麻耶雄嵩



木製の王子






2003年10月6日 木製の王子


出版社:講談社(2000)

★如月烏有シリーズといえばよいのか何なのか…。とにかくシリーズの4?5作目?シリーズの他の本は全て既読だったのですが、 それに出てきていたメルカトル鮎は今回出番無し。自分このシリーズを勝手にメルカトルシリーズだと思っていたんですが…もう何がなにやら分かりません(笑)。 私の好きなメルの出番が無いのはちょっと寂しいなぁ。。。
 何はともあれ、少なくとも「翼ある闇」と「夏と冬の奏鳴曲」を読んでから読む事をオススメします。別にそちらの著しいネタバレがあるわけではありませんが、 発行順に読む事と尚良いでしょう

 自らの出生の秘密を知った安城は一つの指輪を手がかりに本当の両親を探し始める。そしてたどり着いた二つの家。その二つの家は 閉じたか系図を持つ不思議な家だった。
 そこで起こった猟奇殺人。しかしその時屋敷に居た人間には全員にアリバイがあった!

 まずアリバイ崩し。まるで時刻表さながらのアリバイである。 完全に見えるアリバイはどう崩れるのか。それも注目の一つだが、今回凄いのはその動機。さらに凄いのは本書の構成だろう。読み終わってからもう一度読み返す事をお薦めしたい。 動機と密接に絡み合うその構成に、あなたもきっと驚く事だろう。



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