場所:みなとみらいホール
指揮:ハンス・マルティン・シュナイト
ピアノ:小川典子
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:
ワーグナー/ジークフリート牧歌
リスト/ピアノ協奏曲 第2番イ長調
ブルックナー/
交響曲 第7番ホ長調(ノヴァーク版)
★お久し振りです石田様!丁度22日振りですね(<何が丁度なのだ)。
久し振りの石田様はなんだか髪の毛が伸びて、茶色と黒のツートンな髪色に。それでも全部立ててる石田様。カッコ良すぎです。
そうか、下ろさなければプリンにならないし、立ててればそれも気にならないんですね。
それにしても、石田様、髪の毛黒くするおつもりなんでしょうか?最近染めてないみたいですし。金髪の石田様、結構好きなんですけどね。
まぁ、黒髪になるとどんな風になるのか見た事が無いのでそれはそれで楽しみではありますが。。。
さて、今日はシュナイト氏のブルックナー再び。石田様がお好きだと言うブルックナーを石田様の演奏で聞けるなんて、今日みなとみらいに来ていた人は幸せですね。
そして、その「好きだ」って言うのは演奏にも表れていたと思います。
始めのワーグナーはなんだか小編成。そこまで小編成ではないんですけど、並べてある椅子に対して座っている人が少なかったのでそう感じました。
木管のメロディとか、きゃらきゃらした感じがなんとなく印象に残りましたね。
リストは、シュナイト氏がピアノとコンタクトを取る為か、ピアノと指揮台の配置が見慣れない形に。シュナイト氏、狭そう(笑)。
チェロのソロがたんまりあって、低めの芳醇な響きがとても良かったです(<ピアノは?)。
さて、今日はコレを書かなければなりますまい。
本日のメイン、ブルックナーで石田様大爆発!始めから気合の入りが違ったように感じます。
冒頭は静かなトレモロ(?ビブラ?何?ピアノで言うトリルみたいなの。済みません。ただの勉強不足です)なのですが、それが、弓がキラキラ光る事でやっと右手が小刻みに動いているのがわかるくらい、
細かい動きなのです。そんな風に動いてないみたい!って思うくらい右手が細かな動きをしていたのは石田様だけ。
いつだったか、山部陽子さんのピアノを間近で見たときを思い出しました。トリルはまるで手を動かしていないように見えるのです。
手の動きがこまやかで速すぎていっそ止まっているように見える、そんな感じ。今日の石田様もそうでしたね〜。
第二楽章は、葬送音楽風のメロディ、とあったのですが、暗いだけじゃなかったりして、なんかいいなーと思いました。
この曲、「ワーグナーテューバ」なるものが使われています。オーボエの横、金管隊の前辺りに4本居ました。
見た目はユーフォニウムをちょっとチンして柔らかくして引っ張って伸ばした感じ(<どんなんじゃ!)。これが中々に柔らかい音を出して、雰囲気をまぁるくしていましたね。
そしてそして、石田様は第四楽章でスパーク(<嘘です。第一楽章からスパークしてました)。
決然としたメロディを弾く姿は勇ましくて本当にカッコイイ!ぎゅ!っと弾く所とか、すごく好きですね。アップボウよりもダウンボウの方が好きだなぁ(<何だそれ)。いや、
くっと体をねじって弾くアップボウもたまらなく格好良いんですが、その後の思い切ったダウンボウとか格好良くて好きですね。
見られているのを意識する男、石田泰尚。それでこそ舞台人の正しい姿です。音も画も極まってる演奏者なんて、完璧じゃないですか?石田様はその道をいってますよね。
後、おそらく見ている人みんなが思ったであろうと勝手に館風が考えたのは「頭振りすぎだろ?!」です。
いえ、私は批判してません。むしろそんな石田様が好きです。石田様だけです。あそこまで曲に入り込んで音楽するのは。
でも、確実にビジュアル系バンドのライブより頭振ってました(笑)。しかも早い。くらくらしたりしないんですかね?その辺は気になる所です。
と言う訳で館風的頭を振る石田様、なんてのも描いてみたりしちゃいました(笑)。
そうそう、ブルックナーの後に石田様はシュナイト氏と握手していたのですが、その表情はなんだか苦笑い。きっと拍手が早すぎた事とかを目で会話していたんでしょうね。
あれはいくらなんでも早すぎましたから(ノーマル日記参照)。
シュナイト氏もなんだかやるせない感じで棒を握ったまま譜面台に向かっていましたからねぇ。館風もあれは悔しかったです。シュナイト氏や演奏していた学団員達はもっと悔しかったんじゃないかなぁ。
観客としての自分をもう一度考え直したいなぁと思いました。はい。取りあえず、指揮者が棒下ろすまでは拍手しません。あい。
6月14日 国立音楽大学
モーツァルト・シリーズ2003「魔笛」
場所:国立音大大講堂
指揮:金 聖響
演出:栗山昌良
管弦楽:Kunitachi Philharmoniker
合唱:くにたちフィルハーモニー合唱団
チェレスタ:森内 剛
合唱・副指揮:奥村哲也・藤本潤
キャスト:
ザラストロ:矢田部一弘
タミーノ:小林祐太郎
弁者:鹿又 透
僧侶1:福山 出
僧侶2:吉見佳晃
夜の女王:齋藤路津紀
パミーナ:柳沢里穂子
侍女1:悦田比呂子
侍女2:田口由美
侍女3:沼田香奈
パパゲーノ:山下浩司
パパゲーナ:虎谷亜希子
モノスタートス:青蜻f晴
童子1:柴山晴美
童子2:瀧上美保
童子3:前田真木子
武士1:渡邉具晃
武士2:斉木健詞
曲目:オペラ<魔笛>
K.620 全2幕(原語上演・日本語字幕つき)
台本:E.シカネーダー
作曲:W.A.モーツァルト
★:学校の企画とは言え、この内容で3000円は絶対安いですね〜。と言うのが感想です。
だって、衣装やセットだってすごい凝っていて、格好いいんですよ。
正直、「魔笛」のストーリィは意味不明。と言うか「そんな事言うやつぁアタシが張っ倒しちゃる!」って
感じのセリフを吐く人が多くて。。。何と言うか、歌舞伎を見ている気分になりました。なるほど、今とは文化が違うわけね。
だからまぁ、実際館風としては音楽ばかりを楽しんだ感じです。やはりモーツァルトはどこを聞いてもモーツァルトって感じがして、面白かったです。
色んな技法を使っているのにやっぱりモーツァルトなんですよねぇ。不思議。
オーケストラはピットに居たのでよく見えず。しかも今日はオペラグラスを忘れたので後ろのほうで全体を見ていました。
やっぱり耳に残ったのは「パパパの二重唱」かなぁ。。。あの曲ってあんなに最後なんですね。全曲を聞いたのは初めてだったので、初めて知りました。
パパゲーナの衣装が、プリプリしてて可愛かったですね。一番可愛かったんじゃないかなぁ。。。(衣装はね…)膝丈っぽい膨らんだスカートで、腰の後ろに飾りがついてるんですよ。
全体的にピンクっぽい白で、フリフリしてて可愛かったです。
衣装や舞台装置が面白くて、見ていて飽きなかったです。舞台装置は手摺も何も無いのに高さ2〜3mの所に立って横滑りして舞台に入ってくるんですよね。
あれ、動いている最中はいいけど、動き始める所とか、止まる時とかは怖いんだろうなぁ。
オペラって言うのは、見るのも演るのも結構大変って事がわかりました。まぁ、自分が演る側にまわるって事は有り得ないけどね…。また見に行きたいけどなぁ。
オペラはやっぱり高いしなぁ。。。これから先こういう事でしか見に行かないかもしれないなぁ。。。んー、残念(笑)。
6月20日 ウィーンの風にのって
ヴァイオリン&トークの夕べ
場所:某大学LL教室
ヴァイオリン:気賀栄
ピアノ:松本美都子
曲目:
モーツァルト/
ヴァイオリンソナタ第25番ト長調
ドヴォルザーク/
ソナチネト長調 第一楽章
クライスラー/
「美しきロスマリン」「中国の太鼓」
「愛のよろこび」
レハール/「メリーウィドウ」より
ジーツィンスキー/
「ウィーン わが夢の街」
モンティ/チャールダーシュ
アンコール
エルガー/愛の挨拶
★場所が伏せられているのはお察しの通りうちの大学だからです(笑)。
うちの大学にある「映像言語メディアラボ」なるものの公開講座。公開講座でも生演奏を呼んで来るのは初めての取り組みらしく、先生たちはヤキモキしていた模様。
ちなみに普通に授業を行なう比較的狭いメディア教室での演奏。なんと舞台が貧弱すぎてピアノが乗せられないらしく、ピアノは電子ピアノ。これはかなりかわいそうでした。
それにしても、開演10分前までガラガラだったのですが、開演には80ほどの席がいっぱいになっていました。そうか、その前の授業が開演前10分に終わるのか。
気賀嬢は16歳で、松本嬢は19歳でウィーンに渡り、どちらもウィーン国立音大をでて同大学院修士課程修了後、国内外で演奏活動をしているらしいです。
また、二人ともピアノ三重奏フラウエン・トリオのメンバーとの事。
今回は演奏のほかにもウィーンの写真のスライドを使ってのトークも有りました。ウィーンのシュテファン大寺院やら、国立オペラ座やらの写真がでましたね。あっちは普通の町並みが
クラシカルで素敵ですねぇ。。。ほう。
さて演奏の方はと言うと、上を見てわかるようにメジャー曲ばっかり!キャッチーですねぇ(笑)。
安定した低音と力強い高音。速弾きが得意の模様です。特に良かったのは「中国の太鼓」ですね。この曲は館風も大好きなのでとても面白かったです。
トークはウィーンに留学していた時の話など。特に心に残った一言は「ウィーンに滞在した事で偉大な作曲家たちは時代は違えど同じ人間なのだと実感して、
その曲の書かれた土壌を感じる事が出来ました。」と言う一言。やっぱりいい演奏には譜面以上のことを感じ取る事が大切なんですね。