東野圭吾



むかし僕が死んだ家 ゲームの名は誘拐
どちらかが彼女を殺した






2003年2月3日 むかし僕が死んだ家


出版社:双葉社(1994)

★やっぱり東野氏の文章は読みやすい。導入部からなんだろう?と言うもので読者をひきつける。

 小学校入学以前の記憶が無い女性・沙也加が主人公と一緒にその記憶を求めて死んだ父の秘密の場所を訪れる。
 父が秘密にしていた場所は電気も水道も通っていない不思議な家だった。その家と沙也加の記憶の秘密とは・・・。

 話のほとんどがその謎の家の中で進行する。そして段々記憶も明かになるのだが、雰囲気はまるでホラー小説である。 いつ幽霊やらなんやらが出てくるかと言う雰囲気で、ドキドキしながら読んだ。普通に「怖い」のである。
 話は普通なのだが、2人がその謎の家で妙に落ち着いていてそれが怖い。どうして普通で居られるのだ〜!!


2003年8月2日 ゲームの名は誘拐


出版社:光文社(2002)

★誘拐ものと言うのを初めて読んだのだが、どう考えてもこれが初めてって言うのはまずかったのではないかと思う。 何故ならこの物語、誘拐犯の視点から描かれているからである。誘拐犯の視点からしか描かれていない為、相手の出方がわからないし、 警察が動いているのかどうかも分からない。読んでいる方も犯人と一緒にやきもきするのである。

 物語は主人公が大きなプロジェクトから外された事から始まる。主人公はその事に腹を立てるが、それはそれと考えていた。しかし、自分をプロジェクトから外した男の娘が手元に転がり込んだ 事で狂言誘拐を思いつく。果たして誘拐は成功するのか…!

 どうしたら身代金が確実に取れるのか等の過程や、人質との関係の変化等が面白い。 どうしたら犯罪が成功するか、と言う所に着目したのはとても面白いと思うが、ただ単に成功したのではつまらない。 勿論この話も最後にどんでん返しが待っています。やっぱりこう言う風になってないと成功しないのね、と思ってしまいましたが、 こう言うラストもアリですね。


2003年8月30日 どちらかが彼女を殺した


出版社:講談社(1996)

★とてもシンプルな物語で、容疑者は二人。登場人物もそう多くない。メインは被害者の兄、刑事が1人に被害者の親友と元恋人の容疑者2人の計4人(被害者はすぐ死んでしまうので カウントしない)。
 この少ないメンバで物語は進む。兄は死体の第一発見者だが、自殺と思うには不審な部分を多く見つけ、その証拠を全て自分で握りこみ、隠滅してしまう。 狙いは自分で犯人を見つけ出し、妹を殺した犯人に復讐する事。刑事は途中で兄の狙いに気付くが、正直に証拠を提出してもらう事が出来ない。 刑事は少ない材料ながらも自殺ではないと判断し、被害者の兄と容疑者二人と向かい合うのだが…。
 どちらが殺したのか。それとも本当に自殺なのか。最後の最後まで推理が絡み合う。

 この刑事と被害者の兄のやりとりが良い。何度か向かい合って推理の材料を交換したり、追い詰めたり追い詰められたりするのだが、この やりとりがなんとも面白い。色んな可能性が段々と否定されてゆく所など、推理モノの楽しみの極みだろう。
 推理の過程が存分に楽しめるように設計された物語である。自分も推理しながら読む方にはうってつけの本ではないかと思う。 尚、この本に限っては普段犯人を推理しながら読まない人も推理しながら読むことをお薦めする。
 てゆーかホントにどっちが犯人なんですか?誰か教えて下さい…。見当はついたけどそれが正解か分からんから…(涙)。



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