場所:東京国際フォーラム ホールC
ソプラノ:中丸三千繪
弦楽四重奏:YAMATO弦楽四重奏団
ハープ:早川りさこ
ピアノ:菊地真美
曲目:第1部
(Sop,Strings&Harp)
ヘンデル/歌劇「リナルド」より
"私を泣かせて下さい"
ヘンデル/歌劇「セルセ」より
"Ombra mai fu(なつかしい木かげ)"
バッハ=グノー/アヴェ・マリア
カッチーニ/アヴェ・マリア
(Sop,Piano&Harp)
ドヴォルザーク/わが母の教え給いし歌
(Sop,Strings,Harp&Piano)
マスカーニ/アヴェ・マリア
第2部
(Sop&Piano)
ヴェルディ/歌劇「オテロ」より 柳の歌
「泣きぬれて野の果てにひとり」〜アヴェ・マリア
ドニゼッティ/歌劇「マリア・ストゥアルダ」より
"ああ雲よ、なんと軽やかに"
ヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より
"ありがとう、愛する友よ"
ヴェルディ/歌劇「椿姫」より
"さようなら、過ぎ去った日よ"
カタラーニ/歌劇「ラ・ワリー」より
"ああ、わがふるさと"
ベルリーニ/歌劇「ノルマ」より
"清らかな女神"
アンコール
(Sop&Piano)
ドニゼッティ/歌劇「つばめ」より
"ドレッダのすばらしい夢"
(Sop,Strings&Harp)
ウェッバー/「レクイエム」より
ピエ・イエズ
(Sop,Strings,Harp&Piano)
モリコーネ
ニュー・シネマ・パラダイス
(Sop&Piano)
越谷達之助/初恋
ショパン/別れの曲
プッチーニ/歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
"わたしのお父さん"
★今回のコンサートで私は始めて「関係者受付」にてチケットを貰った。それもこれも前日BBSで
「一枚招待券が余っているので行きたい方は居ませんか?」と声をかけて下さった関係者様のお陰である。しかもとてつもなく良い席。石田様も阪田氏もばっちり見えます(<私はYAMATOの中ではこの二人が特に好きです)。
その節は本当に、有難う御座いました。これは私の今年一番のクリスマスプレゼントです。有難う御座いました。
さて、パンフを見てびっくり。なんと石田様が1stヴァイオリンなのです。おろろろろろ???何があったのでしょうか。
「クリスマスコンサートだし、石田君、1stやってみる?」とかそう言うノリなのでしょうか…。もしかしたら石田ファンへのサーヴィス??(笑)。
何があったのかわかりませんが、石田様が1stヴァイオリンでした。嬉しいよりも「これから先も石田様が1stなのだろうか…」と言う疑問が先に立ってしまいました。ホントのところ、どうなんでしょうか。
第1部は全面的にYAMATOが登場。ヴィオラの成田氏を初めて見ました。背の高いスラリとした方ですね。でも私の席からは弾く姿は見えず。残念ですね〜。
でも石田様と阪田氏がバッチリ見えたから良いのです。浜野氏は始終中丸嬢の後ろになってしまい、見えませんでした…。もし石田様がいつも通り2ndだったら、と考えると恐ろしいです。良かった良かった。
中丸嬢は黒ベースのドレスに金糸で刺繍やら縁取りやらがしてある華やかな装い。足首がチラっと見える感じが可愛らしい。
普通の服を着ていたらその辺に居そうな親しみやすい感じの雰囲気をしていて好感度◎。声はぶわぁっと拡がるような圧倒的な存在感。ちょっとビブラが強いのが私の好みではありませんが、
貫禄の演奏。
私が気に入ったのはバッハ作曲・グノー編曲のアヴェ・マリア。石田様のソプラノの上を行くオブリガードが美しいのです。
カッチーニのアヴェ・マリアも全編見せ場があって美しい音色を聴かせてくれました。石田様のあの清潔な音色はこう言う宗教曲にぴったりですね。
今日の曲目は基本的にゆったりとしたアリアか歌曲が多かったので、静かでいて存在感のあるYAMATOの音がマッチしていました。
単独演奏会のYAMATOのイメージはどうも現代音楽ちっくな曲が多いイメージなので、こう言うのもええなぁ、としみじみ思いました。
・・・・・・でもやっぱりYAMATOには超絶技巧曲を弾いて欲しいな、とか思っちゃうんですよね〜。なんつーか、勿体ないって言うのか、宝の持ち腐れになりそーって言うか……。
ええ、あの面子には見た目にも面白くてカッコイイ曲を弾いて欲しいのです。<ファン心理?
第2部はピアノを伴奏に。中丸嬢は赤ベースの金の刺繍が入ったドレスにお着替え。1部よりも声が
乗りにノッて、声の伸びが凄い。表情豊かで見ていて楽しい演奏で、素晴らしい演技力だった。言葉の意味が解らなくても
あの演技だけで大体の内容はつかめてしまう。舞台人!って感じでしょうか。
なんと最後のベルリーニの前にほんの少ししか無かった曲間に早着替え!まっ白なドレスにお着替えでした。
"清らかな女神"にぴったりの衣装でした。
それにしてもアンコールだけで6曲も歌った中丸嬢の体力はすごすぎです。1曲か2曲毎に脇に引っ込みましたけど、それでも丸々2時間以上一人で歌っています。それが本当に凄い。
ファンも結構固定ファンが居るようでかなり凄かったです。みんな舞台へお花とか渡しに行くんです。隣のオジサマも渡しに行っていました。すごくファンなんだなぁ。。。微笑ましかったです。
アンコールでYAMATOが弾いたのは2曲。ウェバレクの"ピエ・イエズ"と"ニューシネマパラダイス"。
ウェッバーのレクイエムはそもそもヴァイオリンパートが無い曲なので「ど、何処を弾くんだろう??」と思ってしまいました(笑)。
でもボーイソプラノのパートを弾いていたのかな???とても上手く馴染んでいたと思います。
残念だったのは前の曲の興奮が冷めやらぬうちにこの曲に入ってしまったので会場も中丸嬢もこの曲の雰囲気になりきれなかった・と言う事でしょうか。後半になって漸く落ち着いてきたのですが、
前半がやったら元気なピエ・イエズだったのはちょっと残念でした。好きな曲だけに…。
ニュー・シネマ・パラダイスの方は石田様がメロディラインを弾いたりする所もあったりして石田ファン的には嬉しかったです。YAMATOの音は全パートが絡み合ってて綺麗なハモリでした。バランスが良い証拠でしょうか。
YAMATOが伴奏なんて、贅沢なコンサートですよねぇ。。。
思いがけないクリスマスプレゼントで素敵な時間を過す事が出来ました。次はYAMATO弦楽四重奏団のクリスマスコンサートとか無いんでしょうか(クリスマスとは名ばかりで普通のコンサートでも可)。
そう言うのも面白そうなのに〜。