2003年2月8日
ゼームス坂から幽霊坂
出版社:双葉社(2000)
★ある女性が自殺した真相をめぐる物語。
その本人が幽霊として復活しているから話は変な事になる。
死んだ人がもう一度出てきたらどうするだろう。愛した人だからそれでも嬉しい、となるだろうか。
主人公の行動はとても愛した妻(自殺した女性)へ対する行動ではなかったが、混乱するのも分かる気はする。
それでも、最後に自殺の真相を知らされた主人公はかわいそうである。はっきり言って、私は主人公が女性にした仕打ち
よりも女性が主人公へした仕打ちの方が酷いと思う。
それでも最後に主人公と息子が女性が旅立つシーンは泣かずにはいられなかった。