湯川 薫



ディオニシオスの耳






2003年9月29日 ディオニシオスの耳


出版社:徳間書店(1999)

★図書館をぼーっと見て回っていた時に明らかに新本格なタイトル だったので思わず借りてしまった(笑)。

 主人公は、モントリオールの留学生時代に留学生仲間の一人が殺されると言う経験を持つ。それから10年。同窓会を 兼ねたライヴでまたしてもその留学生仲間だった人物が殺された。ライヴの行なわれていた地下ホールは特殊な構造で核シェルタにもなっており、 エマージェンシーモードで自動的に閉鎖され、外に出る事が出来なくなった。そして更に起こる不可解な殺人!!

 例によって例の如く。二転三転する真相はまるで万華鏡。正体のつかめない犯人は果たして誰なのか。私は誰が犯人か・なんて全く推理しないで読んでいたのですが、 最後の真相はなんだか付け足したみたい。と言うか、折角爽やかに終わりそうだったのに・と思わせてしまいますね。 でもこう言うところが新本格なのかもしれません。
 作品自体は読みやすくサクサク進むし、トリックも奇想天外では無いのでお勧めです(<そんなとってつけたように…)。



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