2003年演奏会日記-12月


12月3日 サラ・チャン&イギリス室内管弦楽団@サントリーホール
12月8日 東京大学白ばら会合唱団第44回定期演奏会@人見記念講堂
12月12日 神奈川フィル第201回定期演奏会@MMH
12月18日 ★クリスマスポップスコンサート@横浜ドームシアター
12月20日 東京理科大学混声合唱団記念定期演奏会@オリンピック記念センタ
12月21日 ★中丸三千繪クリスマスコンサート@東京国際フォーラム
12月26日 ★神奈川フィル「第九」特別演奏会@KH

12月3日 サラ・チャン&
 イギリス室内管弦楽団


場所:サントリーホール
指揮:ディヴィット・スターン
ヴァイオリン:サラ・チャン
管弦楽:イギリス室内管弦楽団
曲目:ベートーヴェン/序曲「エグモント」
ドヴォルザーク/ロマンス ヘ長調 作品11
サラサーテ/カルメン幻想曲
ファリャ/バレエ音楽「恋は魔術師」
ブルッフ/
ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
アンコール
バッハ/管弦楽組曲 第3番 アリア
エルガー/愛の挨拶

★本日のチケットはご招待チケットながら前のほうで、管弦楽が近くで迫力がありました。 上手だったのでちょっと低音が響きすぎだったのですがそれは我慢。
 演奏者のほうも段々乗ってきたのか後半の方が演奏がノリノリでした。特にファリャの「恋は魔術師」はとても可愛らしい曲や 不安定な音楽など、色々なヴァリエーションがあって飽きずに楽しめました。やっぱり曲が面白いと初めて聞く曲でもかなり楽しめますね。
 2ndヴァイオリン首席のお姉様が弾いている表情が楽しそうでこちらも嬉しくなりました。残念ながらチェロは後姿だったんですが、チェロの首席の方も 「恋は魔術師」のソロがとても良い音で、カッコ良かったです(<見目も)。

 そしてブルッフ。とても面白い曲でした。単純に好きな部類の曲ですね。ソリストがガシガシ弾くのも見ていて楽しくて◎。
 ソリストのサラ・チャン嬢は大・迫・力!で、力強い演奏。そこまで反り返らんでも・と思うほど反り返ったり、フィニッシュの 弓をくるん!と円を描いて振り下ろしたり、弾いている姿もド派手でカッコ良かったです。ただ、弾いている時の表情が押しなべて苦しそう(と言うか怒った様)だったのが残念。 折角菊川玲に似ているのに!と思ったのは私だけでしょうか(笑)。てゆーか…似てるなぁ(笑)。

 アンコールはどちらもサラ・チャン嬢のソロで。バッハのアリアは有名な「G線上のアリア」ってやつですね。ちょっと確認しなかったのでどのヴァージョンだったのかは分からなかったんですが…。 そもそも管弦楽組曲だとソリストはいねぇなぁ(笑)。
 どちらの曲もサラ・チャン嬢はソロで弾いた時とはまた違った優しい音色を見せてくれました。うーん、ガシガシ弾く彼女より優しく弾く彼女の音色の方が好きかも…。



12月8日 東京大学白ばら会合唱団
 第44回定期演奏会


場所:昭和女子大人見記念講堂
指揮:熊谷卓(T・Vステージ)
 角森圭一郎(Uステージ)
ピアノ:板倉優子
合唱:東京大学白ばら会合唱団
曲目:
オープニングソング:白ばら会オリジナルソング
T:猫祭
 作詩:高塚かず子
 作曲:堀内貴晃
U:季節へのまなざし
 作詩:伊藤海彦
 作曲:荻久保和明
V:Cantus Missae
 作曲:Josef Gabriel Rheinberger
アンコール:夜のうた

★白ばら会合唱団第44回定期演奏会である。この合唱団に所属する友人からチケットを頂いた。 私は大学合唱団には所属した事が無いので分からないのだが、アレだけの人数が一編に練習したりするのだからきっと 色々あるのだろうなぁ。と思いました。私の友人も今年は幹部学年。一年間お疲れ様でした。

 さて、曲のほうであるが、Tステージの「猫祭」は「第一回上野の森コーラスパーク」合唱作品作曲コンクールで優秀作品賞を授賞した曲。 おや?第一回上野の森コーラスパークと言えば、この時一緒に授賞したのは私の大好きな信長貴富氏の「せんねんまんねん」ではなかったか? 何はともあれ「猫祭」を聴くのは初めて。とても楽しんで聞けました。面白い曲ですね〜。
 何より良かったのは日本語の発音が綺麗でとても聞き取りやすかった事。私は歌詞集を一切見ずにいたのですが、それでも初めて聞く曲なのにすんなり 言葉が頭に入ってきました。日本語の発音と言うのは実はとても難しいのですが、それがきちんと出来ていて、まとまりがあった演奏だったのは素晴らしいと思います。

 2曲目の荻久保和明も同様に日本語が美しい。団の印象が優しいからなのかどうか良く分かりませんが、演奏自体、大変優しい感じで、温かみのある演奏でした。 ただ、それゆえに荻久保和明の「厳しさ」のようなものが出ていなかったように思います。荻久保和明は優しく美しいメロディも多いですが、そこに突如現れる不協和音も ありますからね。そう言うところは厳しく行って欲しかったです。

 3曲目のミサ曲は無伴奏だけあってかなり気合が入っていた様子。2群の混声合唱なので基本的にパートは8つ。欲を言えば 真ん中で2群がもう少し離れるとかしてくれれば視覚的にも分かりやすくて良かったかな。2つの群がくっついていたので折角の2群の効果がわかりにくくて残念でした。 耳だけで分かればいいんですが、両方が一編に歌うところなど私の耳では判別不可能。残念無念。もっと耳を鍛えろという事でしょうか(涙)。

 アンコールはえーと、作曲者とか分かりませんが「夜のうた」。これ、うちの高校の合唱部でも〆の音楽だったなぁ。。。これ歌うと泣いちゃう先輩とかいてさー(<定演の最後に歌う。これを歌えば先輩は卒業である)。 なんだか高校時代を思い出しました(笑)。
 そうそう、後、オープニングソングのタイトルも良く分かりません。聞いているこっちがちょっと恥ずかしくなるくらい爽やかな曲でした。私にはもうあんな爽やかさは無いです(爆笑)。 オリジナルソングらしいです。今度タイトル聞いてきます。はい。
 大学合唱団って楽しそうですねー。…ちょっと羨ましい一日でした。



12月12日 
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 第201回定期演奏会
 『我が祖国 ロシアへ』


場所:みなとみらいホール
指揮:シュテファン・ザンデルリンク
ピアノ:ミハエラ・ウルスラーサ
曲目:ラフマニノフ
 ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30
ピアノアンコール
 ラフマニノフ/エレジー
チャイコフスキー
 交響曲第4番へ短調op.36

★今日はコンサートホールも中々の人出で結構人が来て居たのではないかと思う。P席もいつもよりいっぱいになっていたし。

 ラフマニノフのピアコンを弾いたミハエラ嬢はプロフィールの写真よりずっと可愛らしい方。笑顔が華やかで素敵。 ルーマニア出身との事でしたが、うん、あっちの方の人特有のほっぺたしてた(笑)。
 そして演奏は力強く、音が立っていてメリハリのある演奏に好感が持てた。そしてなんと言っても上手い。私の席からではピアノの蓋が 邪魔になってたまにしか表情を見る事が出来なかったのですが、たまに見せる表情は本当に楽しそうに演奏していて良かったです。
 ピアニストアンコールの「エレジー」も静かな冒頭から段々と盛り上がる所にパワーを感じました。久々に素直に上手いなぁと思えるソリストだったかも…(<爆弾発言)

 後半のチャイコフスキーは文句なしの演奏。神奈川フィルはやっぱりチャイコフスキー合いますね。 楽団員もチャイコフスキー好きに違い有りません。じゃなきゃあそこまで上手いの納得できません!(笑)
 今回はファゴット、クラリネット、オーボエ、フルートの木管組が特に素晴らしかった。下からメロディをリレーする所などとても良い コンビネーションでした。神奈フィルは木管がいいなぁ。。。
 第3楽章は弦楽器は全員弓を置いてのピチカートによる演奏。これがコントラバスから1stヴァイオリンまで音をリレーする所では舞台上手から 下手へ音がうねって面白かったです。この楽章はピチカートと木管の絡みが素晴らしく、可愛らしい楽章でした。
 第4楽章はなんと言うか突然の大音量。やっぱこう言うのは神奈フィル大得意ですね。3楽章とのギャップが激しい。 突然のストップモーションが繰り返されたり、次の展開が予想できないのはチャイコフスキーならでは。それもビシ!と決めて、 大満足の演奏会でした。




















































12月18日
神奈川フィルハーモニ―管弦楽団
特別演奏会 クリスマスポップス2003


場所:かながわドームシアター
指揮・司会:藤野浩一
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ゲスト:今陽子
ヴァイオリン:石田泰尚
ドラム:そうる透
ベース:杉本和弥
キーボード:斎藤聡
ゲスト・コンサートマスタ:桑野聖
曲目:第1部〜Pops on Stage〜
星に願いを
わらの中の七面鳥
自由(女子十二楽坊より)
Eternally ソロ:石田泰尚
チャールダーシュ
 ヴァイオリンデュオ:石田泰尚 桑野聖
サンタが街にやってくる
The Theme From "Peter Pan"(ミュージカル"ピーター・パン"より)
第2部〜KON YOKO on Stage〜
L-O-V-E
The Christmas Song
今陽子のCMメドレー
[ヨコハマタイヤ−キューピー−農協貯金−明治チョコレート−キャンロップ− マーブルチョコレート−コルゲンコーワ−三共 ルル−タケダ ベンザ−エスエス エスカップ −ハウスバーモントカレー−コカコーラ]
恋の季節 A.O.R Version
New York State Of Mind
New York,New York
アンコール
 二幕目のアプローズ(作曲:藤野浩一)

★ポップスの王様・藤野浩一プロデュース。神奈川フィルのクリスマスポップスコンサートである。
 私は何を思ったかてっきり石田様がコンマスだと思っていたのだが、違いました。ソリストでした。後で事務局の 某S氏に聞いた所「出し惜しみです。」と言っていました。でも2曲…いえ、石田様のチャールダーシュが聴けたからいいんですけど……ね。

 前半は藤野氏が真っ赤なタキシードで登場。1曲ごとにトークを交えながらの演奏。どの曲もなんとなく知っているような楽しい曲ばかり。
2曲目の「わらの中の七面鳥」等は「あ、この曲ってこういうタイトルだったんだ…。」と言う曲でした。藤野氏は始まる前に「キリスト教徒でもない人々に食べられてしまう 可愛そうな七面鳥たちのご冥福を祈りましょう。」とふざけて言ったのですが、全然冥福を祈っているような曲調じゃ有りません。やったら明るいコミカルな曲です。
 今日は神奈フィルの金管部隊も絶好調。ボーンの歯切れの良い演奏が良かったです。

 3曲目の「自由」は女子十二楽坊で一番有名な曲です。どうも作曲者不祥、となっていましたが、トルコの作曲家の曲だったらしいです。生々しいですね(笑)。
 今回はオーケストラオンリィの豪華なヴァージョンで。藤野氏曰く「男女混合七十楽坊」らしいです。
 この曲目、楽器が変わると音が全然違います。オーケストラヴァージョンでは中国楽器特有の歪みが全くなくなるのでやったら爽やかなんですね。こ、これは……なんだか全く 別の曲でした。もっと木管隊が響いてくると良かったな。やっぱり普通のホールで聴きたかった、と言う所でしょうか。 どんなに小さいホールでも救急車の音は聞こえてきません…。もっと問題なのは表を通る車が排気音がちょっと大きい車だとすごくよく聞こえる事ですね。 私はポップスも普通のホールで演奏会をやってほしいです。それだったら躊躇せず見に行くのに…(<今回は石田様が出ると聴いてチケットを買った)。

 そして石田様の登場です!今日の石田様はダブルのスーツに真っ黒なシャツでいつものツートンカラーのネクタイ。おおお。なんかシックでカッコイイです。ちなみにチーフは赤でバッジはキラキラ光ってます。
 エターナリーはチャップリンの「街の灯」の曲ですね。って連れが言ってました。私は知りません。でも、その曲を知っているか知らないかなんて関係有りません。 石田様の演奏はその場の空気を澄み渡らせるような演奏。あの煩かった車の音なんか聞こえません。空間から切り離されて宇宙の真ん中に放り出されてそこで音楽を聴いているような、 静かな(って言うと変ですが)演奏でした。石田様の演奏がいかに音に雑味が無く、澄んだ音なのかと言う事を実感しました。 マイクを通した音なのにあそこまで清潔な音が出るなんて最早奇跡の領域。それを石田様は普通にやっちゃうんだもんなぁ……。もう、こんな事はなんでもないさ・って感じなのです。

 チャールダーシュはゲストコンマスの桑野氏と弾き分け。ファンとしては「何で石田様に一人で弾かせんのかい!」と叫びたい所ですが、残念無念。二人の全く違う演奏を楽しみました。
 石田様の演奏は、激しく、丁寧。ああ、矛盾してますね。でもそう言う演奏なんです。どんなに速弾きのところであっても1音1音がとても丁寧なんです。 あそこまで音の一つ一つに対してまで優しく演奏するのです。そう言う演奏なんですよ?それがどんなに素晴らしい演奏になるか予想つきますよね。 もう、幸せのため息をついちゃうような演奏。石田様の音はその気が無くてもついつい聴いてしまう、引力の大きな演奏と言う印象です。 こうなるともう他の音は耳に入りません。
 石田様は今回も演奏中は大暴れで、あまりに沈むので譜面台より頭が下に行く、と言う事も。正直譜面台が邪魔でした(笑)。

 今日の石田様は始終笑顔。余程演奏が楽しかったのでしょうか。出番はこの2曲だけでしたがファンは大満足です(いえ、チャールダーシュをピンで弾いてくれ・とは思いますけど)。
 藤野氏の要請により石田様がちょろっとお喋りする場面もあったりして、とても嬉しかったです。でも、アルバムの宣伝しなよって言われて「買って下さい」としか言わないのも…(笑)。 いや、そんなシャイな所が石田様らしくっていいんですけど。

 2部の今陽子onステージは、堂々の演奏。年齢からは想像できない素晴らしい歌声。今もきちんと鍛えているのですね。すごいっす。
 後凄かったのは衣装。胸元にスパンコールが沢山ついた真っ赤なミニスカートに同色のローブみたいな物を羽織っていました。真っ赤な羽飾りとか、超ハデハデ。 靴はミラーボールみたいにギラギラ光ってました。目にまぶしい!
 トークも面白く、良いステージでした。2部の始めにはいつもティンパニを叩いている藤本氏がビブラフォンの素晴らしい演奏を披露したり、 CMメドレーのマーブルチョコレートではパーカッションの平尾氏が登場してパフォーマンスを見せる等、パーカッションが大活躍だったのも嬉しかったです。私は二人とも凄い技術だと思うんですよー。 クラシックの曲だとあまり目立たないんですけどね…。

 そう言えば、1部の石田様のソロ曲の後から弦の音がぐんと良くなりました。もしかして石田様の演奏を聴いたからでしょうか…???考えすぎ?



12月20日
 東京理科大学混声合唱団
第40回記念定期演奏会


場所:国立オリンピック記念 青少年総合センター大ホール
合唱団:東京理科大学混声合唱団
指揮:宮下正
 彌冨直彦(1stステージ)
管弦楽:東京カンマーコレーゲン
オルガン:中内潔
ソプラノ:菅 純子
バリトン:成田博之
曲目:
Opening STAGE(指揮:宮下正)
"Divertimento Fur Viola,Violoncello und Kontrabass"
 作曲:M.Haydn
1st STAGE(指揮:彌冨直彦)
Motets
Salvator mundi/T.Tallis
Cibavit eos/W.Byrd
Euge caeli/T.Tallis
Laetentur caeli/W.Byrd
2nd STAGE(指揮:宮下正)
"Cori Sacri"より L.Matesich
Venga nel nostro coro
Salve Regina
Regina coeli
Ecce sacerdos
3rd STAGE 〜OB・OG合同ステージ〜(指揮:宮下正)
"Requiem Op.48"/G.Faure
T.Introitus et Kyrie
U.Offertorium
V.Sanctus
W.Pie Jesu
X.Agnus Dei
Y.Libera me
Z.In paradium

★今日は友人の演奏会にお呼ばれした。元々タダらしいのだが招待だった。
 この合唱団の印象は、大学合唱団にしては人数が少ないな・であった。どうも私は大きな合唱団ばかり見てきたらしい。 人数は40人程度なので、少なくない人数ではある。
 また、もう一つ面白いのはオープニングステージである。ハイドンを結構きっちりビオラ3、チェロ3、コントラバス1と言う編成で 演奏したのである。合唱団が少人数なのでこのオープニングステージが浮かない。これは素晴らしいことだと思います(ほら。オープニングに 興ざめな曲を歌ったりする所とかあるじゃない<どこの事を言ってる?)。こう言う大人っぽい雰囲気と言うのは大事です。大切にしてもらいたいですね。

 さて第1ステージ。こんな音がいい大学合唱団聴いた事ありません。それくらい凄い。 ピッチがとても清潔。久々に美しいソプラノを聴いた印象です。4曲目のLaetentur caeliは縦の線が恐ろしく揃っていて素晴らしい! 神経質なまでに揃えられたピッチ。耳が洗われます。
 実は一番素晴らしかったのがこの第1ステージでした。おそらく学生指揮者の方の努力の為だと思います。指揮者紹介で 「この減五の和音が良いんだよ」と発言している事からもかなりマニアックな方だとお見受けします(笑)。すごいこだわりをもって 和音を作っていたのだな、と思いました。

 続く第2、第3ステージはあまりの音の良さに眠りの世界へ誘われてしまいました。いくらなんでもそれはどうよ自分……。 でも、これは本当で、全体的に音が清潔。1ステ程では無かったのですが、とても音がいい。ふわーっと気持ちよくなっちゃうんですよぅ。 と言うわけで友人よ、ごめん。

 3ステのソリストは二人ともとても良い声をしていて、良かったと思います。ちょっとしたハプニング(<連れがしっかり聴いていた)があったらしいですが、 それもオルガンの人が必死の演奏でカバー。凄かったらしいですよ(<行ってたくせに…)。

 大人の雰囲気の演奏会で、とても良かったと思います。選曲も大人っぽいですよね。とても面白かったです。
 友人へ>今年一年幹部学年お疲れ様でした。貴方の努力は実っていたと思いますよ。




















































12月21日 中丸三千繪
 クリスマスコンサート


場所:東京国際フォーラム ホールC
ソプラノ:中丸三千繪
弦楽四重奏:YAMATO弦楽四重奏団
ハープ:早川りさこ
ピアノ:菊地真美
曲目:第1部
(Sop,Strings&Harp)
ヘンデル/歌劇「リナルド」より
 "私を泣かせて下さい"
ヘンデル/歌劇「セルセ」より
 "Ombra mai fu(なつかしい木かげ)"
バッハ=グノー/アヴェ・マリア
カッチーニ/アヴェ・マリア
(Sop,Piano&Harp)
ドヴォルザーク/わが母の教え給いし歌
(Sop,Strings,Harp&Piano)
マスカーニ/アヴェ・マリア

第2部
(Sop&Piano)
ヴェルディ/歌劇「オテロ」より 柳の歌
「泣きぬれて野の果てにひとり」〜アヴェ・マリア
ドニゼッティ/歌劇「マリア・ストゥアルダ」より
 "ああ雲よ、なんと軽やかに"
ヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より
 "ありがとう、愛する友よ"
ヴェルディ/歌劇「椿姫」より
 "さようなら、過ぎ去った日よ"
カタラーニ/歌劇「ラ・ワリー」より
 "ああ、わがふるさと"
ベルリーニ/歌劇「ノルマ」より
 "清らかな女神"

アンコール
(Sop&Piano)
ドニゼッティ/歌劇「つばめ」より
 "ドレッダのすばらしい夢"
(Sop,Strings&Harp)
ウェッバー/「レクイエム」より
 ピエ・イエズ
(Sop,Strings,Harp&Piano)
モリコーネ
 ニュー・シネマ・パラダイス
(Sop&Piano)
越谷達之助/初恋
ショパン/別れの曲
プッチーニ/歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
 "わたしのお父さん"

★今回のコンサートで私は始めて「関係者受付」にてチケットを貰った。それもこれも前日BBSで 「一枚招待券が余っているので行きたい方は居ませんか?」と声をかけて下さった関係者様のお陰である。しかもとてつもなく良い席。石田様も阪田氏もばっちり見えます(<私はYAMATOの中ではこの二人が特に好きです)。
 その節は本当に、有難う御座いました。これは私の今年一番のクリスマスプレゼントです。有難う御座いました。

 さて、パンフを見てびっくり。なんと石田様が1stヴァイオリンなのです。おろろろろろ???何があったのでしょうか。 「クリスマスコンサートだし、石田君、1stやってみる?」とかそう言うノリなのでしょうか…。もしかしたら石田ファンへのサーヴィス??(笑)。 何があったのかわかりませんが、石田様が1stヴァイオリンでした。嬉しいよりも「これから先も石田様が1stなのだろうか…」と言う疑問が先に立ってしまいました。ホントのところ、どうなんでしょうか。

 第1部は全面的にYAMATOが登場。ヴィオラの成田氏を初めて見ました。背の高いスラリとした方ですね。でも私の席からは弾く姿は見えず。残念ですね〜。 でも石田様と阪田氏がバッチリ見えたから良いのです。浜野氏は始終中丸嬢の後ろになってしまい、見えませんでした…。もし石田様がいつも通り2ndだったら、と考えると恐ろしいです。良かった良かった。
 中丸嬢は黒ベースのドレスに金糸で刺繍やら縁取りやらがしてある華やかな装い。足首がチラっと見える感じが可愛らしい。 普通の服を着ていたらその辺に居そうな親しみやすい感じの雰囲気をしていて好感度◎。声はぶわぁっと拡がるような圧倒的な存在感。ちょっとビブラが強いのが私の好みではありませんが、 貫禄の演奏。

 私が気に入ったのはバッハ作曲・グノー編曲のアヴェ・マリア。石田様のソプラノの上を行くオブリガードが美しいのです。 カッチーニのアヴェ・マリアも全編見せ場があって美しい音色を聴かせてくれました。石田様のあの清潔な音色はこう言う宗教曲にぴったりですね。
 今日の曲目は基本的にゆったりとしたアリアか歌曲が多かったので、静かでいて存在感のあるYAMATOの音がマッチしていました。 単独演奏会のYAMATOのイメージはどうも現代音楽ちっくな曲が多いイメージなので、こう言うのもええなぁ、としみじみ思いました。 ・・・・・・でもやっぱりYAMATOには超絶技巧曲を弾いて欲しいな、とか思っちゃうんですよね〜。なんつーか、勿体ないって言うのか、宝の持ち腐れになりそーって言うか……。 ええ、あの面子には見た目にも面白くてカッコイイ曲を弾いて欲しいのです。<ファン心理?

第2部はピアノを伴奏に。中丸嬢は赤ベースの金の刺繍が入ったドレスにお着替え。1部よりも声が 乗りにノッて、声の伸びが凄い。表情豊かで見ていて楽しい演奏で、素晴らしい演技力だった。言葉の意味が解らなくても あの演技だけで大体の内容はつかめてしまう。舞台人!って感じでしょうか。
 なんと最後のベルリーニの前にほんの少ししか無かった曲間に早着替え!まっ白なドレスにお着替えでした。 "清らかな女神"にぴったりの衣装でした。

 それにしてもアンコールだけで6曲も歌った中丸嬢の体力はすごすぎです。1曲か2曲毎に脇に引っ込みましたけど、それでも丸々2時間以上一人で歌っています。それが本当に凄い。 ファンも結構固定ファンが居るようでかなり凄かったです。みんな舞台へお花とか渡しに行くんです。隣のオジサマも渡しに行っていました。すごくファンなんだなぁ。。。微笑ましかったです。

 アンコールでYAMATOが弾いたのは2曲。ウェバレクの"ピエ・イエズ"と"ニューシネマパラダイス"。 ウェッバーのレクイエムはそもそもヴァイオリンパートが無い曲なので「ど、何処を弾くんだろう??」と思ってしまいました(笑)。 でもボーイソプラノのパートを弾いていたのかな???とても上手く馴染んでいたと思います。
 残念だったのは前の曲の興奮が冷めやらぬうちにこの曲に入ってしまったので会場も中丸嬢もこの曲の雰囲気になりきれなかった・と言う事でしょうか。後半になって漸く落ち着いてきたのですが、 前半がやったら元気なピエ・イエズだったのはちょっと残念でした。好きな曲だけに…。
 ニュー・シネマ・パラダイスの方は石田様がメロディラインを弾いたりする所もあったりして石田ファン的には嬉しかったです。YAMATOの音は全パートが絡み合ってて綺麗なハモリでした。バランスが良い証拠でしょうか。 YAMATOが伴奏なんて、贅沢なコンサートですよねぇ。。。

 思いがけないクリスマスプレゼントで素敵な時間を過す事が出来ました。次はYAMATO弦楽四重奏団のクリスマスコンサートとか無いんでしょうか(クリスマスとは名ばかりで普通のコンサートでも可)。 そう言うのも面白そうなのに〜。









































12月26日
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
特別演奏会


場所:神奈川県民ホール
指揮:現田茂夫
ピアノ:小川典子 ★
ソプラノ:木下美穂子
メゾ・ソプラノ:井戸靖子 ★
テノール:小貫岩夫
バリトン:大島幾雄
ソプラノ:田中麻里 ★
テノール:神谷尚 ★
合唱団音楽監督:近藤政伸
合唱:神奈川フィル合唱団
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
(★は合唱幻想曲のみ)
曲目:ベートーヴェン
・合唱幻想曲 ハ短調 作品80
(ピアノ、合唱、オーケストラのための幻想曲)
・交響曲 第9番 ニ短調
 作品125 「合唱付」
 (Edition:Barenreiter)

★これが今年の神奈フィルにおける石田様見納め。勿論合唱団として共演するのも今年はこれでおしまい。来年も7月まで無いんですよね…残念。
 それはともかく、今回は私は合唱団として参加だった為、第九の1〜3楽章は全く聴く事も出来ず。バックルームにモニタは有りますが、あんなん豆ですよ。豆(涙)。 そんな訳で今回は合唱団の出番とバックルーム中心のレポートになります。悪しからず。

 GPの石田様は黒と赤のトレーナの上に赤いシャツを羽織って。シャツはなにやら幾何学模様が入っていてカッコイイ。 右耳のピアスに直径8ミリ程の水晶玉みたいなのがぶら下がってました。そう言えば最近やったらキラキラ光ると思っていたら水晶玉だったんですね〜。
 石田様はGPから結構本気の演奏だったのか(結果的に見れば本番の方がもっと凄かったのだが)、激しい演奏。弓の毛とかブチブチ切れてますけど!!GPでちょっと気を抜いていたのか入りを間違えかけて「にかっ」と笑う一面も。いつになく笑顔が素敵〜。
 現田氏は今日も革パンに黒Tシャツ。革パン何本持ってんですか?(笑)。友人は「現田先生かっこいい〜」と壊れ気味。その隣で私は「石田様カッコイイ〜」で壊れ気味だったんですが(笑)。

 さて本番。舞台上がって思ったのは「結構お客さん入ってるな〜。」でした。端のほうに空席はありましたが、殆どの席が埋っていました。ありがたい限りです。
 合唱幻想曲は小川嬢のピアノで始まって、暫くの間はピアノのみの現代音楽のような世界。この曲、前半と後半で全く違う音楽ですよね〜。ピアニストは自由にやれるから良いのかな??
 オケが入ってからはピアノとオケの掛け合いが面白い。ホルン、フルート、オーボエ、クラリネットとメロディを繋ぎ、更に1プルトップのストリングス・カルテットがメロディを繋ぐ。実はGPから思っていたのだが、今日はいつもより 合わない感じが…したんですが??(>打ち上げにいらっしゃった石田様は「実はココ間違えました」と告白してらっしゃいました。それが原因…??だけでは無いと思いましたが。私は。)何かあったのでしょうか。 それとも首席カルテットじゃ無かったのがいけなかったのか??(<激烈失礼コメント)

 第九の出番は今回は4楽章前から。現田氏の意向らしいです。
 そんな訳で合唱団は楽屋で待機。その間に事務局の方とお話したりしていました。ライブラリアンのお仕事の中身を教えてもらってびっくりしました。この話はまた今度。 そしてライブラリアンのH氏が石田様の事を「石田先生」と呼んでいてちょっとびっくり。そうか…ボウイングについて教えてもらっているんだものね。先生だよなぁ。。。「石田先生」…いい響きかも(笑)。

 4楽章の前に入ってみると既に現田氏はかなりテンションが上がっている様子。もう一振り目からすごいエネルギィが迸ってます。石田様も曲に乗ってらっしゃるみたいだし…。もしかしたら 石田様って待機の時も黙って座ってるのって辛いんじゃないのかなぁ。ついリズムに身体を預けてしまうタイプなのではないかと考察。そう言うのって、感じ良いですよね。 弾いていなくても曲に没頭しているっていい感じじゃないですか。
 演奏のほうは歌っている方も弾いている方も既に毎年お決まりと化してしまったからなのか、安定した演奏。それでも昨年よりは良い演奏だった…と思っているのですが、 如何せん出演者なので…(汗)。しかも舞台上なのでボーンとティンパニの音がダイレクトに伝わってきてかなりバランス悪いんですよね。私の所では木管がかなり大きい感じがしてテノールソロがかわいそうな感じになって 居たのですが…大丈夫だったのかしら。合唱団の男声は「ソロを盛り上げるつもりで行け」と言われたのを盛り上げるのを通り過ぎて飲みかけていましたし…。その辺のバランスが今後の課題でしょうか。と言うか、パワーの有り余る 神奈フィルの演奏について行くにはまだまだ合唱団のパワーが足りません。
 でもまあ、合唱団も昨年は80の力量で80のものを作っていた感じですが、今年は100の力量で80のものを作っていた感じで、ちょっと余裕が出来てきたかな〜?と思います。 これからも神奈フィルに、現田氏に負けないべく頑張りたいです。

※石田様バックステージ情報は2003年12月27日付けのノーマル日記にあります。















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