趣味は読書。 | 文学的商品学 |
男性誌探訪 |
2003年12月4日 趣味は読書。出版社:平凡社(2003) ★タイトルから分かるように、ミステリィではない。所謂「ベストセラー」と呼ばれる本を読者の代わりに読んでみよう、
と言う企画の連載を纏めた単行本。「大河の一滴」がエッセイ集であるとか「鉄道員(ぽっぽや)」がホラー小説(笑)であるとか、この本で初めて知りました。
「大河の一滴」ってトランペット青年(セルゲイ・ナカリャコフ)の出てくる話じゃなかったんだ…(<映画のCMを観て判断。映画も見ちゃ居ない)。 2004年5月22日 文学的商品学出版社:紀伊国屋書店(2004) ★マヂメな小説をストーリィや登場人物と言う視点ではなく、
出て来るモノの視点から読んでみよう・と言う本である。
それも、そのモノそのものをどうこう言うわけではなく、モノがどう描かれているかに主眼がある。 主人公がどう言う服を着ているのか、や何を食べるのか、どんな部屋に住んでいるのか、全て描写される時、それは
そのモノに関連するものにドキドキしているからに他ならない。興味の無いものなど
目に入っていても見えていないに等しい。映像ならば見ている側は全てを見るが、文章では作者が
「視えるモノ」の取捨選択をする。 2004年6月26日 男性誌探訪出版社:朝日新聞社(2003) ★男性誌の特徴は何か、男性誌とはなんなのか、そんな所も織り交ぜつつ、その雑誌の特徴を捉え、どう言うところが「男性的」で
あるのか、批評する本。 「男性」的なものって、そう言う風にくくる自体が差別的なんじゃないかとか思ったりもするんだけれど、
それをあえてこうして真剣に読んで研究するって事も、大切なんじゃなかろうか。斎藤さん、かなり真剣に各雑誌を読んでます。
ここで槍玉に挙げられている雑誌が好きな人は一度読んで考えてみるべし。 それにしてもBRUTUSの宇宙人向け地図とか結構面白い写真なんかも有り。雑誌の表紙がそのまま載っていたりするので雰囲気
が良く分かります。 |