2003年演奏会日記−1月〜3月

1月1日 ★ TVK・We Love かながわ
1月9日 第25回 NECスーパータワーコンサート
1月26日★ シュナイト音楽堂シリーズvol.1@神奈川県立音楽堂
2月11日★ ほどがやクラシックコンサート@かながわアートホール
2月12日 2003東京都芸術フェスティバル@東京芸術劇場
2月15日 神奈川フィル第194回定期演奏会@MMH
2月28日★ SWEET SPRING NIGHT@紀尾井ホール
3月8日★ 神奈川フィル特別演奏会ブラームスプロジェクト@埼玉会館
3月12日 JCAA meets Jerry Goldsmith@東京芸術劇場
3月13日 ジェリー・ゴールドスミスin Japan2003@MMH
3月17日★ 保険福祉大学校歌録音@AH
3月21日 第18回 丹沢音楽祭@秦野市文化会館大ホール
3月26日 ヴィアマーレ・ファミリー・クラシックvol.2@はまぎんホール
4月3日 題名のない音楽会21公開録画@タケミツメモリアル
4月5日 ベートーヴェン<ミサ・ソレムニス>@国立音大講堂
4月10日 題名のない音楽会21公開録画@タケミツメモリアル







1月1日神奈川県 新春特別番組
 We Love かながわ


放送:テレビ神奈川
時間:午前9時30分〜10時
出演者:神奈川県知事 岡崎洋
作家・シナリオライター 山田太一
司会:塩野ひろ子
神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者による弦楽四重奏団
1stヴァイオリン:石田泰尚
2ndヴァイオリン:小宮直
ビオラ:秋山俊行
チェロ:山本裕康
曲目:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
童謡メドレー
エルガー/愛のあいさつ
★これはコンサートでは無いのですが、石田氏が出演したし。ということで(笑)。 何故か神奈フィルにお呼びがかかったテレビ番組です。神奈川特集だから当然と言えば当然か?内容は岡崎氏と山田氏と アナウンサの対談。内容は…真剣に見ていないのでよく分からない(笑)。まあ、館風は石田氏しか目にはいっていないので 仕方ないと言っちゃあ仕方無いんですけどね(笑)。冒頭と真ん中、そしてラストに演奏がサンドイッチされます。
 もっと石田氏の演奏が(つーか神奈フィルが紹介される番組だと勝手に思い込んでいた。)はいる物だと思っていた館風は内容を見てがっくり。 でも石田氏にアップで寄るし、演奏はしっかり聴けるし(演奏中に石田氏に被せて「神奈川の風景」が入ったときはどうしてくれようと思ったけど)、とりあえずガマン。 それにしてもやっぱりカッコいいわ〜。神奈フィルの首席奏者たちはカッコ良いですね。みんなすらっとした姿勢で弾いてらっしゃって、 見目も格好良いし、音も格好良い。流石首席。神奈フィルの弦楽は石田氏が入ってから音が格段に良くなったな〜と思うのですが、実際の所はどうなんでしょう? やっぱり石田氏に負けないぞ!って言う気迫は感じますよね。
 かなり唐突な組み合わせの番組でしたが、石田氏ファンとしてはそれでも嬉しいのです。


1月9日 第25回NEC
スーパータワーコンサート


場所:すみだトリフォニーホール
出演者:新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮・独奏:服部譲二
曲目
第1部
ヨハン・シュトラウスU世
 喜歌劇『こうもり』序曲
シューベルト/ポロネーズ変ロ長調
ベートーヴェン/ロマンス第2番へ長調
ブラームス
 ハンガリー舞曲第6番変ニ長調
ヨハン・シュトラウスU世
 ワルツ『ウィーン気質』
第2部
モーツァルト
 交響曲第41番ハ長調『ジュピター』
ヨハン・シュトラウスU世
 ワルツ『美しく青きドナウ』
アンコール
ヨハン・シュトラウスU世
 新ピチカート・ポルカ
 雷鳴と稲妻

★ウィーンで活躍した作曲家の曲を中心にしたウィーン風のニューイヤーコンサートの様なプログラム。 どの曲も聞いた事があるような曲ばかりでエンタテインメント性はかなり高い。
 指揮の服部氏のヴァイオリンは、ダイナミックでパワーのある演奏。ヴァイオリン弾いているときは特別オケに指示を出しているわけではないんだけど、 なんと言うか、背中で音楽を語っているのです。指揮者がいないでコンマスが音楽を作ってる、と言うとわかりやすいかな。
 服部氏は指揮自体も体中で音楽を表現していて、好感度高し。見ていて音楽が伝わってきました。それにしても、飛び跳ねるように指揮するんですよね。 曲が終った瞬間に、ぴょこんと跳ねるように指揮台から降りて、コンマスと握手。うーん、気取らない感じがとっても素敵だ。

 服部氏は曲と曲の間に解説などのフリートークを挟んだんですけど、これがまた面白いの!かなり笑わせて頂きました。
 特に印象に残ったのはアンコール前にした話で「私は観客がお金を払っていないコンサートに出るのが大好きです。」との事。何故?と思ったら、 クラシックは古来王族や貴族のステータスとして扱われてきて、今でもステータスとしてクラシックのコンサートに行く人がいる。それは、ステータスとしての ヴィトンのバックとかと一緒で、「ヴィトンのバックが明日からタダです。」とかなったら、持つ意味が無い。だから、ステータスとしてクラシックのコンサートに 行く人に取って、チケットは高くないと意味が無い。だから、お客さんがお金を払っていないコンサートって言うのは、本当にクラシック好きな人が集まっている。
 と言う理論らしいです。ほーう。なんとなく納得。お金を出しても見に行きたいって人はいるだろうとは思うけど、それも一理あるかな、と。

 全体の演奏としては、なんかどんどんテンションが上がっていった感じ。始めの方より後半の方がノリノリだった気が。。。アンコールなんてそれが最高潮で、ピチカートは弦 がとっても楽しそうで、なんかウキウキしちゃいますね。途中で鉄琴の音が聞こえたので何かと思ったら、なんと服部氏が子供用の鉄琴(鍵盤が塗り分けてあるやつです)を チンチン叩いてるんです。それが演技入っててまた面白い。 ところでポルカって全部同じに聴こえるんですけど…(爆)。
 服部氏は最後のアンコールの前に「こんなに素晴らしいオーケストラがいるのに、最後の曲は皆で弾かないと気がすまないんです」と言って更に「ちょっと五月蝿い曲ですけど」と始めたのが 雷鳴と稲妻。タイトルはホワイエに出て知ったんだけど、タイトルを見て「まんまじゃん」と思ってしまいました。とにかく曲の造りが派手で、金管もパーカッションも休みなし。大抵演奏しない部分とかが あるはずなんだけど、この曲はほとんどなし。ずーっとトロンボーンの音がしていましたよ。すご。もう最大音量!みたいな感じ。迫力の演奏でした。
 これだけのクオリティの演奏会をタダでやるって言うのはすごいです。NECにはこれからも頑張って欲しいです(笑)。



1月26日 シュナイト音楽堂シリーズ
「古典派の偉人たちvol.1」


場所:神奈川県立音楽堂
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
指揮・チェンバロ:ハンス・マルティン・シュナイト
ヴァイオリン:石田泰尚
フルート:山田恵美子
曲目:

C.P.Eバッハ
「6つのシンフォニアWq.182」から
第6番ホ長調
J.S.バッハ
ブランデンブルク協奏曲
第3番 ト長調 BWV.1048
第5番 ニ長調 BWV.1050
ハイドン
交響曲第101番ニ長調 Job.T,101「時計」
アンコール
ハイドン
交響曲第89番より
第3楽章 メヌエット

★2003年に入って初石田である(笑)。いや、厳密に言うと元旦にジルヴェスタがあったから違うんですけど。 とにかく1月としては館風にとって初の石田様のコンサートなのだ。しかもソリストとしての。

 今日の石田様はまるでNY版CATSのラム・タム・タガーのような髪形。あれで前髪がくるりん★ってしてて猫耳があったらバッチリタガーである。 もちろん館風はラム・タム・タガーが大好きだ(<関係ない)。とにかく前面がばりっと立っていて(しかしよくよく見てるとふわふわ揺れていたので ハードスプレーで立てているわけではないらしい。柔らかめ。)、後ろはキリっと撫で付けている。横の流し方が益々タガー(<しつこい)。
 なんか、いつも髪の毛を立てているよりもずっと長い状態で立てている。もしかして切らなかったのかな?その割にはジルヴェスタよりずっと金色なんですけど。。。 もしかしてライトの加減だろうか。確かに舞台照明は髪の毛が明るく見える傾向にあるし。でも、前に見たのも舞台照明の下だったんだから、同じように見えるはずだよね?(笑)。
 本当の所、どうなのでしょう?>石田様(笑)。
 スーツはダブルでいつぞやのサイケデリックな幾何学模様の入ったモノクロツートンネクタイ。石田様に似合っていてとても好きです。ハンカチは赤で、その脇にちょこんと小さいヴァイオリン型のクリップが留めてありました。今日は1つ。

 さて、演奏の方に入りましょう。
 今日は石田様ファンも多く、石田様が舞台へ登場すると拍手が。いつもこうだといいですね〜。
 「6つのシンフォニア」は小編成で、チェンバロが真ん中にドドン!と構え、その周りに他の楽器が取り囲むように配置されています。館風の席からは石田様がバッチリ★。しかし、残念な事に 第2Vnの小宮氏が見えにゃい。。。石田様との連係プレーを注目していただけに、ちょっと残念。と言うわけでこれは石田様に専念(笑)。こういう古典派はボーイングが忙しくていいですね。 石田氏盛り上がりまくり。ヴァイオリンが無かったらライヴ会場にいるんじゃないかってくらいの頭の振り方。もう曲に入っちゃってます。オッケーです。

 ブランデンブルクの第3番はもっと人数が減って、石田様の隣に小宮氏が。しかもスタンディング!!!ヴァイオリンが3人にビオラが3人にチェロが3人に弦バスが1人、でいいのかな? あ、それでチェンバロね。うっひゃー。チェロ以外は皆スタンディングで演奏。
 やっぱり立って演奏すると個性が出ますね。石田様と小宮氏はポイント、ポイントになる所の動きがピタ!とはまって、見ていて気持ち良いです。 ヴィオラの秋山氏も終始笑顔でよかったですね〜。
 それと、アンサンブル的な人数なので、一人一人の演奏が光る! 個人個人が音楽をしようって姿勢がぶつかり合って、素晴らしい演奏でした。
 石田様がメロディを引き渡す時に、小宮氏の方を見るんですよ。それで「にっ」って笑いあってメロディを引き継いでゆく。それはチェロに引き継がれるまで続いて、見ていて心地よい。一緒に演奏をしているような気分になっていました。 やっぱり音楽を楽しむ時は演奏者と一緒になって音楽しないと損ですよね!

 第5番はそれまでセンターにお尻を向けて置いてあったチェンバロが左に鍵盤を向けて置いて、その後ろにアンサンブル用の椅子。 そしてチェンバロの前に2枚の譜面台。もしかして石田様と山田嬢はスタンディングですか?
 ビンゴ!と言うわけで、ソリストの2人はチェンバロの前に。石田様が左で山田嬢が右。石田様の譜面台が少々低めに設定されていて、先ほどは見えなかった左手がバッチリ!良かった〜。これもファンサービス?(笑)。
 石田様は他のソリスト2人と掛け合いつつの演奏。第2楽章がなんだか緊張したような感じがしたんですけど、気のせいですかね?第3楽章になってバックのアンサンブルが厚くなったらふっと柔らかい感じに変わったのですが。

 演奏の後シュナイト氏と2人が握手したのですが、レディファーストで、と言う事で山田嬢から。でも石田様と譜面台の間から握手したので、石田様はのけぞってました。 石田様も困った表情。チェンバロとシュナイト氏の腕に挟まれてました(笑)。

 「時計」はあまり聴いた事無いな〜と思っていたのですが、有名な曲でしたね(汗)。この演奏会はどれもどこかで聞いた覚えが。。。って曲ばかりですものね。そういう選曲も ファンを喜ばせますよね〜。
 ちなみにこの曲は管楽器も入って結構な編成。まあ、小編成には変わりありませんが。ティンパニも入って結構派手。残念な事に今回も平尾っちの出番は無し。そうか。古典派の曲で打楽器はあんまり入らないよなあ。
 石田様はなんだかソロでやるよりアンサンブルとかオケの中で弾いた方が好きみたい?いや、ソロの時より楽しそうなんですよ。表情が。ソリストの時は 心なしか口がへの字だったりして。。。うーん?。アンサンブルとかだと他の人との掛け合いとかが楽しめるからでしょうか?まあ、ソリストはすっごい責任重大ですからね。 それはそれで大変なんでしょうが。

 このシリーズはどうやらかなり気合を入れているらしく、各パートの首席奏者が勢ぞろいしています。これは石田様が出なくても(いや、石田様はソロコンマスだから絶対出るんですけど)見に行くべきです。 いや、言い方を変えましょう。石田様ファンじゃなくても・見に行った方が良いです。
 そう言えば、親子連れで来ている人がいましたね。小さい頃から良い音楽に触れられて、あの子どもたちは本当に幸せ者です。
 しかもシュナイト氏がそのちっちゃい子ども2人に手を振るんですよ!入退場の際に。で、その仕草に会場も笑いで満たされて、あったかーい感じでした。
 ある時その2人に手を振ったシュナイト氏を見て石田様が?と首をかしげてシュナイト氏の視線を追って、子どもを見つけて石田様もにんまり。いやー。癒されますね(<何に。。。?)

 それにしてもシュナイト氏サービス精神満載すぎ!いや、好きだけど!(笑)。
 アンコールで出てきたシュナイト氏、通路にはみ出ていた石田様の足に気付いた模様で、石田様の肩に手を置いて、石田様が振り返るとやわーく石田様の足を踏む。甘踏み?(笑)。出すぎ、って事なんでしょうか?(笑)。
 更に出てきたときに、弓を振って足をパタパタさせて拍手(の代わり)をしていた石田様の足の下に足を突っ込む。石田様はシュナイト氏がそばまで来ていたのに気付いていなかった模様で、シュナイト氏の足を思いっきり踏んでしまいました(笑)。 シュナイト氏、悪戯心ありすぎです。素敵★

ともかくこのシリーズは演奏が良い。石田様ファンじゃなくても大満足な内容。
 帰り道、後ろを歩いていた奥様の会話。
 「神奈フィルなんて、って思ってお付き合いのつもりで来たんですけどね、演奏聴いたら結構いいじゃないですか。これならこれからも聴きに来ようかしら。」
 神奈フィルだって結構良い演奏するんですよ!注目して下さいな!石田様がソロコンマスになってから弦楽器のレベル、ぐんと上がったでしょ?(<実はそれまでの神奈フィルの弦をよく知らないのだが、 石田様がソロコンマスになった当初、石田様の音だけが上手すぎて浮いていた)。これからも石田様効果は期待できるんで、是非とも聞きに来て欲しいなあと思う限り。これからも神奈フィルを宜しく!(ってお前は神奈フィルの回しもんか!笑)

 は。なんか盛り上がりすぎですな〜自分。久々の石田様のコンサートだったので盛り上がってしまった。。。
 でもこれくらい盛り上がるほど石田氏(の演奏)が好きって事で(苦笑)。



2月11日
 ほどがやクラシックコンサート


場所:かながわアートホール
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
指揮:平井秀明
ヴァイオリン:石田泰尚
曲目

メンデルスゾーン
序曲「フィンガルの洞窟」 作品26
サラサーテ
ツィゴイネルワイゼン 作品20
ベートーヴェン
交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
アンコール シュトラウス
ピチカート・ポルカ

★アートホールでコンサートを聴くのは初めて。いつもリハをやっている所だけど、どう言う聴こえ方をするのかちょっと楽しみだった。

 メンデルスゾーンの曲は、コンマスの席に石田氏がいない事が石田ファンをパニックに陥らせた(笑)。私の頭の中には一瞬「まさかソロだけ弾いて 後は出ないんじゃあ・・・」と言う思考がよぎる。隣の奥さん2人は「ねえっ!石田君いないわよっ!」と興奮気味。そんなこんなで曲が始まる。
 館風の座った位置はセンターだったので、ティンパニの藤本氏が指揮者の影になってしまい、カケラしか見えず。ちょっと残念。でもコンマス席が良く見えるので文句は言えません。
 この曲は初めて聴いたのだけれど、不思議な曲でした。幻想的って言うのだろうか。

 それよりもびっくりしたのは、チェロのハプニングでしょう。弾いているうちに1プルの女性の弓がバサっと外れたのです。 たまたまそのシーンを目撃してしまい、ど、どうするんだろう、と思っていたら隣の山本氏がひょいと弓を交換し、それを更に後ろの人と交換。最終的に一番後ろの方が外れた弓を持って一時退場。
 何かのCMで弦が切れたヴァイオリンをどんどん後ろの人に回していくのを観た事があったけど、本当なんですね〜。 こんなのを見たのは初めて。なんか、珍しいものを見た感じ(笑)。

 サラサーテはとうとう石田氏登場。1stヴァイオリンが一度退場して椅子が下げられます。 指揮台の脇にスペースが。おお。スタンディングですね!石田氏のスタンディング演奏は見ていてもカッコいいので大好きです。
 石田氏が登場すると、心なしか(いや、絶対)それまでよりも拍手が大きい。みなさま、ステキです。石田氏ファンはみんな保土ヶ谷在住なんでしょうか(笑)。

 最初の一音を石田氏が弾いた瞬間、ピッと演奏が締まったんですよね。石田パワー全開です。
 ツィゴイネルワイゼンは速弾きあり、情緒的メロディありのバラエティの富んだ曲。その両方のそれぞれの特徴を最大限に引き出しての演奏。
 とにかく、すごいのだ。もう、うまい、以上何も言えません。こっちははじめっから最後までドキドキしっぱなし。

 石田氏の演奏で私が好きなのは、高音部。ヒステリックになりがちなのに、とっても優しい音がするんですよ。どんなに高くなっても落ち着いて優しい。 いや、石田氏の演奏は全体を通してとっても優しいのですが。
 正確な演奏と安定したピッチ、って言うのは当たり前なのですが、それ以上の何かを伝えてくる演奏でした。その何かは受け取る人それぞれだと思うのだけれど、 石田氏の発する「音楽」はきっと聴衆に届いたと思う。

 毎回思うのだが、石田氏は見せ方が上手い。コンサートと言う形式で演奏を聴く以上、聴覚以上に視覚の影響はすごいと思うんですよね。 そして、石田氏はそれを知っている。聴衆が何を見たいのか(何を期待しているのか)、も知っている。 それを意識して演奏しているわけだから、館風みたいなファンにはもうツボなわけです。
 今日の演奏では速弾きの部分は演出過剰にならないように気が遣われていたし、感傷的なメロディは 表情も一緒に変化して、微妙な音楽を伝えるのをサポート。
 でも、その向うになんか嬉しそうな石田氏が見えるのですよ。物悲しいメロディを弾いている表情のはずなのになんだか とっても楽しそう。楽しんで弾いているのが演奏から伝わってくるんですね。

 ツィゴイネルワイゼンが終了した時に、石田氏はなんだか嬉しそうな笑顔を見せて、パッと派手にヴァイオリンを回しました。 先日のトリオ・アパッショナートなんて比じゃないくらいに回ってました。おそらく石田氏自身でも納得の行く演奏が出来たのでしょう。 観客は大満足ですよ。本当に。こんなにいい演奏が聴けるなんて、感激です。

 聴衆の拍手に応えて何度か引っ込んだ石田氏が登場するのだけれど、その表情がなんだか恥ずかしそうな、嬉しそうな、微妙な表情。 ま、これだけ「石田氏ファンです!」みたいな人がいっぱいいるところに出てくるのは恥ずかしいかもしれないけど(笑)。
 そう言えば、パーカッションの平尾氏が石田氏に盛大な拍手(頭の上で拍手でした)を贈っていました。 平尾氏は正直ですからね。演奏のクオリティはやっぱり高かったのでしょう(館風は素人なんで・・・)。

 休憩の後の「英雄」は館風が懸念していたような事は無く(笑)石田氏がコンマス席へ。いつも通り真っ先に出てきます。 休憩後は一番に出るぞ!みたいなのがあるんでしょうか。なんだろう?(笑)。
 おっと、シャツとネクタイが替わってますね。クロスタイから例の派手なツートンネクタイに。昼間の演奏会ですからダブルのスーツでした。 左胸に金色のヴァイオリンが2本付いています。ハンカチはもちろん赤。

 「英雄」はコンマスらしいハデハデ!な弾き方。初っ端から立ち上がり気味の激しい演奏。 ああいう盛り上がりの激しい曲は好きなのでしょうか。もう50分間乗りまくり。2楽章の葬送行進曲が とても印象的でした。楽章ごとの曲のイメージが明確にあった演奏だったと思います。

 アンコールはシュトラウス兄弟によって仲良く作曲された(<平井氏談)ピチカートポルカ。
 弓を置いての演奏。なんか、石田氏のピチカートって、他の人と違いません?石田氏の方が弾き方がカッコいいんですけど?どうなのだろう。。。
 人差し指で弾いていたかと思うと親指だけで弾いたりとか、多少音色に違いがあるみたいですが、そこまでわかりません(爆)。
 平井氏は、途中で鳴ったトライアングル(?)の音に「何処何処?!」って表情で周りを見回す。ちなみに館風は始めその仕草に気付かず、 石田氏が下を向いて笑いをかみ殺した事で気付きました(爆)。もう、平井氏ったらお茶目さんですね。楽団員わらかしてどうすんですか。 ま、もちろん聴衆も楽しみましたけど。
 ピチカートポルカは可愛らしくていいですね〜。ただ、惜しむらくは最後の演奏なのに、舞台上の全員が参加できない事ですかね。

 それにしても本日は石田氏がとても素晴らしい演奏でした。益々ファンになってしまいそうです(<これ以上どうやって?・笑)



































2月12日 
2003都民芸術フェスティバル
 オーケストラシリーズ


場所:東京芸術劇場
管弦楽:東京都交響楽団
指揮:ルドルフ・バルシャイ
ヴァイオリン:矢部達哉
曲目

ウェーバー
序曲「幽霊の支配者」 作品27
ストラヴィンスキー
バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」
メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
チャイコフスキー
幻想序曲「ロメオとジュリエット」
アンコール
チャイコフスキー
アンダンテ・カンタービレ

★始めの「幽霊の支配者」はとても面白い曲だった。うーん。知らない曲に出会うたびに色んな音楽を知りたいなあと 思いますねえ。

 メンデルスゾーンの協奏曲のソリストの矢部達哉氏は流石の迫力。力強い演奏で会場を圧倒しました。

 ちなみに、館風が一番気に入ったのはアンコールのアンダンテ・カンタービレ。またしても弦楽だけの演奏で、 柔らかく、軽い穏やかな演奏。こういう音の方が自分は好みなのかも。

 しかし、前日の演奏に頭をヤラレている館風は満足できず(激爆)。うーん。いい演奏はいい演奏でしたが、まあ、この辺は好みの問題でしょう。 仕方ありません。館風はあくまで「石田ファン」ですから(笑)。


2月15日
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 第194回定期演奏会


場所:みなとみらいホール
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
指揮:岩城宏之
ソプラノ:澤畑恵美
曲目
芥川也寸志
 交響管弦楽のための音楽
團伊玖磨
 オペラ「夕鶴」より
 あたしの大事な与ひょう
 さよなら
黛 敏郎
 曼荼羅交響曲
ムソルグスキー
 組曲「展覧会の絵」

アンコール
チャイコフスキー
 くるみ割り人形より 「花のワルツ」

★今回は2002年度最後の定期演奏会。最後くらいは行かなきゃ駄目かなーと思って直前にチケット取りました。 あー、2003年度からは定期会員になる事にしましたのでこんな事もなくなるかと(笑)。
 で、定期演奏会は大抵石田氏ですよ、と言うS氏の言葉にそそのかされて(笑)石田氏だといいな〜と思いつつ会場へ。 残念、本日は尾花氏がコンマスのようです。あ、パンフに神奈フィル合唱団の紹介文が載ってる〜。 あは、テノール・バスが重点的に団員募集だって。少ないからねぇ。

 今日のプログラムはもう「現代音楽万歳!」みたいな感じ。
 日本人曲の中では芥川也寸志の曲が好きだったかな。もう大・迫・力!って感じで、もう、楽しかったのです。
 何と言うか、芥川<團<黛、と段々と現代音楽度(なんてもんがあるのかどうか知らんが)が上がっていくんですよ。ステキです。

 曼荼羅はホント、面白い曲で、真ん中にピアノとハープとチェレスタ(?)が配置されて、両サイドに弦楽が広がる感じで、左右にコンバスが 分かれて配置されていました。そう言えばチェロも二つに分かれていましたね。上手側に金管、下手側に木管が広がっていました。 これ、何か音響効果を狙っての事だと思われるのですが、パンフはその事に全く触れておらず、真意はわからず。なんでだー。
 曲自体も全体から現代音楽のオーラを出しているような大胆な構成で、迫力の演奏。パーカッションの面々がとっても楽しそうに演奏していたのが 印象的でした。

 「展覧会の絵」は、プロムナードの部分は知っているけど、肝心の絵の音楽は全く知らなかった事に気付いた。 絵のタイトルと曲のイメージや雰囲気が上手く合っている曲ですね。
 それにしても今日の演奏はかなり良かったと思います。いや、館風は神奈フィル大好きだから贔屓しちゃってるかもしれないけど、それでも良い演奏だったと言えると思います。いえ、言い切ります★

 アンコールはチャイコフスキーのくるみ割り人形から「花のワルツ」。
 きゃー。やっぱりこういうスタンダードナンバはいいですねぇ。手に馴染んでると言うか、安心して聞けますねえ。

 で。
 ちょっと確信を持っては言えないのだけれど、今日のコンバスの7人目って、青江宏明氏ではないだろうか。
 えーっと、青江氏(って言うと違う「青江」が出てきちゃうなあ・・・笑)は館風が高校時代合唱部の定期演奏会で弦楽付きの曲をやったときに コンバス弾きに来てくれた人なんですよ。で、その特徴的な弾き方が今日のコンバスの7人目の方とそっくり。7人目で一番後ろにいて お顔が中々見えなかったので絶対そうだとは言い切れないのですが、あの特徴的な弾き方はきっと青江氏。おそらく 助っ人ですが、こんな所で弾くようになったのですねぇ。なんか感慨深いなぁ。。。



2月28日
 羽田健太郎の室内楽
 1 Sweet Spring Night


場所:紀尾井ホール
出演者:Trio Appassionato
 1  羽田健太郎(pf.)
 1  石田泰尚(Vn.)
 1  村井 將(Vc.)
曲目:
★第1部
シューマン
 ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調Op.63
ストラヴィンスキー
 イタリア組曲より(チェロ&ピアノ版)
ピアソラ
 受胎告知のミロンガ
★第2部
クライスラー(ラフマニノフ編曲)
 愛の悲しみ
メンデルスゾーン
 ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調Op.49
★アンコール
ショパン/別れの曲
羽田健太郎/風子のラーメン

★久々のコンサート。しかし今日のコンサートプログラムは石田様よりも村井氏がメイン。よって 聴いた後も「もっと石田様の演奏を聞きたかった」と言う気持ちでいっぱいに。。。(爆)。
 しかし、ピアノ三重奏曲を2曲聞けたのだし、まぁ良いとするか。

 本日の石田様は髪の毛を切って短めの髪をパリっと立ててらっしゃいました。色はブロンズって感じかな? タキシードはいつも通りで、カマーバンドは黒。ネクタイは白だったので久々の組み合わせ?そう言えば羽田氏のハンカチが第1部と第2部で変わっていたのは何故?(笑)。 石田様のハンカチは良く見えず。いや、遠いからわかりませんて(笑)。
 今回は音重視の席取りでしたのでめちゃめちゃいい音で鑑賞する事が出来ました。音が降ってくるんですよー。最高でした。

 シューマンのピアノトリオはいつもよりギシギシした感じの音。やっぱりトリオはこうでなくっちゃ。勿論石田様が得意な泣きはいつも通り泣かせる音をしっかり鳴らして。 この使い分けと言うかギャップが曲を面白くするんですよ〜。3人の音楽が絡み合って紡ぎだされる音楽の多彩さに圧倒されました。

 ストラヴィンスキーとピアソラはやっぱり羽田氏が迫力で圧倒。村井氏はピアソラが一番楽しそうでしたね。やっぱり三度のメシよりピアソラが好き★と言うのは本当なんでしょうか(笑)。

 クライスラーはヴァイオリンの名曲をピアノアレンジで。石田ファンの館風的には「わざわざピアノ版じゃなくても・・・」と思う限り。いいじゃん。石田様に弾かせてよ(笑)。
 それはともかく、なんというか、やっぱりラフマニノフ編曲だな、って言う編曲で、超絶技巧のオンパレード。それでも羽田氏の手が鍵盤の上を滑るように転がるように動くだけで信じられないほどの音が紡ぎだされる。 羽田氏ってやっぱりすごいんだなぁ。。。(<今更再確認)

 そして本日のメイン!メンデルスゾーン!くぅう。これを楽しみにしてきたんですよぅ。
 なんだか石田様の音がシューマンと違う?こちらの方が柔らかい音になっていた気がしました。聴かせるメロディが多いからでしょうか。
 石田様と村井氏が肝々でコンタクトを取り合う様が、とっても素敵なんですよ。石田様は左手をぐいっと下げて、身体ごと村井氏の方へ傾けてとっても積極的。 村井氏は(つってもあんま見てないんだけど)ちらり、と顔を向けて確認。クールです。意外です。そして羽田氏は時折前の2人へ余裕の表情で顔を向けます。 さすが最年長(笑)。余裕綽々です。ちなみに石田様30歳、村井氏34歳、羽田氏54歳らしいです。
 何楽章だか忘れたのだけれど、ピチカートがとってもステキでした。いつもゆったりとピチカートを弾く石田様ですが、今回は曲の関係もあって クールな指捌き。指版の上で左手がクリアに動いて、右手は弓を持ったまま弦を弾いていくのですが、それがまた綺麗。ほんの1フレーズしか無かったのですが、 なんか妙に印象的だったので。。。今日は華麗って言うよりも迫力の演奏が多かったからかな?いや、迫力の演奏もめちゃめちゃ格好良いんですけどね。
 演奏終了後には会場内から「ブラボー!」の声。そうでしょうそうでしょう。今日の演奏は良かったよねぇ。いつかブラボーって声をかけられるようになりたいなぁ。

 アンコール2曲は羽田氏がソロで。良かったんだけど、良かったんだけど・・・!!!
 やっぱり石田様と村井氏にも参加してほしいですよねぇ。軽い曲でいいんで。そりゃ忙しい三人ですからあと1曲増やすって言うのが大変だとは思うんですけどね。 ま、これは我儘ってもんでしょう。

 やっぱりこういう風な少人数アンサンブルはいいですね。音が少ないから石田様の演奏を思う存分聴けるし(笑)。 それに石田様、ピンで弾いてる時の方が妙に活き活きしてるし。次の少人数編成はいつだろう?今から楽しみデス。



















3月8日 ブラームス・プロV


場所:埼玉会館
指揮:現田茂夫
pf:園田高弘
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:ブラームス
 1 交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
 1 ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83
アンコール ワルツ(pf)

★これは彩の国ブラームス(管弦楽)・プロジェクトの一環で、その名の通りオール・ブラームスプログラム。
 えーと、行こうと決めた時にビラは無かったので予習無し!(爆)。結構聞きやすい曲だったので予習ナシでも十分楽しめました。

 交響曲の方は、もう、第1楽章の石田様と現田氏の大暴れが印象的でした。始め、石田様がちょっとスパークして来たかな?って所で、 現田先生大爆発!(笑)。あの指揮でよく演奏できるなあ(笑)。現田先生、あからさまに動き変な所ありましたが・・・いいんでしょうか??(笑) 館風あれで歌えって言われたら絶対ムリ!(笑)これぞ現田先生と神奈フィルのコンビネーションの成せる 技って事でしょうか。ああ、もしかしたら石田様が現田先生の意思をピピッと受け取って皆に伝えてるのかもね(笑)。
 で、現田先生が大暴れすると石田様も負けじと大暴れ!いつになく激しい演奏でした。おかげで後ろの楽章とのギャップが面白かったですけどね(笑)。
 2楽章の切ないメロディもいいですが、3楽章の悲しいんだか明るいんだか良く分からないような(苦笑)メロディが好きですね。 低い弦楽器とピアノの主旋律に対してオブリガードのようなヴァイオリンが素敵でした。ああいう対旋律みたいなのが好きなんですよね。 主役より脇役が好き、みたいな。その割りに好きな演奏家は石田様ですが・・・(だって石田様って主役意外有りえないでしょ?)。

 ピアノ協奏曲の方は、今回センター寄りに席を取ったので、園田氏の手もバッチリ★転がるように滑る手から生み出されるトリルが凄かったです。 ほとんど動いていないように見えるのに音が絶える事無く生み出されるんですよ!それがもう、さりげない感じでとってもカッコイイのです。
 ピアノ協奏曲のチューニングはピアノのピッチに合わせる為に(…だと思う。442?かな?)始めに石田様がオーボエの方を向きつつピアノのAを弾く。 うーん。石田様、ピアノ弾いても絵になるなぁ…。で、オーボエがピアノに合わせると石田様もヴァイオリンでチューニング。その後はいつもと同じ。 関係ないが、石田様、ピアノ弾いたらめちゃめちゃカッコいいんだろうなぁ…。あ、でも音感壊れそうですよね。ヴァイオリニストがピアノ弾いたりすると。
 3楽章のチェロ独奏は、もちろん首席の山本氏。めっちゃ音がシブイ!カッコイイ!あのチェロは最高でした。ホントに!もしかしたら今日のナンバーワンかも。。。 心なしか拍手が一番大きかった気もしますし・・・(なにより石田様が足付きで拍手してましたから!) こうなると俄然次のシュナイト音楽堂シリーズが楽しみになってくる所です。来月が楽しみデス。
 第3楽章から第4楽章へは間髪入れず。ヴァイオリンパート冒頭の石田様のパフォーマンスが可愛いですね。動きが可愛いんですよ。きびきび弾いてる感じ。
 石田様の弾き方って、なんか他の人とちょっと違って、弓のお尻が円を描くように滑らかーに動くのですが、この時はストップモーションを交えていつもと ちょっと印象が違いました。なんか音の響き方もちょっと違う?うーん。そこまでは分からん。しかし、演出効果はあったと思います。 曲の感じによく合ってましたから。

 そう言えば今日の石田様は2回ほど千切れた弓の毛をむしってました。そんなに力を入れてないような流れるような動作でぷちっと。 やっぱり手が綺麗ですね〜(<何処を見てるんだ)。

 ブラームスってあまりしっかり聞いた事が無かったのだけど、かなり聞きやすいんじゃないかなーと言う印象を受けました。 なんか、親しみやすいメロディが多いんですよ。ふーん。色々勉強になるなぁ。







3月12日 JCAA meets
 Jerry Goldsmith


場所:東京芸術劇場
指揮:チャールズ・フォックス/服部克久/小六禮次郎/ボブ佐久間/宮川彬良
司会:ヒロコ・グレース
トランペット:エリック宮城
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:第1部
自由の大地(作曲・指揮:服部克久)
オーケストラの森(作曲・指揮:宮川彬良)
カット・トゥ・ザ・チェイス
(作曲・指揮:チャールズ・フォックス)
交響組曲「SAKURA」(作曲・指揮:ボブ佐久間)
オーロラの下で(作曲・指揮:小六禮次郎)
第2部(指揮はすべてチャールズ・フォックス)
2001年9月11日(作曲:ジェリー・ゴールドスミス)
『スター・トレック』より《組曲》
(作曲:ジェリー・ゴールドスミス)
アンコール
やさしく愛して(作曲:チャールズ・フォックス)

★ジェリー・ゴールドスミス急病により、指揮者交替でチャールズ・フォックス。 と言う訳で当初入る予定のなかったチャールズ・フォックスの曲が追加されました。
 それぞれの指揮者が自分の曲を思いのままに振る、と言う企画はかなりナイスだと思います。 やっぱ作曲者以上の理解って難しいと思いますし。

 服部氏はJCAA会長らしく、ソツない演奏。いつもの黒詰襟で淡々と。分かりやすい音楽と言う印象だったなぁ。
 パーカスに平尾氏がいない?!って思ってよく見るとピアノの脇にドラムセットがあってそこに座っているではありませんか★ 良かった〜久々に見た気がする(笑)。
 で、ドラムセットの脇にベースがいたのですが、あれ?あの人、神奈フィルのコンバスの人ではないの?よくよく見ると後の曲で舞台裏を通って コンバスの所に戻っていました。あ、そう言えばあの人、バンドやってからコンバス始めたってHPに書いてあったような・・・(<記憶曖昧。。。)。

 宮川氏は、オーケストラを森に仕立てて書いたと言う曲でした。小動物を表現したフルートがめちゃめちゃ可愛いのです。
 でも、インパクトが一番強いのは宮川氏本人ですよ…。だって、髪の毛がおかっぱ前分けヒカルの碁ですよ?!(笑)。ヒカルの碁ってのは、前髪の一部だけ金髪で後黒髪って言う 髪形を指します(笑)。振ってる最中、金髪と黒髪が混ざり合ってすごい事になってました。面白かったのでオッケーです(笑)。

 フォックス氏の曲は、映画音楽のサントラで追いかけっこの所ばかりを集めたメドレー。ちょっとせわしない感じの、運動会みたいな気分になりました(笑)。

 佐久間氏は、これぞ現代音楽!って感じで、和と不協和音満載。でもあまり汚い音はしなかったと思う。結構綺麗に当たる音ばかり書いてあったのかな。 この演奏会用に特別に編集した版らしいです。ちょっと得した気分。

 小六氏は、落ち着いた演奏で、じっくり聞けました。重厚な音楽が寒さを感じさせました。

 第2部のジェリーの曲は、2001の方は、聞いた事がある人が少なかったのか、そこで曲が終り、と言うのが分かり辛く、 会場が拍手し損ねる、と言う事態が発生。曲が終ったと知った時には司会が出てきていました。あう。 原因としては、意外にも短い曲だった、と言うのが挙げられるでしょう。それにしてもどうして拍手が起こらなかったのか…結構謎です。
 スター・トレックは最近なんか公式ガイドブックが出るとかでCMでよく流れていますよね。おお、聞いたことあるし、とか思って聞きました。

 アンコールはネスカフェです(笑)。ネスカフェのCMでよく聴くあれです。
 初めてオケで聞いたんだけど、うーん。。。どこまでがメロディかわかり難いです…(爆)。音がかなり厚いからでしょうね。 後、メロディラインはもっと主張してもいいと思います。ええ。

 明日の演奏会は館風は演奏する側なので、あまり色々書けないと思うので、今日いっぱい書いて見ました(笑)。 でも、明日のプログラムはオール・ジェリー・ゴールドスミス・プログラムなんですよね。。。つまり、今日と明日は全く違う、と(笑)。 明日もお楽しみに〜


3月13日 ジェリー・ゴールドスミス 
 1  in JAPAN 2003


場所:みなとみらいホール 大ホール
指揮:チャールズ・フォックス
ソプラノ:サイ・イエングアン
司会:ヒロコ・グレース
トランペット:エリック宮城
合唱:神奈川フィル合唱団
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:作曲:ジェリー・ゴールドスミス
第1部
『ネメシス/S.T.X』
 『スター・トレック』ファンファーレ作曲:アレクサンダー・カレッジ
『ラストキャッスル』より《組曲》
『トータル・フィアーズ』より《作戦》
『いれずみの男』より《メイン・タイトル》
『オーメン』
第2部
映画主題曲メドレー
『パットン大戦車軍団』より《組曲》
『ザ・ワイルド』より《メイン・タイトル》《フィナーレ》
『ソリアン・オーバー・カリフォルニア』
 (ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーより)

★今回は神奈フィル合唱団の出番有り。しかし、1部だけ、と言う事なので、2部は御役御免で 聴くことは出来ず(涙)。そんなわけで、今回の感想は合唱団から見た第1部、と言う形になります。

 1曲目から派手〜な曲で、聴衆の気持をバッチリゲット!って感じで、大編成のオケが暴れまくり。 とりあえず、第2部が聞けなかったのは始め2曲派手な曲が聞けたのでよしとします(笑)。

 『トータル・フィアーズ』ではサイ嬢の美声が光りましたね。トゥーランドットの時よりいい感じだったな〜と 思ったのは私だけでしょうか。『いれずみの男』のソプラノ・ソロは、なんかあれ、歌うの大変そうな曲でしたね。 なんか現代音楽って言うか。。。流石ソリスト。きっちり歌いこなしてますからね〜。

 第1部のラストは『オーメン』。合唱団の出番はこれで終りなので張り切っていきます(笑)。 始めの不協和音とか、中々良い滑り出しをしたものの…。
 合唱団がかなり危うい部分があったのですが、そこはオケに助けられてなんとか持ち直し。尾花氏が必死に背中でオケに指示出してました。 あれを見て館風は「ここかっ!」っとかなり必死に入った記憶があります(笑)。尾花氏、流石です。凄いです。ありがとう!えっと、 見に来ていた人と神奈フィル関係者はココを読まないようにして下さい(笑)。
 でも聴きに来ていた人に聞いたところ、合唱団が落ちたのとか、色々気付かなかったらしいんで、良いと思います(笑)。 ええ、実際合唱団、頑張ったと思いますよ!ホント、オケも合唱団も頑張りましたって!(笑)。

 そんな訳でいつもと趣が違う日記になってしまいましたが…。


3月17日 保健福祉大学校歌録音


場所:かながわアートホール
曲目:保健福祉大学校歌
 作曲:一柳慧
 作詞:大岡信
指揮:藤野浩一
管弦楽:神奈川フィルハーモニ―管弦楽団

★これは、本来ならノーマル日記行きだったのだが、あえてこちらで書かせていただく。
 え、何かって?コンマスが石田様だったんですよ!これ!もう、わけがわかりません。何故にこの 仕事に御大が出てきたのでしょうか?曲が一柳氏だったからか?もうこれは事務方の館風へのサーヴィスとしか思えません(笑←注:勿論冗談です。思ってません。)
 そんなこんなで、AHに入る40mも前から「もしやあの青くて茶髪なのは石田様?!」と気付き、 勝手に心臓バクバクさせていた館風ですが、今日は合唱団としてのお仕事もきちんとこなします。

 この保健福祉大学と言うのは今度できる大学らしく、それを神奈フィルに弾いてもらって、歌も合唱団に、と言う事らしい。 中々粋な事しますね。こういうお仕事があるのは合唱団員としても嬉しい限りです。

 そして!念願の藤野先生と御対面!丁度2年ぶりになるでしょうか?嬉しくて、相方は舞い上がってました。 館風は思い余って(笑)手を振ってしまい、そうしたらなんと!藤野先生は気さくに声をかけてくれるじゃないですか!やっぱいい人だ〜(嬉) おかげで相方は藤野先生に覚えてもらえたっぽいし、手も振ってみるもんですね(笑)。

 お仕事は1回合唱だけで歌って、その後合わせ。いきなり録音開始です。 藤野先生は「○○の所がちょっと低いから高めにね。」と注意した次の合せでは、律儀にその所に来ると手でOKの形を作るのです。 きちんと聴いていてくれると言う安心感が歌いやすかったです。

 それにしても、石田様が出張ってくるって知ってたら、気合入れて服も選んだし、化粧もしたのに。。。 普段着すっぴんだったよ。。。(涙)。まあ別にどーせ見てないからどうでもいいんですけど(笑)。

 今日の石田様は短めの髪の毛をババッと立てて、エネルギッシュ。青と黒で切り替えの効いたトレーナに、いつも通りの黒ジャージでした。 きっとこれは仕事着って決めてるんですね。
 今日休憩時間の石田様は絶えず煙草を吸っていたと思うんですが、演奏直前にはガムかんでるんですよね。。。いや、勿論演奏する直前に出してるんですけど。 問題は(<別に問題でもなんでもない)「いつガムを口に入れたのか?」って事で(笑)。
 それにしても石田様、煙草吸いすぎです。健康には気をつけて下さいね。(<超絶おせっかい)


3月21日 第18回 丹沢音楽祭


場所:秦野市文化会館
指揮:堀 俊輔
ソプラノ:澤畑恵美
テノール:五郎部俊朗
バリトン:多田羅迪夫
チェンバロ:藤井美紀
管弦楽:神奈川フィルハーモニ―管弦楽団
合唱:丹沢音楽祭『四季』合唱団
曲目:第1部
丹沢讃歌
 作詞/森一歩 作曲/加藤正二
第2部
オラトリオ『四季』 ハイドン

★実は、神奈フィル合唱団の方で歌っている方も結構居て、堀先生がチケットを下さったので遠路はるばる行ってきた。 たかだか170円をけちって秦野駅からホールまで歩くという暴挙を行ないつつも、なんとか時間までにホールに入る事が出来た。
 開放感のあるホワイエに、広めのホール。市民会館にしては結構いい感じのホールです。

 第1部の丹沢讃歌はどっしりとした男声合唱と、爽やかな女声合唱が交じり合って、いい具合になっていました。これはきっと 圧倒的な人数による効果が一番大きな物と思われますが、やっぱり下振りからずっと堀先生が振っているだけあって、まとまりが良いですね。 本指揮者と下振り指揮者とが一緒だとやっぱり利点は大きいと思います。

 第2部のオラトリオは有名で派手な音楽の部分は勢いがとてもあってよかったのですが、しっとりしたところが何か、しっとり、と言うより元気がない、って感じに なっちゃった感じがありました。あ、でも勢いがあるところも大暴走かましたパートがありましたね。。。(苦笑)。
 特に私が気に入ったのは「夏」のラストと「秋」の狩りのシーンかな。狩りのシーンの掛け声が面白かったです。ホウ!ホウ!

 本日のコンマスは。。。えっと、どなたでしょうか。どこかに書いてあったんですかね?ゲスト?取り合えず神奈フィルの人じゃないです。誰か教えて下さい(爆)。
 そして、オケの方では久々に小宮氏をはっけーん!石田氏とセットじゃないのが悲しいですが、ちょっと嬉しかったです。

 今日のナンバーワンはなんと言ってもティンパニ・藤本氏でしょう!すっごい眉根に皺寄せちゃってるんですが、叩き方はとっても楽しそう。 体だけはノリノリ。なのに顔はしかめっ面。そのギャップが見ていて面白かったです。あ、面白いってダメですかね?(笑)。館風的には褒めてるつもりなんでヨロスク(笑)。


3月26日
ヴィアマーレ・ファミリー・クラシックVol.2
ブルーアイランド氏の親子で楽しむゆかいなオーケストラU


場所:はまぎんホールヴィアマーレ
指揮・ピアノ・司会:青島広志
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目:第1部
 ブルーアイランド氏の「面白楽器図鑑」
モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジークより第一楽章
レオポルド・モーツァルト/おもちゃの交響曲より第一楽章
モーツァルト/きらきら星変奏曲(編曲/青島広志)
ポール・マッカートニー/オブラディ・オブラダによるコンサートロンド(編曲/青島広志)
スコット・ジョプリン/エンターテナー(木管五重奏)
ディズニーメドレー(金管五重奏)
第2部
 オーケストラで世界一周!
ビゼー/「カルメン」組曲よりとレアドール
ヨナーソン/かっこうワルツ
リムスキー・コルサコフ/くまんばちの飛行
 指揮者体験コーナー
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
 みんなで歌おう!
ロジャース/ドレミの歌
ロッシーニ/歌曲「ウィリアム・テル」序曲〜スイス軍の行進
アンコール
ヨハン・シュトラウス/ラデツキー行進曲

★ すっごく安いからと言う理由で選んだこのコンサート、親子コンサートな為、周りは小学生かそれ以下の子ども達ばかり。 うを。ヤバイ。ヤバイぞ!浮きまくりだ(笑)。でも、浮こうが何しようが行って良かったです。
 実は青島氏初体験の館風。青島氏のちょっと坂本ちゃん風味な語り(笑)で爆笑させられてしまいました。 おそらく子どもよりずっと笑ってました。と言うか、小学生にあのウィットはわかるのか?(笑)。
 会場内は客ばかりか、楽団員まで巻き込んでの笑いがあたたかく、良い雰囲気でした。そんな感じで、トークがとても面白く、お得な感じがしたコンサートでした。

 さて第1部。曲の前に解説をしてくれる上に、大抵聴いたことのある音楽なので、かなり楽しめます。 楽器を紹介するコーナーでは、それぞれの第一奏者のお名前も出して、一緒に紹介。演奏者にも興味を持って欲しい、と言う事でしょうか。
 おもちゃの行進曲は、元の曲にハイドンが付けたおもちゃの楽器パートをつけての演奏。舞台向かって左から 太鼓、おもちゃのラッパ、トライアングル、ガラガラ(おそらくラチェット。ぐるぐる回すとバラバラバラバラ!と言う音がする)、水笛、鳩笛。これらの 楽器を普段は別の楽器をする人が演奏したんです。ガラガラは平尾氏の担当。コミカルな動作で演奏するのがピッタリ!でした。やっぱり見た目も考えて演奏してくださって面白いわ〜。
 で!鳩笛担当になったヴィオラのももこさん(<と、青島氏が紹介したトップの方)。笛全体を手で覆って、手を開いたり閉じたりする事で音を変えるのですが、 楽器紹介のときに音がでない!スコースカースピー。みたいな(笑)。あまりに音が出ないので青島氏もあきれて「もういい!後でやりましょうね」と言って 先に行く始末(笑)。挙句の果てに置いてきぼりにしかけるし。戻ってきて吹かせてみてもあまりに貧弱な音で「・・・本番はちゃんと吹いて頂戴」と言われる始末。 そして本番・・・始めの方は割ときちんとした音で「カッコー」と吹いていたにも関わらず、何時の間にか「スコー」とか音程が変だったりとかしてしまって、 演奏終了が「かしなさい。私にも吹けるわよ」と言われて青島氏が実演。しっかり音が出ました(笑)。もう大爆笑。挙句の果てに笛を 最前列の子どもに手渡し「ほら、吹いてみて。吹けるから。・・・汚くないの!」(笑)。ああ〜。子どもが汚いから嫌って言ったのね〜(笑)。
 もう、終始この調子で演奏会が続くわけです。いかに面白かったかわかるでしょう?もう、私はこの時青島氏のコンサートは次も絶対来ようと思ったのでした。 いかに子ども向けと言われようと、親しみやすい音楽を神奈フィルで聴けるわけですし(しかも格安!)、このチャンスを逃すテは無いわけですよ。

 さて、第2部、どれもこれもドキドキするような演奏だったのですが、やっぱり目玉は指揮者体験コーナーでしょう!
 ブラームスを始め、青島氏がきっちりと振り、次に観客に振らせる、と言う趣向。始めは70代の男性がいい!と主張する 青島氏でしたが、やっぱりそういう年代の方は出て行きたがらず、子どもを当てるハメに。出てきたのは8歳の男の子。「うーん。あと62年足りないねー。」と言われていました(笑)。 二人目は大人の女性が良い、と言う事だったのに、やっぱり出てこないので9歳の男の子とお母さんをセットで。この時館風がめちゃめちゃ手を挙げたい衝動に駆られたのは言うまでもありません(笑)。 いや、もちろんあげませんけど(笑)。そして3人目は女の子。
 さて、この指揮者体験、何がすごいって、子ども達が振るわけなんですが、オケが子どもたちに超忠実に演奏するんです。子ども達のテンポのめちゃめちゃな指揮に 合わせて演奏するわけですから、めちゃめちゃゆっくりだったり、わけのわからんアッチェがかかってたりするわけです(笑)。それが忠実に演奏されるところに感動しました。 オケ、すごすぎ。神奈フィルの底力を見た気がします。
 ドレミの歌は会場を二つに分けて合唱にしたり、中々に凝った事をやってくれました。子ども達も自分が参加する事でオケに親しみをもてたんじゃないでしょうか。

 未来の神奈フィルファンを増やす、と言う意味でも、子ども達にいい音楽を提供する事のできる 環境がある、と言う事でも、良い取り組みだと思います。神奈フィルにはこういうコンサートも続けていって欲しいなあ。

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