2002年演奏会日記-12月

12月12日 クリスティーナ&ローラ スタイリッシュ コンサート@タケミツメモリアル
12月15日 第37回クリスマス音楽会「メサイア」@神奈川県立音楽堂
12月27日★ 神奈川フィル第192回定期演奏会@神奈川県民ホール
12月31日★ 横浜みなとみらいホールジルヴェスターコンサート@MMH








12月12日クリスティーナ&ローラ
1   スタイリッシュコンサート


場所:東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
出演者:クリスティーナ・レイコ・クーパー(Vc)
 1 ローラ・フラウチ(Vn)
 1 ジョン・ノヴァチェク(pf)
曲目:
★第1部
ニュー・シネマ・パラダイス/
モリコーネ(編曲:佐藤泰将)
ダッタン人の踊り〜歌劇「イーゴリ公」より/
ボロディン(編曲:斎藤恒芳)
火の鳥/イーゴリ・ストラヴィンスキー
(編曲:プルッツマン)
Winter Etude/斎藤恒芳
感傷的なワルツ/チャコフスキー
アンリーシュド〜ピアノ協奏曲第2番より/ジルメリ
★第2部
ステファン・フォスター・ファンタジー/
フォスター(編曲:ノヴァチェク)
亜麻色の髪の乙女/ドビュッシー(編曲:佐藤泰将)
プレリュード 作品32‐5 ト長調/ラフマニノフ
中国の太鼓/クライスラー
天使のミロンガ/ピアソラ(編曲:五木田岳彦)
チャールダーシュ/モンティ
アランフェス/ロドリーゴ(編曲:斎藤恒芳)
★アンコール
AMOROSSO/坂本龍一
スノーマン/プレーク

★招待券が当たったのでいそいそと出かけた。またしても館風の大好きなタケミツメモリアル。2人の演奏を聴くのは初めてなので、 ちょっとドキドキ。CDとかも街で見かけるから、どんな演奏なのか、楽しみでした。

 さて、前半の2人は型違いの白のドレス。これがめちゃめちゃカワイイの。上半身はスパンコールの付いた肩が出たデザインで、 下半身は広がる長いスカートの前が開いていて、ローラは中にロングのタイトスカート、クリスティーナは細身のパンツを穿いていました。この衣装はかわいかった〜。 それに、ビラの写真より実物の方が何倍もカワイイ。普通と違うパターンですね。館風すっかり騙されました(笑)。
 後半はなんと2人はヘソ出しの黒いキャミソールトップに黒いパンツで登場。トップの裾にはフリンジが付いていてとってもおしゃれ。しかも ローラは何故か耳がキラキラ光ってるし!あれはラメ入りの化粧品を外耳につけてるんだと思うんだけど、すごかった。 でもあそこまで露出しなくてもいいと思いました。だって、おなかが!おなかが!見てるこっちが恥ずかしいっ!ちょっとドッキドキでした。

 3人はもちろん日本語はイマイチなので、多少カタコトで喋った後、英語で曲目解説。。。。始めの方は理解していたんだけど、だんだん3人の喋るのが早くなり、そして聞き取りづらくなり、わからなくなりました。 後半はもう諦めモード(笑)。特にノヴァチェク氏の英語は速いし、発音が深いし、声は低いしで聞き取り辛い!でも会場からわく笑い声。。。そっか。みんなあの程度は理解してるんだね。。。あたり前か(涙)。

 曲の方は、面白いアレンジが多くて、知っている曲も「わぁ。こんな編曲もアリなのね!」と思って楽しめました。 特にチャールダーシュなんかは、館風はピアノとヴァイオリンのヴァージョンぐらいしか聞いた事が無かったので、ヴァイオリンとチェロで弾き分けるアレンジは面白かったです。 テンポの揺れとかもなかなか面白く作ってあって、良かったと思います。

 演奏の自体は、本人達もお客さんも後半の方が乗っていた感じ。曲目も乗りの良い曲が多かったせいもあるでしょうが。後半の方が拍手も多かったしね。
 注目はやっぱりクリスティーナ嬢で、時折ローラ嬢とノヴァチェク氏の方へ視線を投げるのですが、それがとっても楽しそうな視線なのです。始終笑顔でアイコンタクトを取っていて、演奏を楽しんでいる感じがして好感が持てました。
 しかし、惜しむらくはプログラムを見れば分かると思いますが、なんだか「美味しいトコ取り!!」って感じのプログラミング。短い曲が多くて、色々と頭の切り替えが大変でした。 良い風に取れば、クラシックを聴かない人にも(てか、クラシックの曲目なんてほとんどないや) 親しみやすい感じ。悪く言えば、クラシックが好きならもっとピアノトリオとかやって欲しかった感じかなあ(<先日のトリオ・アパッショナートを聞いているとそう感じてしまう)。



12月15日 第37回クリスマス音楽会
メサイア


場所:神奈川県立音楽堂
出演者:指揮:小泉ひろし
 1 ソプラノ:朝倉蒼生
 1 カウンターテナー:上杉清仁
 1 テノール:鈴木寛一
 1 バリトン:青山貴
 1 合唱指揮:桑原妙子
 1 チェンバロ:浅井寛子
 1 オルガン:椎名雄一郎
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合唱:神奈川県合唱連盟
1 フェリス女子学院大学音楽学部
曲目:ヘンデル/メサイア

★メサイアは来年川崎市の特別演奏会でやるので予習のつもりで聴きに行った。 ちなみにコンマスは尾花氏。尾花氏と指揮の小泉氏のコンビネーションがナイスでした。

 今回の見所はやっぱりソリストたち。全体的にビブラートが少なくて聴いていてとても爽やか。ちなみに 館風のイチオシはカウンターテナーの上杉氏。これが男っぽい声のアルトって感じでとても好感が持てました。 あんまりファルセットー!って感じの声は好きでは無いので、聴いていて心地よくて◎。宗教音楽にはアルトよりカウンターテナーの方が 合うかもしれないなぁ。

 館風は神奈フィルの演奏でコンマスが石田氏では無い時は必ずと言っていいほどパーカスに注目しているのですが、今日もやってくれました 藤本氏!最高です!
 今日は古典曲と言うこともあってパーカッションはティンパニのみ。なので私が密かに注目している平尾氏の出番は無し。残念。 しかもティンパニも第二部の途中からしか出番はありません。
 それでも演奏するところに来ると とっても楽しそうにティンパニを叩くのです。もう、本当に楽しそう。ハレルヤなんて、こっちがウキウキするくらい楽しく演奏してくれるのです。 皆あれぐらい楽しげに演奏してくれてもいいのにぃ〜!!
 後、通奏低音のコントラバスがぶわーんといい音がしていて良かったです。うわーん、コントラバスファンになっちゃうかも。

 よぉーし!これで予習は完璧!来年のメサイアに向けて頑張るぞぉー!

 ところで、メサイアの曲の中でハレルヤと最後の合唱(アーメンコーラスとその前の部分)って、 なんか浮いてません?曲の感じが全く違うし、その前までとぜんっぜんつながりがない感じがするんですけど。。。ちょっと戸惑いました。


  1  12月27日
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
  1 第192回定期演奏会


場所:神奈川県民ホール
出演者:指揮:現田 茂夫
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:及川浩治
ソプラノ:島崎智子 田中美佐代
メゾ・ソプラノ:竹本節子
テノール:福井敬 羽山晃生
バリトン:大島幾雄
合唱指揮:堀俊輔
合唱:神奈川フィル合唱団
ソロ・コンサートマスター:石田泰尚
曲目;ベートーヴェン/合唱幻想曲ハ短調op.80
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調op.125「合唱付き」

★今日は待ちに待った神奈川フィルの定期。しかも第九!コンサートマスターは勿論館風の大好きな石田様!
 久し振りに舞台の上から、とか思ったら大間違い。前の人の頭が邪魔で館風の位置からは石田様が全く見えません。現田先生は見えるから文句も言えず(涙)、リハも本番も 石田様の激しい弾きっぷりは所々しか見られませんでした。ぐすん。

 リハーサルの石田様はいつもの黒いズボン(最早仕事着≠ナすね。どうやらジャージっぽいです。足首の外側にチャックが付いてた。)に、真っ赤なトレーナ。黒いアンダーを着ていました。 真っ赤なトレーナは腕と胸、そして背中にプリントが入ってます。多分PICO(違うかも…)。若いっすね(笑)。
 本番はいつもと同じ。あ、スタッズが三つとも黒でしたね。うーん。やっぱり舞台衣装はりりしくて素敵★

 今回は石田氏も尊敬するという及川浩治氏がピアノソロ。これがまた、気合入ってるんです。ゲネから気合入りまくりで、すごいのです。 しかーし!館風は甘かった!及川氏、ゲネよりもリハよりも本番が気合入ってるんです!断然演奏の迫力が違います。迫り来る音楽がすごい。 しかし館風の位置からは及川氏はカケラも見えず。。。(涙)。えーん。折角石田氏と及川氏による現田氏の奪い合いを見たかったのにぃ!(笑)。
 各パートのソロが面白かったので、また聞きたい(&演奏したい)ものです。と言っても、来年の年末の特別第九演奏会はこの曲がセットになっているようです。 それもこれも現田先生の希望だそうで、事務方は「ピアニストが…」と言っていました(笑)。

 第九は予想外だった。。。何故なら、館風は全曲聞けると思っていたから!そ、そうか。あそこの舞台は狭いから合唱団は第一楽章と第二楽章は袖待機なのね。。。がーん。 そう言えば去年もそうだったような気がします。。。忘れていたなんて馬鹿馬鹿馬鹿っ!まあ、裏のモニタでずっと見て聞いていたからいいんですけど、やっぱり生が良かったなあ(涙)。
 それにしても、第九はリハよりずーっと激しくて、現田先生も石田氏もリハよりずーっと気合が入っている。そんなのありですか?(笑)。うっすら見えていた石田氏も、激しい演奏のあまり、前の人の頭の中へ沈み込む。。。 ぐすん。たまに激しく振る頭が見えるんだよね(笑)。第九のラストなんか、石田氏激しく演奏しすぎて顔は赤くなってるし、弓の毛は切れまくりだし、 ちょっぴり息切れしてるし、その激しさを物語っていました。その気合がカッコいいなあ。。。

 演奏会の後、現田先生と石田氏は合唱団の打ち上げに顔を出して下さって、お言葉を下さいました。現田先生は日曜日のパパ的な優しい雰囲気の服装で登場。灰色のポロシャツに、肩から黄色のトレーナをかけていました。石田氏は練習の時と同じ服装の上に黒のムートンのハーフコートに黒いマフラ。 おっとこまえですね。2人ともそれぞれのキャラ(笑)に合った服装でカッコイイ!
 現田先生は、神奈フィル合唱団が一年でこの水準まで持って来れたのが嬉しいらしく、かなり褒めて下さいました。来年もよろしく、ですって! 嬉しいです。来年は合唱団が出演予定の舞台が三つもあるので、かなり頑張らなければなりません。よーし、頑張るぞっと。
 石田様は喋るのは苦手、と言いながらも挨拶の始めに「こんな頭ですみません」なーんて笑いを取ってみたり。 石田氏ったらお茶目★。でも石田氏はあのワイルド★な髪の毛がカッコいいんですよ〜(そう思ってるのって私だけ??)石田様は「今日、本番を聞いて、いや、リハの時から、上手くなったなあ、とびっくりしました。」と合唱団を褒めて下さいました。 うう。嬉しいです。これがあるから堀先生のキツイ練習にも耐えられるの〜(笑)。

 第九演奏会が終るとやっと年を越せるわvvと言う感じです(笑)。来年もいい演奏会が出来るように、益々精進したいですね。来年も石田様と一緒に演奏できますように★














1 12月31日
1 横浜みなとみらいホール
 1  ジルヴェスターコンサート


場所:みなとみらいホール
出演者:横浜みなとみらいホール・ジルヴェスターオーケストラ
司会:黒柳徹子
指揮:秋山和慶
1 飯森範親
1 大野和士
(各曲の後ろに付く(秋)や(飯)は、誰が指揮したかを示します。)
合唱:晋友会合唱団
曲目:

第1部
ワーグナー/タンホイザーより
1 歌の殿堂をたたえよう
(秋)
・・・・・
サン=サーンス
序奏とロンド・カプリチオーソ
パガニーニ/無窮動
(飯)
・・・・・
ベートーヴェン
ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための
三重協奏曲
第3楽章
(秋)
ハチャトゥリアン
バレエ音楽「ガイーヌ」より
レズギンカ
(飯)
(コンマス:グレブ・ニキティン)
・・・・・
モーツァルト
歌劇「フィガロの結婚」序曲より
フィガロのアリア
もう飛ぶまいぞこの蝶々
バリトン:平野忠彦
歌劇「魔笛」より タミーノのアリア
何という不思議な笛の音だ
テノール:中鉢聡
夜の女王のアリア
復讐の心は地獄のように
わが胸に燃え
ソプラノ:菅英三子
パパパの二重唱
(第1部コンマス:藤原浜雄)

第2部
(コントラバス奏者7人による)
ポール・マッカートニー(小室昌広・編曲)
イエスタディ
ランズウィック
シュトラウス・イン・ザ・ドッグハウス
・・・・・
ヴァイオリン:漆原朝子
ピアノ:三船優子
ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」より
第1楽章

ピアノ:三船優子
ガーシュイン/「ソング・ブック」より
誰かが私を愛している∞ドゥ・ドゥ・ドゥ∞ス・ワンダフル∞ザ・マン・アイ・ラブ アイ・ガット・リズム
・・・・・
ロジャース(南安雄・編曲)
ロジャースメドレー
前奏〜なんて美しい朝〜恋していたら〜魅惑の宵〜サウンド・オブ・ミュージック〜 ド・レ・ミ〜オクラホマ!
(飯・秋)
(コンマス:大谷康子)

・・・・・

2002年から2003年へカウントダウン
大太鼓:ヒダノ修一
withスペシャル太鼓グループ

・・・・・

第3部
ベルリオーズ/ラコッツィ行進曲
(大)
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲より
第3楽章 ヴァイオリン:堀米ゆず子
(秋)
・・・・・
滝廉太郎(南安雄・編曲)/花
1 箱根八里
(飯)
滝廉太郎(南安雄、芥川也寸志・編曲)/荒城の月
(秋)

アンコール
滝廉太郎/花
(第3部コンマス:石田泰尚)

★行って良かったの一言に尽きます。本当にレヴェルの高い演奏会であったと思う。こんな演奏会を毎年しているのなら、もっと早くから 行っておけば良かった!と思いました。今回のチケットは、発売から日が経って買ったのですが、それにしては割と良い席でした(<石田氏を見るには、と言う意味。 はっきり言って舞台自体は半分見切れていました)
 初めてのジルヴェスターコンサート。ドキドキしながらホールへ。黒柳嬢の前説(って言ったらおかしいか)で、休憩が一度しかなく、後半はぶっ通しでやると言う事で、 少々の不安を感じながらスタート。

 第1部は石田氏は2プルの裏。ちょっと見えにくいかなーと思いましたが、館風の席からは見下ろす形になってバッチリ。うん。来年もこの席にしようかな。と思うぐらい。
 そして1曲目のタンホイザーからめちゃめちゃカッコイイ!やっぱり上手い人ばっかり集まっているからでしょうか?演奏の迫力が違いますね。すごく素敵。

 サン=サーンスとパガニーニはなんと12人のヴァイオリン奏者がソロを弾き分けると言う贅沢なもの。石田氏の出番はちょびっとしかありませんが、それでもとても素晴らしい演奏だと言う事はわかる。 半分に分かれて交代で弾くところなどもあったのですが、そうやってソリになって弾いても石田氏だけ他の人とはちょっと違うんです。無駄な動きがなくて、スマートでスタイリッシュ。ストップモーションなどがピリっと効いていて、 見ていて素敵。もちろん音は繊細で華麗。
 この2曲、かなり運指が忙しい曲でした。あの長い指が素晴らしい速さで動き、 緊張感のあるピン!と張り詰めた音がコンスタントに紡ぎ出されました。しかも音程もすごく良い。 くはー。こんなに格好良くてこんなに演奏が上手いなんて他のヴァイオリニストが嫉妬しちゃうよ?(笑)。

 ハチャトゥリアンはとっても面白くて、民族色が前面に出ていました。指揮の飯尾氏がハチャトゥリアン本人の指揮で演奏した事のある 打楽器奏者にどうすれば民族色を出す事が出来るのか、と言うのを教えてもらった事があるそうで、この民族色が前面に出た演奏はその成果と言えるでしょう。
 なにはともあれ、このレズギンカは、打楽器が面白い。館風の大好きな神奈フィルのパーカッションの平尾氏が大活躍!ずーっと太鼓を叩いているのですが、それがもう真剣。 いつもより(?!)真剣な表情でリズムを刻みます。ズレたら終わりですからね。それに隣の吉原嬢がアクセントの太鼓を絡めて、もうカッコイイのなんのって!この曲ばっかりは 打楽器が主役。館風はすっかり平尾氏に夢中でしたよ(笑)。
 民族音楽をモチーフにした音楽ってやっぱり面白いなあ。そう言えばこの曲、その前の曲よりも拍手も多かったような。。。 何よりめったに拍手しない石田氏(いつもは弓を振るのみ。演奏が良くなるにつれて、弓を振る→拍手→足を鳴らす、になるのです。<館風の観察結果。本当はどうだか知りません。)がパーカスの方へ手を向けて拍手していましたからね。やっぱり素晴らしい演奏だったのでしょう。

 怒涛のモーツァルト特集は、ソリストが大健闘!特に菅英三子嬢の夜の女王のアリアが上手いっ!すごいです。安定してビブラの少ない高音。聴いていて心地よい高めの音程は 最近館風が聴いたソプラノ歌手にハズレ≠ェ続いていただけにめちゃめちゃ上手く聴こえました。そりゃあ例のhighFではちょっと低いかな、って所もありましたが、充分許容範囲。 こういう歌手がソリストだといいんですよー。ただ、菅嬢はこの曲が一番上手かった。他の曲も〜とか思うのは贅沢ですかね。

 プログラムにはパパゲーナ・パパゲーノの二重唱は無かったのですが、菅嬢のあまりの好演に拍手が盛り上がり、指揮の飯森氏が「もう1曲楽しい曲を」と言って始まったのがパパパの二重唱。あまりの用意周到さに元から予定だったと言うのはわかるのですが、やっぱりいいですね。こういうのは。
 菅嬢と平野忠彦氏が歌ったのですが、途中でテノールの中鉢氏がオレンジ色の派手な衣装で登場。なんと乳母車にパンダのぬいぐるみを沢山乗せています。???と思っていたら子供が沢山居たというパパゲーナとパパゲーノに合わせて 子沢山のパンダと言うことらしいです(笑)。
 それでそのパンダたちは中鉢氏と平野氏が開場中へ配りました。中鉢氏は歌が無いので会場を走る走る。最終的にはぐったり舞台の階段に座り込む始末。うわー。演出満載でいい感じ。お土産にぬいぐるみ欲しかったなあ(笑)。

 第2部の始めはなんとコントラバス7本だけでの演奏。コントラバスは基本的に低音楽器なので、そんなに高い音は出ないんじゃないかと思っていたのですが、それが大違い。 楽器にしがみつくように腕を伸ばして弦を押さえ、キュイっと弓を弾くと、結構高い音まで出るんです。それにしても押さえるのが大変そうだ。。。(笑)。
 神奈フィルファンなのでどうしても視線が黒木氏に行ってしまうのですが、 やっぱり楽器にしがみついて演奏していました。佐々木等氏が渋くてカッコ良かったですね〜見た目を裏切らない低いパートを弾いて下さいました(見た目はロマンスグレーなオジサマなのです)。低音ってやっぱりカッコいいわ〜
 シュトラウス・メドレーは私の好きな曲とかも中に入っていて、ウキウキしてしまいました。ポルカとかカワイイの〜コントラバスの派手な飛ばしとかあっても音程はきちっとしているし、面白い試みだったと思います。実は館風の席からではオケの時は コントラバスはカケラも見えなかったので、こういう曲があって本当に良かったです。

 ベートーヴェンのピアノソナタは軽やかで繊細。ピアニストの三船優子嬢の譜めくりをするのは旦那様のグレブ・ニキティン氏。おおう。夫婦で出演なんてオイシイじゃないですかー。しかもヴァイオリンとピアノだと面白い曲が弾き放題(笑)ですね。いいなあ。
 しかし、三船嬢の演奏は館風はガーシュウィンの方が好みでした。と言うか、ガーシュウィンが好き(笑)。誰かが私を愛してる≠ゥらアイ・ガット・リズム≠ワでノリノリの三船嬢。館風も一緒にのってましたよ。自然に動き出す体。ああ〜これはクラシックのコンサートじゃないの〜?(笑)。 もう、三船嬢のはじける様な腕の動きから目が離せません。館風の席はライトだったので鍵盤が見えず、ちょっと残念でした。

 新年になる前の最後はロジャースのミュージカルナンバーをメドレーで。ソリストも入るし、合唱も入るし、出演者のほとんどが舞台上に居る状態です。しかも、指揮は途中で交代したんですよ。後から振った秋山氏は 途中まで指揮台の近くにある椅子に座っているのですが、それが丁度飯森氏を見上げる状態になって、飯森氏、ちょっと恥ずかしそう(笑)。アレは振りにくいでしょ(笑)。

 カウントダウンまで後12分、と言う時からMC。黒柳嬢があまりに面白い事を言うので石田氏もクスクス笑ったりにんまりしたり。うわー。なんかナチュラルな笑顔で素敵なんですけど。
 P席にあたる人たちには黒いエプロンと蛍光塗料の塗った手袋が配られました。それで2002と言う文字を描き、0時になった瞬間に2003にしよう、と言うもの。丁度その2から3に変わるポイントに座っていた御家族が 黒柳嬢と飯森氏に遊ばれていましたね〜(笑)。

 そしてとうとうカウントダウン!1分前くらいになったら学団員達がどこからともなくクラッカを取り出していて、もしかして皆でやるのかしら?と思ったら案の定。0の瞬間にぱぁん!と勢い良くクラッカを鳴らしました。 その瞬間の石田氏の表情が〜とってもカワイイのですよ〜。もう無邪気って感じで。すっごい嬉しそうでした。いやぁ、石田氏が嬉しそうだと館風もうれしいっす!(<ファン魂)

 そして第3部は石田氏がコンマス!きゃー!!やっぱりトップで弾いている時はちょっと違うわ。今回は裏で弾いている時は無駄のない動きでスマートな演奏スタイルでした。それはそれで格好良いのですが、トップで弾く時は何と言うか、華やか。 ほとんど違いはないと思うんですけど、やっぱりちょっと派手で華やかな感じがしました。もしかして、裏で弾く時はコンマスやソリストを立てる為に余計な事はしない主義なのかしら???あ。そうか。コンマスだと背中で指示出さなきゃいけないもんね。 そりゃ動きも派手になるわ(<独りで納得)。

 大野和士氏がラコッツィ行進曲を振りました。これ、プログラムでは指揮者は?になっていて、誰なんだろう?と思っていたのですが、ベルギーから帰ってこれるかよく分かっていなかったので?になってしまったとの事。 そこまでして帰国してこれを振りに来てくれるなんて!
 しかーし!上には上が居た!(笑)。シベリウスのヴァイオリン協奏曲を弾いた堀米ゆず子嬢はこの演奏会の為だけに帰国したのだとか。ひゃあー。 彼女はどうしてもこのコンサートに出たくて、自ら出たい!と言ったらしいのですが、残念ながら神奈川と繋がりが全く無い!(笑)。プログラムの紹介では妹の夫が横浜市出身、とか父方の従兄弟が鎌倉市に、とか「本人関係ないやん!」と言う突っ込みどころ満載の事が書いてありました(笑)。
 でもそんな事はどうでも良い!堀米嬢の演奏は素晴らしかった!力強く、勢いのある演奏。気迫が違います。骨太の演奏って感じでしょうか。これが聴けたので神奈川とつながりなんてなくてもいいです(笑)。しかも、他の曲を弾いたりしたソリスト達もその後はオケの1stヴァイオリンの 一番後ろについて弾くんですよ!なんて豪華な!そしてコンマスは石田氏。夢のようです。これでいい演奏にならないはずが無い!

 滝廉太郎没後百年記念のラストを飾ったのは荒城の月なのですが、これはまずヴァイオリンの徳永二男氏とチェロの堤剛氏がデュオで弾いて、その後オーケストラヴァージョン。 一番美しい編曲と謳われる芥川也寸志氏の編曲は本当に美しい。MCで黒柳嬢が言っていた様に、私が知っている山田耕筰編曲の荒城の月とは音が違う。どうもYAMATOのCDに入っているピアノの荒城の月を聴きなれているせいか本来の音がわかりにくい〜 そして、オケの後に観客も一緒に荒城の月を歌う、と言う企画でした。うわーん。石田氏の演奏に乗せていっしょに歌えるなんて最高!(<先日も歌ったくせに。<いえ、何度でも嬉しいのです。)

 アンコールは花を観客席も一緒に歌うと言うもの。歌詞カードが挟まれていたので、始めから仕組まれていますね(笑)。どうせ電車もあるし、延々とアンコールやってくれても良かったのにな。。。(笑)。
 と言うか、それぐらい面白かったのです。私は始めから最後まで石田氏にく・ぎ・づ・け★。いえ、嘘です。他の人に見とれてた時もあります。だって皆上手いし面白いんだもん!仕方ないじゃん!(笑)

 次回はみなとみらいホール会館5周年。どんな企画があるか楽しみです。また石田氏が出るといいなあ。。。

 あ。そうだ。このコンサートのプログラムに一言。
 石田様の写真をもっと新しいのにして下さい(笑)。
 いくらなんでも古すぎです(笑)。取りあえず今回舞台の上にあの人は居ませんでしたよ?(笑)。 もっとカッコイイんだからもっとカッコイイ写真にして下さい。切望します(<結構本気)。

 一年の終わりにこんなに素敵な演奏会に行けて、とても幸せでした。来年も幸せなキモチで演奏会に行けるように自らを磨いて行きたいと思います。






















































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