県民ホール
指揮:現田茂夫
ホルン:ラルス・ミヒャエル・ストランスキー
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:R.シュトラウス
交響詩「ドン・ファン」作品20
ホルン協奏曲第1番 変ホ長調 作品11
楽劇「サロメ」より
 ”7つのヴェールの踊り”
交響詩「死と浄化」作品24

★神奈川フィルの2003年度のシーズンの幕開けである。今年から館風は定期会員になったので 毎回見に行く事が出来る。残念ながらS席ではなく学生席なのだけれど、今日みたいにゲネプロ見学が 出来るから定期会員になる価値はかなりあると思う。
 ゲネプロを見る面白さってのは、やっぱり音楽が出来上がっていく過程を見ることにあると思う。と言っても、 ゲネプロの頃には殆ど音楽なんて出来上がっているからあまりそう言うのを観る事が出来ないのだけれど。 それでも、神奈フィルの面白いところは、ゲネプロと本番では気合の入り方が全く違う、と言う所。ゲネプロを聴いて 分かった気になっていると本番で衝撃を受ける事請け合いです。ええ。本当に。今日もやってくれました。本番、大迫力でした。
 それに、ゲネプロは楽団員もリラックスしているのか、結構お茶目な面も見れたり。パーカスの平尾氏は暇な時にティンパニの藤本氏を真似したりしていましたし、 石田様は弓を空中に放り投げて半回転させてキャッチ!とかしていましたし、普段見れない楽団員の顔も見れるかも?!

 さて、今日のコンマスは待ってました!石田泰尚様vv
 そうですよーう。ファンはこれを待ってたんですよーう。シーズン最初だから絶対石田様だとは思っていたけれど、やっぱり嬉しい。 しっかっも!ちょぴっととは言え、ソロがあるじゃないっすかー!!!繊細で儚げ、それでいて芯のある音色が聴けました〜。うーん、やっぱり 石田様のヴァイオリンはいいなぁ。。。(最近他の人のヴァイオリンも聴いたけど、あんまり満足できなかったのだ)

 今日の石田様★
 ゲネプロは白で模様が入った赤いダンガリー地(?)の大き目のシャツに、下にはVネックの黒いトレーナっぽいのに、その下に更に白の丸首のTシャツ???みたいのを着ていました。 シャツ裾から真っ赤な服が覗いていたのですが、下に着ているどの服かはわからず(苦笑)。
 あ!髪の毛切ってましたね。短めの髪の毛を立てるでもなく、撫で付けるでもなく、絵にするのが難しい髪形でした(<いえ。。。いつもです。)
 本番はいつも通り。特筆すべき点はありません。うん。イラストを参考にして下さいね(笑)。

 今日の曲目は大編成の「サロメ」アリ、珍しいホルン協奏曲アリ、で、中々に面白いプログラム。ホルン協奏曲はやっぱり中々 演奏されないのか、今日の会場にはホルンを持ったホルン奏者らしき人がいっぱい。館風の近くに座った大学生らしき人たちもホルン奏者らしく、 ホルンについて話していました。

 「ドン・ファン」はまるで一本の映画を見ているような色彩に富んだ曲でした。なんというか、映画音楽みたいな 感じなんですよ。解説を読んでから聴いたので色んな場面が展開するような感じを楽しめました。

 注目のホルン協奏曲は、ウィーン・フィル首席ホルン奏者のミヒャエル・ストランスキー氏を迎えて。 音がやーらかくて、ほわ〜んって感じの優しい雰囲気でした。曲自体も結構変わっててかなり楽しめました。

 「サロメ」は打楽器と管楽器が増強された大編成。出だしが打楽器のエキセントリックなリズムから始まりで、ティンパニの藤本氏が めちゃめちゃ楽しそう!動きがもう、楽しくて仕方ないって感じなのです。ええ。見ていて楽しい〜。もう、曲の始めにウキウキして引き込まれました。
 この曲、踊りを踊っている曲らしいんですけど、正に!って感じですよね。今日聴いたR.シュトラウスの曲は音を聴いて映像が見えるような曲でしたね。 色彩感豊かな曲は聴いていて楽しいので大好きです。

 最後の「死と浄化」は、タイトルからもわかるように他の3曲とちょっと雰囲気が違って、静かな滑り出し。 曲の終りも、いつ終ったのか分からないような、何時の間にか死んでしまったみたいな終り方。現田先生とオケがビシッ!と ストップモーションを決めた所は私も息が止まってしまいました。なんか、曲の終りに一緒に死んでしまった感じ。
 この曲、途中で石田様の繊細で儚げなソロがあるのですよ。それがまた、曲の雰囲気に馴染んだいい音してるんですよね〜。 石田様の凄い所は曲に合わせた音色をどんな曲でも出せる所ですよね〜。どんなに上手くても曲の雰囲気に合ってない音色だとがっかりしちゃいますもんね。 その点石田様はそういう事が無いから安心して聴けます。今日も曲のイメージとピッタリ!
 久々に聴いた石田様のソロはやっぱり格好良かった・・・!!!

 演奏終了後、現田先生がソリストを次々と紹介して行ったのですが、最後に石田様を紹介しようと手を差し出しているのに、石田様はそれに気付かない!! 視界に入っているのに気付いてないんですよ。自分が紹介されると思ってないっていうか、そんな事考えてもなかった、っていう顔で立ち上がってお辞儀してました。 いや〜、クールでいいですね。そんな所も石田様の魅力なんです。

 演奏が全て終了し、今日は来て良かったわvvとウキウキしつつ帰ろうとしたところ、出口付近に見慣れた金髪が!!!はい?!何故に石田様が 出口にいるんですか?!よくよく見るとそのすぐ横には現田先生が。現田氏はお客さんとなにやら話したり握手したりしているじゃないですか。うわお! これを逃す手は無いでしょう?!!!(笑)
 勿論館風は素早く石田様の所へ寄っていき、幸い握手を求める人とかは切れていたので早速石田様へ声をかけました。今日の感想を述べると 石田様は「あ・・」みたいな感じでにこっと笑ってちょっとお辞儀。素早く手を出して握手を求めると手を握り返してくれました。今日この幸運を見つけて 握手してもらった石田ファンはどれくらいいるかな〜?(笑)。
 石田様、有難う御座いました〜vv(そして現田先生有難う!何故ならおそらく現田先生が石田様を引っ張り出してくれたんだと思うから!笑)

 そんな訳で今日の帰りの館風は熱に浮かされたみたいにフラフラしてました(笑)。あまりに幸せすぎてフラッフラ(笑)。
 次回の定期はシュナイト氏でブルックナーでしたよね?って事はコンマスが石田様である可能性大?とか思うと今から楽しみでしかたありません★

























4月18日 神奈川フィルハーモニー管弦楽団特別演奏会
 シュナイト音楽堂シリーズ
 「古典派の偉人たちVol.U」


場所:神奈川県立音楽堂
指揮:ハンス・マルティン・シュナイト
チェロ:山本裕康
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:
J.C.バッハ
 「6つのシンフォニア」から
 第1番 変ホ長調
ハイドン
 チェロ協奏曲 第1番ハ長調 Hob.Vllb,1
 交響曲 第104番 ニ長調 Hob.T,104「ロンドン」
アンコール
 ハイドン
 交響曲 第100番「軍隊」より 第3楽章

 ソリストを団内から出して行なうこのシリーズは、神奈フィルの地力のすごさって言うのを見せ付けてくれる。 今回の山本氏のソロも、かなり良かったと思う。

 さて、本日の石田様は髪の毛を立てて(私の目には最早ラム・タム・タガーにしか見えない)、ちょっとワイルド。 ふわふわっと立てていて、とってもエアリィで弾くたびに髪の毛がふぁさふぁさ揺れてました。相変わらず イラストにするのが難しいです(涙)。
 えーと後は。。。ま、こんな感じ→(笑)。

 はい。とっとと曲の方へ行きましょう。今回はサボってしまって予習なし。でもどれも面白く聞けましたね。

 始めのバッハはドッペルオーケストラで、左右にそれぞれ第1Vn、第2Vn、ヴィオラ、チェロ、コンバスと配置されていました。 ドッペルオーケストラって初めて聴いた(ドッペルコーラスなら掃いて捨てるほど聞いた)のですが、面白いですね。配置に凝ったのは正解だったと思います。とても聴きやすかった。

 そして山本氏のソロ!始めの方は緊張している感じがこちらにも伝わってきてしまったのですが、後半になればなるほど乗ってきていい音になっていきました。 なんか、いつもオケの中で弾いているので音とか良く分からなかったのですが、こう、ソリストとして聴いてみると、バッチリ音が立ってていいですね。 「ここは俺が目立つんだよ!」って言う自己主張が心地よいくらいでした。
 そう、この時ばかりは石田様もサポートに回っていて、それがまた良いのですよ。うん。なんか土台はしっかり支えておくぜ!みたいな感じでしょうか。 土台がしっかりしてるからソリストがいろいろ出来るわけです。今日の山本氏も後半はノリノリでやりたい事はやったんじゃないでしょうか。
 そう言えば、チェロ協奏曲の後、何度か山本氏とシュナイト氏が出てきなおしたりしたのですが、山本氏はあまり表へ出たがらないのか、 いいよいいよって感じで後ろに引いてしまうのです。それをシュナイト氏や周りが出ろ出ろって押すものですから、出てきたものの、そのままちょっと礼して 帰っちゃう、なんて事も起こりました。この時には楽団員も声をあげて笑っていましたね。石田様も笑顔でした。

 最後の「ロンドン」はかなり面白かったです。なんていうか、前2曲と曲の重さが全然違う事もあって全く飽きませんでした。いやー、重いままでも無いんですけれどもね。
 個人的には第4楽章のメロディが好きですね。そう言えば第4楽章の石田様は終始立ち上がりっぱなしだった気が。。。(笑)。あまりの 勢いにイスから離れている時の方が多かったと思います。

 後半の石田様はしきりに顎の汗を肩でぬぐったり、ヴァイオリンに付いた汗をズボンの膝でぬぐったり、眼鏡に溜まった汗を取ったりしていました。 きっとライトが暑かったんでしょう。ただでさえ今日は暖かいのに、舞台の上、しかも一番ライトが当たる位置に居る石田様、そりゃ汗もかくってもんです。 演奏の方も白熱していましたからね。そう言うのもあったのでしょう。それにしても、燕尾服で汗拭いちゃいますか。。。ま、ヴァイオリンの方が高いから全くもって正しい理屈なんですけど(笑)。

 今回も石田様は通路に出していた足でシュナイト氏にいじられていました(笑)。ああ〜。
 始めは出していた足をとっても大げさに避けられて、石田様は苦笑い。その次は、シュナイト氏が大げさに遠回りしようとしたのを受けて 石田様も大げさに足をしましました。ま、シュナイト氏が通り過ぎたら石田様は律儀に足を戻したんですけど(笑)。
 シュナイト氏がコンダクタだと、こういうちょっとしたサーヴィスがあるからいいですね。なんというか、演奏者との距離が埋まるっていうか。そういう感じ。 そう言うのってやっぱり嬉しいのです。

 そうそう。プログラムの一番後ろに、前回のシュナイト音楽堂シリーズの新聞記事が載っていました。えっと神奈川新聞ですね。 館風は神奈川新聞を取っていないのでこういう記事があったんだよ、と言うのがわかって嬉しかったです。 実は神奈フィル関連の記事って結構神奈川新聞は取り上げてくれるんですよね。ちょっと注意してチェックしようかなぁ。と思いました。

















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